#354 夏の高い空

空を見上げれば木々の上には、
白い雲がゆっくりと流れ、飛行機が飛んでいく。
夏の空。

三重県松阪市。

#353 川岸の風景

川の水は静かに流れ留まらない。
風が水面にさざ波をたて、木々の葉が小さく揺れてかさこそ鳴る。
川岸の風景にはいつも癒される。

三重県津市。

#352 生き物による被覆

田舎の里山と田圃の風景。
何もないということもできるが、田舎には都会にはないものがある。
この一画面の中にどれだけの生き物が写っているだろうか。
木々も生き物。目に見えない虫や菌類まで含めたら、すごい数だろう。
目も眩むほどの数のDNAが地表を覆い尽くしている。

三重県松阪市。

#351 塀の向こうにャ何がある

ってんで背伸びして覗いてみるとただ広い空き地があるだけ。
工場か何かを建てるのでしょう。

長い塀は私の視線をも遮断しようとする。
気が塞がる風景だ。

三重県津市。

#350 光降る街

光は神々しく降り注ぎ、
ソフトボールに興じるお父さんたちを祝福する。

技術的なことだが、スーパーアンギュロンというレンズは
これぐらいの逆光では全く問題なくクリアに写る。
太陽に向けて写真を撮りたくなるレンズだね。

三重県津市。

#349 中学校内部

中学校の内部。
三つの壁によって不思議な空間が生まれている。
明るいグレーの壁は光を受けて微妙な影を演出する。

三重県津市。

#348 朝の空

中学校の運動場から空を見る。
夏の日曜日の朝、
既に太陽は高く昇っているが学校は静かだ。

三重県津市。

#347 金網の向こうの空

とうちゃんたちがやってる早朝ソフトボールの試合を
バックネット裏で見ている子どもたち。
私が見ているのは金網の向こうに広がる空。

三重県津市。

#346 あと数時間で海に還る

どこかの子どもが作った砂山。
無作為の手が作った形は正規分布になるのか。
空はもうすぐ暗くなり、やがて汐が満ちれば崩れ去る。

三重県津市。

#345 優しい波

コンクリートの階段に打ち寄せる波。
優しい波でも何億回何兆回となく寄せれば、
いつかすべてを侵食してしまうだろう。

三重県津市。