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こんなときも、日本政府が「実行支配している国の方は領土問題の存在を認めない方が有利、国際化しない方が有利」と言う「国際常識」がいつでも成り立つかのごとく信じ込み、「それ以上の策」を考えようとせず、「領土問題は存在しない」と繰り返して、それで「毅然たる態度を示している」と錯覚していたらどうなるか・・・?
相手国側が執拗にして強硬でなければ、それも成り立つでしょう。 しかし、相手国は中国です。
「日本政府が国際化と領土問題化を恐れているなら、なおさら騒ぎを大きくしてやれ」ということで、反日活動家たちと中国政府が呼応し合っていろんな規模ややり方で押し掛けを繰り返し、それに対する日本政府の対応を非難し、日本側が少しでも強く出ると、人的・経済的嫌がらせをして来るでしょう。
日本政府が「国際化すると不利になる」と思い込んで対応していると、宣伝戦もできないので、どんどん不利になります。
「国際化するかしないか」で争えば、中国側は簡単に「国際化」出来るのに、日本側には止めようがなく、圧倒的に不利です。
「できるだけ国際化を避ける」と言う勝ち目の乏しい策しか準備しないなら、いずれ手ひどい目にあいそうです。
二国間で中国側が妥協することは全く期待できず、日本の損害が拡大するでしょう。
日本政府は「中国の領土だとそんなに主張するのなら、卑怯な嫌がらせなどせず、堂々と国際司法裁判所に提訴すればよいではないか! 日本は自国の領土である根拠に自信を持っているので、堂々と受けて立つ」と強く主張する方が上策でしょう。
「日本は実行支配はしていても、中国に理不尽な主張・宣伝や攻撃をされている立場」なのだから、むしろ問題をより国際的にして正当性を世界にアピールすべきで、その方が有利になるのです。
中国政府は面子を重視するので、国内から「弱腰」と言われるのを嫌いますが、逆にそれを弱点に変える方策を考えるのがよいでしょう。
時至り、日本が国際司法裁判所へ提訴し、中国政府が拒否するなら、日本側は「中国が国際司法裁判所の場で、国際法の論理で堂々と争わないのは卑怯である」と世界にあらゆる手段で宣伝するのがよいでしょう。
「卑怯だ1卑怯だ!」と「強硬策を取る中国」の面子を潰す作戦です。