なるものが最近では各地で猛威をふるっているようであるが、今日はついに仙台でもすさまじい雷雨に襲われた。降っていたのは三十分ほどで、洪水とか土砂崩れといった大災害にはならずに済んだようだから、その程度ではゲリラ豪雨とは言わないと言われるかもしれないが、渦中にある者にとってはなかなかハードである。特に、うちは大丈夫だったが、仙台市内では信号が消えていたから停電になった所もあったようであり、この暑いのに電気が止まれば大変な目に遭ったことだろう。
私は午前中はうちにいて、午後から街に出かけていた。何だか雲行きが怪しいなあと思った時はすでにバスの中で、傘を持ってくればよかったと思っても後の祭りである。
行きつけのカフェに入った時はもう薄暗くて、これは帰るのと降り出すのと競争ではないかと思っていた。やがて稲光がひらめき遠雷が響きだし、あまり気味はよくないが、いずれ降り出すとわかってはいても決まった時間にならないと帰りのバスは来ない。
ちょうどいい頃合いになって、どうやら大丈夫ではないかと思ったので、店を出たら、途端にさらさらと降って来て、あらと思って隣のビルの玄関のひさしに入った直後に大変な降りになって、一歩も動けなくなった。屋根のついたバス停までは百歩ほどの距離なのだが、そこまで行くうちにずぶ濡れになることは必定である。
茫然としているうちに車軸を流したような雨は降り続き、歩道も車道も水が流れ出し、雷は鳴り響き、一時はこのまま帰れないのではないかと思った。目当てのバスには置いて行かれた。地下鉄とか電車を乗り継いで帰る手もあるが、もしかすると電車も止まっているかも知れない。
どうしたものかと考えているうちに、空が何となく白くなってきたような気がする。これは助かるかもしらん、と希望が出てきたらトイレに行きたくなったので、とりあえず目の前の地下鉄の入口にもぐり込んだが、しかし都市のゲリラ豪雨にこれは危険な行為ではないかといささか気味がわるかった。当然ながら水増しにもならなかったので溺死もせずに地上に生還してみると、五分足らずの間にすっかり明るくなっている。雨はまだ降っているが走っていけばどうという事はない。
それで次のバスに乗って無事に帰ってきた。途中車中から見たら、仙台駅前の五番丁と青葉通りの交差点付近が海のようになっていた。地下道に水が入ったら大変だと思った。
私は午前中はうちにいて、午後から街に出かけていた。何だか雲行きが怪しいなあと思った時はすでにバスの中で、傘を持ってくればよかったと思っても後の祭りである。
行きつけのカフェに入った時はもう薄暗くて、これは帰るのと降り出すのと競争ではないかと思っていた。やがて稲光がひらめき遠雷が響きだし、あまり気味はよくないが、いずれ降り出すとわかってはいても決まった時間にならないと帰りのバスは来ない。
ちょうどいい頃合いになって、どうやら大丈夫ではないかと思ったので、店を出たら、途端にさらさらと降って来て、あらと思って隣のビルの玄関のひさしに入った直後に大変な降りになって、一歩も動けなくなった。屋根のついたバス停までは百歩ほどの距離なのだが、そこまで行くうちにずぶ濡れになることは必定である。
茫然としているうちに車軸を流したような雨は降り続き、歩道も車道も水が流れ出し、雷は鳴り響き、一時はこのまま帰れないのではないかと思った。目当てのバスには置いて行かれた。地下鉄とか電車を乗り継いで帰る手もあるが、もしかすると電車も止まっているかも知れない。
どうしたものかと考えているうちに、空が何となく白くなってきたような気がする。これは助かるかもしらん、と希望が出てきたらトイレに行きたくなったので、とりあえず目の前の地下鉄の入口にもぐり込んだが、しかし都市のゲリラ豪雨にこれは危険な行為ではないかといささか気味がわるかった。当然ながら水増しにもならなかったので溺死もせずに地上に生還してみると、五分足らずの間にすっかり明るくなっている。雨はまだ降っているが走っていけばどうという事はない。
それで次のバスに乗って無事に帰ってきた。途中車中から見たら、仙台駅前の五番丁と青葉通りの交差点付近が海のようになっていた。地下道に水が入ったら大変だと思った。