期間限定の独り言

復興の道のりはつづく。

年も暮れてしまった

2010-12-31 13:34:43 | 日記
 かなり旧聞に属するが、先日のクリスマスに、さる人からもらったカードに印刷されていた言葉に私はいたく感動したので、ここに転載しておこうかと思う。これは小さな絵本のような形をしていて、八頁ばかりにわたって絵とともに文章が書いてあるのだが、テキストだけを抜き出してみる。

  がんばった あなたに

 今年も本当にお疲れさま この一年もよくがんばったね!

 ときには ちょっと失敗したり

 なかなか うまく 前に進めなかったり

 思わぬアクシデントにあったり することもあるけれど……

 みんな みんな ムダじゃないよ!

 きっとみんなの心に 届いている

 きっとあなたの未来に つながっている

 がんばったあなたに 素敵なクリスマスが やってきますように

 Merry Christmas

 絵と一緒に紹介できないのが何とも残念であるが、こうやって言葉を書き写しているだけでも実は私は涙がにじんできて困るくらいなのである。昨夜など、寝覚めにふとこの一節を思い出したらやはり涙が出てきた。自分では特に何とも思っていなかったけれど、こういう言葉に反応するというのは、気づかぬ所で苦労が多かったというか、けっこう気を張って暮らしていたんだなあと思う。
 さてそんなわけで今年も幕が下りる。がんばった皆さんに素敵な新年がやってくることを祈りつつ、今年最後の更新としたい。

晴れのち曇りのち雨

2010-12-30 20:58:48 | 日記
 午前中は穏やかに晴れていたが、昼ころから急に曇りだし、二時ころには小雨、さらに雪も混じってきた。
 年末は報道関係も休みを取るせいか、伝えるべき話題もろくにないらしく、ニュースの時間になると一つ覚えのように、大晦日から元日は天気が荒れる荒れると同じ事ばかり言っている。また暴風が吹くかと思うだけで私などは憂鬱なのだから、あまり気の滅入るような話ばかりしないでもらいたいと思う。
 しかし今日は体調も直ったので仕事もはかどり、それなりに充実した一日であった。午前中は例によって家事の後、昨日ドトオルで一杯やりながら考えた内容を思い出しつつ原稿を書く。ついに例の、雑誌掲載を勧められている話を書き出して、夕方までに五枚ぶんくらいは打ち込んだと思う。書く内容はそれなりに調べてあるが、問題はこれが論文一本ぶん、三十枚くらいになるかいなということである。息さえ続けば、単純計算で言えば数日もかければ三十枚くらい書けるということになる。
 明日はたぶんお天気が荒れて蟄居せざるを得ないと思うので、午後から今年最後の買い物に出かける。年末恒例で、藤崎百貨店の地下で栗きんとんを買う。しかし行って見て驚いたのだが、今年は何だか激しく値上がりしたような気がする。去年まではきんとん一パック数百円、まちがいなく千円でお釣りが来たと思うのに、今年は千百円から千二百円もする。あるいは夏の日照りで栗も不作だったのであろうかと思うが、私は物の値段を覚えていられない人だから、こうして記録しておくといいかもしれない。
 それでも恒例であるから、思い切って二パック買う。一つは弟の家にやってもらうためである。誕生日やクリスマスなど折にふれて私などにもプレゼントをくれるので、たまにはお返しをしないといけない。
 予定ではその後ドトオルに至り、一年間貯めておいたポイントをはたいて、今年最後のケーキを食べようかと思っていたのだが、きんとんで何だか気落ちしたので、普通に現金でバームクーヘンを食べた。それでも二階に上がって、席が空いていたのでゆっくり原稿も書けたのでよかった。二階は外気が入らないから、冬場は暖かくていいが、喫煙可だから空気が悪い。分煙する場合、多くの店が二階とか、フロアの奥が煙草部屋になっている。煙を隔離する都合から言って、入口近くで吸われては煙が中に流れ込むせいだろうと思うが、この寒い季節、煙草を吸わない人間が入口近くでがたがたしていなくてはならないというのは納得行かない話である。

晴れ風強し

2010-12-29 16:43:41 | 日記
 うちにいるとまた不安感に襲われそうなので、昼まえに街に出かけたのだが、あまり楽しくもなかった。バスに乗っているうちに何となく気持が悪くなってきて、結局は大丈夫だったけれど、このまま行くと倒れるんじゃないかとまで思った。
 直接的には昨夜食べた餃子がよく消化しなかった感じなのだが、要するにくたびれているんだろうと思う。この間じゅうずっと修論やら仕事やらが忙しくて、終わった所で一休みすればいいのに、また雑誌に載せるという論文なんか考えるから気の休まる暇がない。
 それも博士進学と絡んで、また余計な思惑が生まれるから始末が悪い。つまり進学を志すからには、まずこの話を受けて一つちゃんとしたものを書かないと認められないんじゃないかと、私が勝手に思うだけだが、この程度の仕事もできなくては進学する資格もないのではないかと一人で落ち込む。
 それでもしかし、基本的には私は進学したいと思う。止めるのはいつでも出来ることだから、行ける所までは行ってみたい。はっきり断られればまた別であるが、進学するのは教授ではなくて私なのであるから、少なくとも願書を出すかどうかの決定権は私にあるはずであろう。院試で落とすかどうかが向こうの判断なだけである。
 それにしても普段から話していないのだから仕方がないのだが、教授と意思の通じない点はある意味滑稽なほどである。私の中では、進学を志すということは決まった話として、一応話を通じて置くというつもりであったのだが、会談が終わったらいつの間にか、年末年始の間によく考えてみますということになっていた。こうしてみると教授と話をしたせいで悩ませられているという結果になっている。悶々と考えるような時季でもないけれどね、などと言われたが、本当にその通りになっていて、馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。
 まあ院試の前なのだから教授としても確定的なことは言えないのかも知れない。やはり黙って抜き打ちに願書を出せばよかったのかとも思うが、それもまた如何なものかだろう。
 色々くどくどと言われた中に、決してこちらから歯止めを掛けるというつもりはなくてね云々というお言葉もあったが、元来私の中では勝手に前向きになっていた所に、あれだけ煮え切らない話をされたら、これは遠回しに否定されたのか?とも思う。それがまた私の思い込みかも知れないのだが。

一難去って

2010-12-28 17:10:31 | 日記
 また私にとっては難問が持ち上がっている。話は簡単で、一言で言ってしまえば、博士課程に進学するかどうかという問題である。年明け早々が院試の締め切りなので早めに決めなくてはいけないのだが、じつに悩ましい。
 修論の研究を続けているうちに、この勉強をもっと続けたいという気になってきたというのは事実だが、そこから今の研究室で進学するかどうかとなると、当然ながらさまざまな思惑が絡んできて一筋縄ではいかない。
 それでも私の中では、修論の完成にどうやら目処がついた辺りから、進学しようという意志は固まってきていた。そこで昨日は大学に出かけて、まず教務に行って願書をもらって、その後で教授に話しをつけに行った。いくらなんでも何も言わずにいきなり試験を受けてはまずいだろうというくらいの分別は私にもある。
 しかし今まであまりにも御無沙汰が過ぎたせいであろうか、会談はどうも不調であった。演習の時もそうであるが、この教授と話をすると、大体いつでも元気がなくなるのはじつに不思議だと自分でも思う。別に怒鳴られるとかいうこともなく、あくまで物腰は穏やかであるし、言葉遣いが特に厳しいというわけでもなくて、なるほどもっともだと思うようなことを諄々とおっしゃるのであるが、話し終わるとなんだか気が滅入る。前向きだったはずの気持ちがすっかり薄暗くなっている。
 一つ言えることは、この教授はあまりにも正しすぎることしか言わない、というか、正しいことだけを語ろうという意識で話をされるからではないかと思う。文学というものは、と私などが言っても仕方がないが、本来正しいかどうかというだけの世界ではない。
 教授の話を要約するならば、第一に、今は博士を出ても就職はない。したがって、意欲があるからといって無責任に進学を勧めることは出来にくい、ということであるが、私は自分が今さら大学やなんかの研究者になれるとは毛頭思っていない。今日に困らないだけの稼ぎは一応あるから、自分の好きな勉強をしたいというだけの事である。
 問題はさらにその先にあって、私が不安なのは、博士の学生となると研究室にさまざまな貢献を求められるのではないかということである。下級生の指導もしなくてはいけないらしいし、雑用も何かとある。私なんか仕事も抱えて、さらに自分の勉強で手一杯なのに、学会や芋煮会や旅行の面倒まで見ていられない。
 それについては、教授の話でも確かにそういう面があるようであった。博士の学生となると周囲もそういう目で見るから、研究室における自分の位置とか何かを自覚的に云々と、何だか難しい言い回しであったが、要するに働けということであろう。しかしそれも、できる範囲でいいとか何とか曖昧ではあった。
 それより、会談の後まで私の意識に残ったのは、教授がちょっと言った、○○君の資質が大学での国文学研究という場に合っているかどうか、という言葉である。それは私も大いに感じる所で、確かに修士に入った当初からつい最近まで、この業界で行われている研究なるものはいったい何が面白いのかね、という感じはあったのだが、少なくとも自分の専門に関しては、修論を書いているうちに開眼してきたような気はする。私一人の〈気〉に過ぎないかも知れないけれども。
 とにかくいろいろな事を考えても、今は全く結論が出ない状況である。元々私の根源的な希望は、自由に好きな本を読んでいたい、という事なのであるから、大学に籍を置く必要はないという考え方もある。進学したいというのは、なんとなく今まで馴れた場所を離れたくない、学生という身分を失いたくないという惰性にすぎないのではないか。
 しかし何事につけ淡白すぎるのが私の欠点の一つであって、この機会を見送るとまた後悔しそうな気もする。何しろこの時点での進学は内部だから条件がいいのである。検定料三万円も、入学金二十八万円も要らないというのは大きい。
 という辺りで、この話はまた次回に続く。結論はいつ出るのかわからないけれども。

冬晴れおおむね穏やか

2010-12-26 19:54:58 | 日記
 寒さは相変わらずだが、風もあまりなく日ざしも戻って、ここ何日かではすごしやすかったといっていい。
 午前中は洗濯などして、昼から大学へ出かけた。さすがにクリスマスも過ぎて研究室は閑散としていたが、それでも午後には少しずつ人が増えてきた。
 私は修論のやり残しを調べてすごす。実はこの間、博士の先輩から、研究室で出している雑誌に何か書かないかと打診を受けた。〆切は何だか曖昧だが一月の末から編集作業に入るとかで、この年末のうちに書くか書かないか決めなければいけないらしい。
 研究室の雑誌と言っても、対外的に正式なのとは別の、院生の同人誌という位置づけのものらしく、学術的に成果を出すということであればあまり適さないかもしれないが、その代わり内容についてはかなり自由で、教官の指導もないかどうか、好きに書いてもらっていい、というような話であった。
 正月休みが明ければまた仕事が始まるし、書くことも急には思いつかないし、その時はまあ考えさせて下さいということにしておいたが、つらつら思うに、書くことはないわけではない。修論でやり残した話は自分の中では少なくとも二つはあって、一つは修論の中には書いたけれども、書いた後で別の作品を研究しているうちに新技術が開発されて、扱い方に不満が生じたもの、もう一つは、当初の予定では書くつもりで少しは資料も集めたが、結局時間切れになって全く扱えなかったもの、である。
 それで二三日前から、その初めの方の作品についてまた以前と同じような作業で研究を始めている。やはり改めて調べてみるといろいろ新しいことがわかって、こんな風にやるべきであったと思っている。
 それで今週も、できるだけ普段どおり勉強は続けたいと思う。幸い卒論組がいるから、研究室は年末年始ずっと開いているはずである。
 四時すぎ退出、街で少し買い物をして帰る。私は車を運転しないから、どこへでも歩いて行くので靴の傷み方が激しい。一足かなりぼろぼろになって、先日雪の中を歩いたら激しく浸水して、これはもう限界である。
 それで新しい靴を買おうと思う。参考までと思って藤崎百貨店に立ち寄ったら、予想してはいたがやはり馬鹿みたいに高い。一足六万円とかいう靴があって、安くても二万から三万、五桁を下らない。
 馬鹿馬鹿しくなってすぐに出てダイエーに行く。ここは値札を見ていても心安らかである。迷ったあげく四千円の靴を買う。七月に弟の結婚式のためにユニクロで安い革靴を買ったらかかとの靴擦れでひどい目に遭ったし、だいたい今回ぼろぼろになったのが、同じ売り場で買ったこのくらいの値段の合成皮革の靴である。やはり私のように歩く人間は、値は張っても一万円くらいははずまないと、実用に耐える靴は買えない。そうは思いつつもいざとなると安物を買ってしまうというのが、貧すれば鈍するというか何というか、悲しい所である。
 ついでにヒートテックとかいう下着のシャツを二枚買って帰る。これまた穴が穿いていたのを二枚処分するから新調しないといけない。加えてこの頃は夜寝ていても寒い。これで少しは暖かくすごせるのであろうか。

晴れのち曇り小雪ちらつく

2010-12-24 18:44:22 | 日記
 大嵐だった間はあんがい気温は高かったのだが、嵐がおさまったら寒くなってきた。今日の日中から寒気が入ってきたようで、夕方には身を切るような風の冷たさになった。
 それにしても一昨日は近年まれに見る荒れ模様で、一日中、昼間とは思えないくらい暗くて、正午をはさんで一時間以上も雷が鳴りつづけた。その間ずっと東風が吹き荒れて、竜巻注意情報なるものも出た。これの賞味期限は一時間なのだそうだが、一時間経ったと思ったらまた更新されて、全く生きた心地もしなかった。
 幸いこの辺りは実害はなかったが、今日、大学へ行ってみたら、二の丸の崖が一部崩落しかかったようで、青いシートが二ヶ所に掛けられていた。よほど雨量が多かったものと見える。
 今日は研究室に出す、修論の副本二部と要旨三部の提出期限である。一昨日は嵐におどかされて、午前中は気を紛らすために部屋の片付けなどして、午後はくたびれてあまり仕事にならなかった。昨日ようやく二千字ほどの用紙を書き上げて、副本も印刷して綴じて、今日持って行って出してきた。
 加えて今日は、教員免許申請の〆切でもある。戸籍抄本と県収入証紙なるものを三千三百円ぶん添付しなければならない。修論にかかっている間はそんな書類を取りに行っている暇はなかったから、今日は市役所と銀行を経由して一気に整えて行った。
 そんなわけで今日でようやく、出すべきものは全部完了して、私にもクリスマスと正月が来ることになった。そこで帰りに学食に寄って、クリスマス期間のケーキを食べた。提供は明日で終わりなのだが、残念なことに三種類あるうちの二種類しか食べられなかった。明日はたぶん大雪だから行かれないだろうし、まさか連日ケーキを食べてもいられない。遣り残したことがある方が、人生何事もちょうどよいのかも知れない。

暴風雨

2010-12-22 09:29:42 | 日記
 今日は日本中でこの辺りがいちばん荒れているのではないかと思う。風雨ともに強く、しかし東風で、気温はむしろ高くて十度ほどもあり、何だか台風が来たような有様である。何週間か前にもちょうどこんな天気があったが、冬にこうなるというのは今までなかったことで、やはり気候変動は否定できない。
 しかし私の方はちょうど昨日で今年の営業は終わったから、出かける必要もない。前回の嵐の時はA校の仕事で、朝からずぶ濡れになって登校したが、今回は大丈夫である。
 私は休みだが、たいていの学校は今日が最終日で、B校も今日は午前中は授業をしている。ただそれがどういうわけか金曜日の時間割になったおかげで、私の授業がつぶれた。
 まあ登校してくる生徒は大変な目に遭ったろうと思う。教員はみな車で歩くから、生徒の労苦など知ったこっちゃないのである。
 私は特に用事はないが、出来れば出かけたいと思っていたので、逼塞しているのはいささか残念ではある。一つは、教員免許の申請受付が今週いっぱいである。書類はもう書いたが、加えて市役所に行って戸籍抄本をとり、さらに県収入印紙なるものを銀行から仕入れて教務に出さなければならない。
 もう一つには、これから修論の副本を二部作るのだが、簡易製本でもよいかどうか聞きそびれている。昨日仕事が終わってから研究室に行ってみたのだが、助教氏に会えなかったので不明のままである。たぶん駄目だとは言われないと思うが、これも金曜が〆切なので、あまり余裕はない。この上は見切り発車で作って出してしまおうかと思う。
 ケヤキの木の迷惑もかえりみず、数十万個の電球を取り付けて灯りを点していたら、罰が当たったか火事を出して中断した、という話は書いたかどうか忘れたが、懸命の復旧により、今夜から全面再開するそうである。直したと思ったらこの風雨である。これはいい加減止しなさいという天の声ではないかと思う。

冬晴れ

2010-12-19 21:06:30 | 日記
 一山越えて、久しぶりの休日、のはずだが何だかせわしない。師走だから仕方がないのかもしれない。まともな師でもないはずだが。
 午前中は明日のB校の教材を作る。十二月は俳句の実作をやらせて懸賞に応募するとかで、まあ心得のない高校生だから適当でいい、ということで、もう前時までにたいていつくり終わって、明日は清書なのだが、さすがに清書だけで五十分も持たないだろうから、冬の句を抜き出してプリントを作る。このために先日丸善から、山本健吉『俳句鑑賞歳時記』(角川文庫)なる本も買ってきてある。
 これで一応明日は授業の手当てがついたことにして、私の授業は明日で終わりだから後は知らない。だいたい辞令は今週で切れることだし。
 うちで昼を食べて、午後からまた街に出かける。先週の木曜日、B校で年休を取ったとき、授業を引き取ってくれた国語科の先生に何かお礼をしようと思う。以前から何かにつけてちょっとしたお菓子をもらったりすることもあったので、今回はいい機会だしお返しを兼ねてちょっとしたものを差し上げようと思う。
 かねてから意識してはいたのだから、修論が片付いてから昨日まで何回か街に出かけた時に準備すればよかったのだが、なんとなく先延ばしにして結局毎日のように出かける羽目になる。エスパル地下の風月堂で、クリスマス缶に入った小さなクッキーが見つかった。
 そこからまたオフィスベンダーに行って、ブックエンドを一組買う。大事にしている新大系のコレクションがつい崩れて、書物が床に落ちるという不祥事が起きたので、防止策のためである。
 さらに一番丁の古本屋まで足を伸ばしたら、久しぶりに掘り出しをしてしまった。旧大系がまとまって入荷していて、状態もよく価格もその割に大変安い。『篁物語・平中物語・浜松中納言物語』を四百円で買う。本当はさらに『栄花物語』上下千二百円も相当買おうかなと思ったのだが、すでに荷物もあるし、この上旧大系三冊も持って歩いていられないので他日にする。しかしあんなのあっという間に売れるんじゃないかと思う。明日また改めて来ようかどうしようか考え中である。

風が吹いて寒かった

2010-12-18 18:03:13 | 日記
 修論が出来上がったと思ったら、急に寒くなったような気がする。今までは夜更けに帰ってきてもがたがたするほどは寒くなかったが、今日あたりは風が冷たくて一気に冬らしくなった。こちらの意識がそれだけ集中していたせいかも知れない。
 〆切が済んだら何だか気が抜けたようで、今日は非常に効率の悪い一日を送ってしまった感がある。午前中、洗濯など済ませてから、昼を期して街に行き、まずメディアテークに教材として借りていた本を返す。
 来る途中に前を通った、定禅寺通のベローチェが思いがけず空いていたので、いったん出て昼食、あまり本を読む気もしないので、すぐにテークに戻って、火曜日にA校で使う新聞投書欄のコピーを集める。
 これで大体、今日やろうと思っていたことは終わりである。久しぶりに持参してきた安東次男『藤原定家』をしばらく読んでいるうちに眠くなって引きずり込まれるように寝てしまう。後は研究室に行って歌書のコピーでも取ろうかなと考えていたのだが、寒いし風も強いし、歩いて大学まで行く気がしない。
 それで適当なバスに乗って駅前に帰ってしまった。オフィスベンダーに行って、製本セットと、厚い紙も綴じられるというホチキスを買う。修論の正本は昨日教務に納めたが、副本を二部、来週中に研究室に提出しないといけない。綴じ込み表紙は何かと面倒だし、私の修論は両面印刷で四十枚くらいしかないから、もしこれでうまく製本できれば都合がいい。さらに受理されるようならば、副本二部はこれを用いて作ろうと思う。
 バスを一本乗り遅れたので、ドトオルに入って一杯やって帰る。仕事や大学でないと何かと金を遣ってしまう。

プロジェクト満了

2010-12-17 19:53:25 | 日記
 おかげさまで〆切当日、やっと修論を出すことができた。なんだかここ数日は濃密でありながら流されるままに日々を送ったような気がする。とりあえず思いつくことを取り留めなく記してみる。

○人間それなりに寝不足でも活動できるものだと思った。私など、現代人にはないくらい普段は寝る人で、夜はたいてい十一時までには寝て、朝は六時すぎに起きるから、七時間ほどは必ず寝ている。それがここ三日は、就寝が一時頃までずれ込んで、翌朝は同じように起きるから、一気に三時間ほどは睡眠時間が短くなっていた。
 それで仕事の方は今週前半は通常通りだったから、大丈夫かしらと思っていたが、別にどうということもなかった。普段の蓄積があるからかも知れない。
 それでも、乗り物に乗ると意識の飛び方が通常より激しくなった。居眠りというよりまさに意識不明という感じで、寝ていた間の記憶がまるきりなく、乗り越したりはしないからよかったが、周囲からはどう見えていたかと思うと不安でもあるのであった。まさか寝言を言うとかはないと思うのだけれど。

○それでも昨日は少し危ないかもという感じがしていた。私の場合、疲労がたまると自律神経失調という形で現れ、胃腸がおかしくなって飲食物を受け付けなくなり、倒れるに至る。
 昨日は仕事を一日休みにしたから、修論に追われているはずなのに気分は何となく長閑になって、午前中まずミスドに入って一服しながら原稿を書くことにした。今ひとつ本調子でないのに温かいカフェオレを取って、勧められるままに三杯も飲んだからいけなかったのだろう。
 昼から大学に行って、しばらく食欲はなかったが、それでも学食のチキンサンドを食べて、午後からは復調したからよかった。

○昨日の段階でまだ本文につけ加えたい部分もあったのだが、それよりとにかく序章とまとめの章を書いてしまわないと全体の格好がつかないということで、一昨日あたりからその手の周辺整備に取り掛かっていた。もう調べたり、紙にペンで下書きをするような段階ではなく、ひたすらキーボードにじかに文章を打ち込んで、いわば即興演奏のような作業になった。

○今日は朝からうちで艤装の仕上げをして、昼まえに印刷にかかった。インクが途中で三色も続けざまに切れて止まったりして、一瞬これはどうなることかと思ったが、どうにか無事に出来上がり、穴あけもうまく行って、かねて準備の綴じ込み表紙に綴じ込んで完成と相成った。

○ところが人間のやることには誤りがつきもので、やはり二百枚も書けばどこかは必ず間違える。さらに今回のように書きっぱなしではなおさらである。
 昼をまたいで印刷・製本が済んだので、お昼を食べてからうちを出た。大学には三時すぎに着いて、まだ少し余裕があるから、図書館で少し見直そうと思い、さらっと目を通してみただけでも数ヶ所は過誤があった。だいたいは参照指定のミスで、本文中にも二ヶ所ほどあったが、一番ひどいのは目次であった。後半から頁指定が一枚ずつずれてしまっている。
 こういうのは本当はフィールドとかそういう機能をうまく使えば自動的に作成できるのだろうが、そんなものを研究している暇はないので、本文印刷が済んでから手動で入力すればいい、と思っていたのであるが、印刷で手間取ったので、紙ではなくディスプレイ、しかも旧式の機械の画面表示を巻き取りながら、各章の頁を目次欄に入れて行ったのである。たぶんどこかで表示が狂っていたのだろう。
 仕方がないので青インクで校正して教務に出して、教授に提出の報告をした際に、あとで目次だけ差し替えさせてもらうことにした。本当は本文もどうにかしたいが、両面印刷にしたから、裏表印刷しなおすのはもう面倒である。

○そんなわけで無事に済んで、かねての予定通り、学食のケーキを食べて一人打ち上げをして帰った。明日以降は休む、訳には行かず、来週月曜と火曜の授業の準備をしないといけない。