よくわからない天気表記であるが、要するにご機嫌が取りにくい空模様である。午前中は晴れ間があって妙に蒸し暑く、かと思うと午後は少し涼しくなって嫌な色の雲も見える。傘を持って出歩いたが、結局雨は降らなかった。
仕事を辞める前後に相当健康を害して、下血が打ち続きかなりひどい貧血に陥った。ひと月余りかかって全身状態はだいたい元に戻ったが、いまだに妙な所が二点ほどある。
一つは右手の親指が微妙にしびれて感覚がおかしい。と書くとなんだか脳血管障害かと疑われそうだが、おそらく肩から腕につながる辺りに問題があり、血行か神経か何かが阻害されているのである。今日みたいな日は特にしびれる。
そしてその右手は外観の方がかなりひどい。手の甲に火傷の痕みたいな赤いあざがいくつかできている。さらに小指も少し腫れてただれている。これも別に火傷したわけでも根性焼きされたわけでもなく、仕事を辞める前後から自然にただれが広がった。要するにストレスで免疫が阻害されて、一種のアレルギーを起こしたものと推察される。
老母は見るたびに皮膚科に行けと言うけれど、こんなもの放って置けば自然に治る。と思って何もしなかったら全然治らないので、仕様がないアトリックスのハンドクリームを買って来た。しかも特別に薬用の奴である。これをニ三日前から塗っていると少しずつよくなって来たようである。
それにしても医療って何なのかしらと思ったりする。昨日だったかNHKのクロ現を見ていたら、いま日本の病院は大変なことになっていて、入院患者をのんびり置いておけない。治るか治らないかでどんどん退院させているのだそうである。そうしないと病院に国から下りるお金が劇的に減らされるらしい。
それでテレヴィのことだから深刻な方の話を取り上げていて、たとえば私みたいな一人暮らしの老人で、まだ一人で歩けないようなのを、まるで荷物でも運ぶようにして部屋に連れて行って置いて来てしまう。ヘルパーが一日に二回だか介助に来てくれるというが、とてもそれで用が足りるとは思えない。
そうかと思うと、重い認知症の上に肺炎をわずらって家で寝ているお婆さんがいる。これは夫が一人で介護しているのであるが、酸素マスクを当てて意識も定かでなく、いつお迎えが来てもおかしくないように見える。ところが往診してくれるお医者は、決して入院とは言わない。行っても帰されるからである。一人で看ている夫はどうしようもなくて、意識も朦朧としている妻に卵豆腐なんか食べさせようとしている。誤嚥性肺炎なんだからどう考えても無茶であるが、番組の範囲では一応治ったという。人の命というのは案外頑丈なものである。
いろいろ考えさせられたけれども、まず自分の親がこうなったらどうするだろうと思った。次には自分自身を始末するのはもっと大変なことだろうと思った。とりあえず医療というものは宛にならないと覚悟しておいた方が良いようである。それで私は今から医者にはできるだけ掛からない様にしている。とか言って、とつぜん倒れて医者に担ぎ込まれて点滴を打ってもらったりするのだけれど。
仕事を辞める前後に相当健康を害して、下血が打ち続きかなりひどい貧血に陥った。ひと月余りかかって全身状態はだいたい元に戻ったが、いまだに妙な所が二点ほどある。
一つは右手の親指が微妙にしびれて感覚がおかしい。と書くとなんだか脳血管障害かと疑われそうだが、おそらく肩から腕につながる辺りに問題があり、血行か神経か何かが阻害されているのである。今日みたいな日は特にしびれる。
そしてその右手は外観の方がかなりひどい。手の甲に火傷の痕みたいな赤いあざがいくつかできている。さらに小指も少し腫れてただれている。これも別に火傷したわけでも根性焼きされたわけでもなく、仕事を辞める前後から自然にただれが広がった。要するにストレスで免疫が阻害されて、一種のアレルギーを起こしたものと推察される。
老母は見るたびに皮膚科に行けと言うけれど、こんなもの放って置けば自然に治る。と思って何もしなかったら全然治らないので、仕様がないアトリックスのハンドクリームを買って来た。しかも特別に薬用の奴である。これをニ三日前から塗っていると少しずつよくなって来たようである。
それにしても医療って何なのかしらと思ったりする。昨日だったかNHKのクロ現を見ていたら、いま日本の病院は大変なことになっていて、入院患者をのんびり置いておけない。治るか治らないかでどんどん退院させているのだそうである。そうしないと病院に国から下りるお金が劇的に減らされるらしい。
それでテレヴィのことだから深刻な方の話を取り上げていて、たとえば私みたいな一人暮らしの老人で、まだ一人で歩けないようなのを、まるで荷物でも運ぶようにして部屋に連れて行って置いて来てしまう。ヘルパーが一日に二回だか介助に来てくれるというが、とてもそれで用が足りるとは思えない。
そうかと思うと、重い認知症の上に肺炎をわずらって家で寝ているお婆さんがいる。これは夫が一人で介護しているのであるが、酸素マスクを当てて意識も定かでなく、いつお迎えが来てもおかしくないように見える。ところが往診してくれるお医者は、決して入院とは言わない。行っても帰されるからである。一人で看ている夫はどうしようもなくて、意識も朦朧としている妻に卵豆腐なんか食べさせようとしている。誤嚥性肺炎なんだからどう考えても無茶であるが、番組の範囲では一応治ったという。人の命というのは案外頑丈なものである。
いろいろ考えさせられたけれども、まず自分の親がこうなったらどうするだろうと思った。次には自分自身を始末するのはもっと大変なことだろうと思った。とりあえず医療というものは宛にならないと覚悟しておいた方が良いようである。それで私は今から医者にはできるだけ掛からない様にしている。とか言って、とつぜん倒れて医者に担ぎ込まれて点滴を打ってもらったりするのだけれど。