期間限定の独り言

復興の道のりはつづく。

パソコンを買った

2014-08-14 20:08:25 | 日記
 震災以来、ようやく自前のパソコンを手に入れた。自分の部屋でネットも見られるようになったので、この稿はそれで書いている。
 それにしても長かった。そのあいだ買おうと思えば買えないことはなかったのだろうが、やはり経済的な不安が大きかったとおもう。家財を一切失い、帰る家もなくし、不安定な講師の稼ぎでこれからひとりで生きていかねばならないと思うと、なかなか大きな買い物をする気にはなれない。パソコン無くて毎日生活できないわけでなしと思えば、そんなものどんどん後回しになるわけである。
 震災に遭った年は、非常勤を二校掛け持ちしていい具合に生計が成り立っていたけれど、次の年は無職に転落して、パソコンどころでなくなった。翌年は今の学校で常勤になったから、稼ぎは劇的によくなったが、まだなかなか消費意欲は回復しなかった。今年になって、かなり財政状態もよくなったので、パソコンでも買うかとなったわけである。
 しかしとにかく部屋が狭いので、大きな機械は置けない。とうぜんノート型だが、その中でもA4サイズより一回り小さいくらい、薄くて軽くて、CDドライブもついていない。別に大したことはするつもりもないから、これで沢山なのである。
 だいたい、私の場合パソコンで何をするかと言えば、こうして文字を打ち込むのが主な用途である。子供の頃から自分用のワープロを買ってもらって日記を書いていたくらいで、ネット時代にはこうしてブログとなったが、パソコンを失ってからは、キーボードで自由に文章を綴るということもなくなっていた。仕事が忙しくなって、一人暮らしの生活を支えるので精一杯ということもあり、日々流されるままに生きていた。
 ところがこの夏休みになって、久しぶりに市立図書館に行って、公用パソコンを借りて、ここしばらくのことをゆっくり書き綴っていたら、眠っていた頭の部分が久しぶりに活動する快感をおぼえた。やはりキーボードはよいものである。そう思ったのが、パソコンを求めた直接の動機であったといっていい。
 まあそんなわけで、自前のパソコンは入ったが、夏休みはあっという間に終わる。仕事が始まればまた流されるままに時間が経つにちがいない。たぶんここも放置されると思われる。暇があれば時々何か書きたいが、書いたところで大した中身でもあるわけがない。

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