期間限定の独り言

復興の道のりはつづく。

タフでなければ生きていけない

2010-11-30 21:40:24 | 日記
 どうやら無事に大学院の発表が終った。これで後は本当に修論を書くだけだ、という所だが、いつものことながら発表を一つ済ませるたびに気分がどうしようもなく落ち込むので困る。自分のやっていることが全く価値のないような気がしてきて、そう感じる自分に対してまた自己嫌悪になる。
 私は人一倍性格が悪いから、たぶんこう感じるのは私だけなんだろうと思うが、大学の教官というものは本当に、人の考えを否定するのが仕事か、と言いたくなることがある。否定されることに快感を感じる人間でないと、たぶんこの業界で生きて行くことは出来ないのである。
 しかしそんな異常性格者は当然数が少ないから、私はこの研究室に入って三年になるけれども、年々院生の数は明らかに減っている。これをどう考えるか。現下の経済情勢とか、いろいろ外的要因もあろうけれども、一つにはこの研究室で行われている学問に、学生をひきつける魅力がないのではないか。こんな事を言うと必ずや、人気を得るために程度を下げることは出来ないとかいう反論があるだろうが、演習をやるのに教官が三人、学生が三人で、学生からの発言は一人しかないというのは、明らかに衰退しているよなと思う。発表者としては楽でいいけれども。
 まあ、今の教授先生がたは自分の研究生活さえ全うできればよいようなので、言う事はない。旧帝大というのは楽なもので、私大はおそらくこうはいかない。学生をどうにかインスパイアすることを真剣に考えないと経営が成り立たない。
 それで何か、うちの大学は安直に留学生をかき集めているのか。この頃キャンパスが中国人だらけになっているのはそのせいか、と思うが以下略。
 ということで表題。演習が終ってから、今書いている修論もう諦めてしまおうかと一時は考えたが、今日否定されたのはあくまで一つの章の一部である。言ってみれば囮作戦である。本隊はまだ無傷で残っているし、今回囮としてリライトした、その元稿もある。元稿の方が長いから、これをそのまま入れて出せば、順序は逆だがおそらく書き足したように見えるであろう。まだ作戦を諦めるには及ばない、と戦意を立て直して、とりあえず寝る。明日は一時間目からB校の授業だし。

人間性の恢復

2010-11-29 19:59:54 | 日記
 というほど大層な話ではないけれども、いくら忙しくても日記くらい頑張って書きましょうという話である。収容所にあっても日々の生活を振り返らないと流されるままに生きてしまう。確かに時には流されるままに生きるのも大切なことであって、流されていかないと修論なんか出来上がらないのではないかという話もあるが。
 今日はしかし忙しかった。なにしろA校B校を一日で往来する羽目になった。まずA校で二時間目の試験。自分の担当科目だから一応行くけれども、監督はないし、巡回も他の先生が行って下さるから楽ではある。自分の席で一服しながら、修論の打ち込みなども少しやっていた。
 答案が上がってきて、本当はあさって返すために採点をしたいのだが、それどころではない。お昼を食べてB校まで電車で二時間近くかけて移動、夕方四時すぎからB校で試験をしてきた。こんな時間に普通の高校は試験なんかあり得ないが、定時制だからこんな時間でもまだ五時間目である。朝一から試験をやったりしたら生徒が来られない学校なので、普段の時間割の二時間目、三時間目以降に試験は行われる。だから私もこんなかけ持ちが可能になる。
 しかし本来、月曜はA校の勤務日ではないから、こんな日に私の試験を入れるというのがまず教務の無茶な所ではあるのである。誰か専任の先生を監督につけましょうかと言われたが、何しろ選択科目の多い学校で、人のやりくりも大変そうだから遠慮した。どうせ答案を受け取りに来なくてはならないのだから同じことである。
 終わって、この答案もまた届を出して持ち帰りである。それよりやらねばならないことがある。先週金曜日にやった試験をうちで採点してきたのを取り出して、エクセルに入力して、平常点を出して集計をした。これで今週金曜にすぐ返すことができる。
 五時になったので退出、大学へご飯を食べに行く。今日の試験を図書館で採点、九枚だからすぐ終わる。もう帰ろうかとも思ったが、この際だから最後まで処理をする。公衆パソコンを借りて、文章題の解答を入力、これでこの試験も金曜日に返却が可能である。
 さらにこうして日記を書いているわけであるが、さすがにもうこれで今日は閉店としたい。ちょうど万年筆のインクも切れているし、これ以上やったら私の体力も続かない。

冬だ

2010-11-28 20:19:55 | 日記
 冬だ。どこもかも、冬だ。とか言っている某服屋のテレビの宣伝、あれは絶対に誰かの詩なんだろうと思うのだが、誰のだかわからない。あの宣伝が勝手にでっち上げたのでは多分なく、朔太郎か誰かかなあという気がするのだが、こういうのは簡単に調べようがない。
 というか今はそれどころではない。しかし昨日久しぶりに日記を書いたら、明らかに閲覧者が増えていて、有難いことである。こんな超個人的な欄を、読んでくれている人がいるだけでも信じられない。
 今日は今日とて昼まえ一個百円のミスドを四個買って大学へ行く。研究室へ行ってみたら首尾よく空いていたので、午後から夕方まで調べ物をして、また一首についてどうやら書けるだけの材料が揃った。よかったよかった。
 続けて紙を広げてペンを握って文章化しようと思ったのだが、部屋に女子学生が増えて喧しくなってきて、そのうえ薄暗くなって時間も迫って来たので、諦めて帰る。しかし仕事の性質にもよるけれども、あれだけ話を弾ませながら手は休みなくパソコンを打っているのは全く驚くべきことである。私などから見れば文芸研究というより自動筆記に近いのではないかと思うが、何しろ国文学科は競争率が高いから、それだけ優秀なお嬢さん方なのだろう。話もせずに集中しないと何も書けないというのは、単に頭が悪いだけかも知れない。
 日曜日は夜は学食がない。仕方がないので街に下りて、ドトオルでミラノサンドを食べて帰る。

再び生存報告

2010-11-27 17:15:33 | 日記
 別に誰も気にしている人などいやしないだろうとは思うが、何とか淡々と生きている。しかし本当に日記など書くべく体力と精神の余裕がなかった。やはり週十六時間の授業というのは冗談ではない。試験期間になれば楽になるかと思っていたが全然そうでなかった。問題を作るのも一仕事であったし、試験をやれば当然採点をしなければならないので、なかなか暇にならない。
 昨日はA校の試験で、今日の午前中はそれを持ち帰ってきたのを処理していた。作文だから、人数はそう多くないのだが、読んで添削して、さらに私の場合はパソコンで打ち込んで文集にして配るから手間がかかる。今回はさすがに止めようかと思わないでもなかったが、惰性でやってしまったという所である。
 それで午後からまた大学図書館に出かけようかしらと思ったのだが、結局終日うちにこもってすごした。ここしばらく毎日のように星を頂いて帰る日が続いていて、さすがに休養しないと身が持たない。

いそがしい

2010-11-18 21:15:10 | 日記
 やることが多い、と言うより、時間が足りないという感じである。どう違うのかと改めて説明するのは難しいが、とりあえず目の前のことをこなしているうちに時間切れになって一日が終ってしまう。いや正確に言うと一日は別に終っていないのだが、私の持ち時間の方が切れてしまって終わりになる。
 何だか非常に縁起のよろしくない書き方になっているような気がするのは私だけであろうか。
 まあ特に体調も崩れていないし元気で淡々と仕事をしている。しかしそれにしても毎日仕事が増えて不思議なくらいである。今日なんか、五コマしか授業がないはずの木曜日なのに、普通どおりB校に登校して二三四とずっと仕事をしていた。
 何をしていたと言うと、試験範囲を印刷して一人ずつ配るための紙片を作る。A4の紙に九枚ぶんまとめて印刷して、切り刻み、さらに一枚ずつ裏に両面テープを貼る。ワークブックの見返しに貼っておきなさいという心である。
 これが高校三年生に対する手当てなのだから、何なんだろうという気はする。高校にもなりゃ試験範囲なんか、授業の時に板書して告知すれば沢山、刷り物にして配るだけでも過保護ではないかと思うが、専任の国語科の先生がやってきたお仕事なので、今回の試験担当者としては、文句を言わずにおとなしく相勤めるのが講師の道である。
 それで修論のファイルなんかここ数日開く暇がない。今日パソコンを立ち上げるのも今週初めてな気がする。本当はすぐにも書き留めたメモを原稿に打ち込まねばならないのだが、その前に生存報告くらいさせてくれという話である。

曇り穏やかなり

2010-11-14 17:55:21 | 日記
 朝の気温も高めだという予報が出ていたから、すこし夜着を減らして寝たら、予報より温度そのものも少し下がったせいもあり、やはり寒かったらしい。咽喉が変で、何だか具合が悪くなりそうな嫌な予感がする。
 それでも午前中早めに街に出かけて、すぐに大学へは行かず、駅のミスドに寄って一服する。いつぞや新聞チラシに入ってきた、ドーナツ一個と飲み物で二百五十円というクーポン券が取っておいてある。今月一杯有効だというので、そう慌てることもないが、仕事が打ち続く中でひとときの潤いを求めるにはちょうどよい時期である。
 と思ったが、どうも寒くてあまり長居はできなかった。空調を暖房にして欲しい位なのだが、冷房とまではいかないが、何だか涼しい風が来て、どうも除湿か換気モードになっていたように思う。みんな天気予報に騙されたのではないか。
 それでもさっさと大学に行く結果になったのは悪くはない。今日もよく働いた。休日は図書館も空いていて、公衆パソコンもゆっくり使える。
 まず昨日作ったB校の対策プリントと試験問題を少し手直しして、テキストが無くて引用できなかった所も埋めて、印刷する。B4全面はうちのプリンタでは出せないから、明日すぐ使うには今日のうちにここで出しておく必要がある。
 それから今度は自分の修論を開いて、やはり資料を調べて少し手直し、さらに木曜日に紙に書いたまま、今まで打ち込む暇がなかったのをタイプする。
 ここでお昼になる。院生になって三年目にして、今まで知らなかったのは全く不明なことであるが、旧教養部の食堂は日曜日でも開いている事が先日初めてわかった。もっと早く知っていたら週末大学へ来る機会ももう少し増えたであろう。
 それで今日は初めて日曜日に学食でお昼を食べた。正午ちょうどくらいに入って、さすがに空いていると思っていたら、十二時半頃にはどんどん人が増えてきて行列が出来た。これは早めに来ないと大変なことになると思ったが、今日はどうも留学試験とかいうものがあって、人が多かったようだから、そのせいもあったかも知れない。
 午後はまた図書館に舞い戻り、今度はA校の試験問題を作る。二科目あるうち、一つは去年までのを再利用するからほとんど形は出来ているが、もう一つは蓄積も何もない。同じ科目を一昨年やったことはあるのだが、その時は生徒が二人だけだったので、試験はしないことにして平常点だけで成績をつけた。A校はそういうことも認められている。
 今年は登録している生徒が八人ほどいる。微妙な数で、今にして思えば試験はしないことにしてもよかったような気がするが、先日教務の先生から、試験やりますかと訊かれた時に咄嗟にやりますと言ってしまったので、やらざるを得ない。
 A校の方は私の胸三寸で問題は作れるから、日程的な余裕はある。だいたい出来上がった所で、くたびれたので止める。
 一服してから歩いてメディアテークまで帰る。一日座っていたようなものだから少し動かないと体によくない。それに暖かいと言っても図書館はまだ火の気が無く、さすがに肌寒い。いつの間にか体温も下がっていそうな気がする。
 図書館の暖房は明日からであると掲示が出ていた。暖かいのは今日までで、明日は冷たい雨が降って寒くなるというから、暖房は非常に時宜を得ている。しかし私は来られない。日中十度しかないというのに、県立高校にはいつ暖房が入るのか。

仕事に追われる

2010-11-13 17:21:43 | 日記
 どうも今週末から来週にかけてが一番忙しいような気がする。B校の試験問題は、試験一週間前に教務に提出しなくてはいけないという決まりになっているらしくて、すると来週木曜あたりが目処になるが、その前に国語科の先生方に見せて了解を得る必要があるから、週明けには形になっていないと困る。
 それで今日は一日うちにこもって、パソコンを打ちつづけた。何しろB校の試験は、国語表現という科目名を裏切るかのごとく、ひたすら漢字の書き取りで、一つ一点で百問、というのが目安だからである。
 中身は、授業でやったワークブックの中からそのまま引き写すから、別に頭を使う必要はない。ひたすら機械的に写すのと、解答欄を適当に按配するレイアウトの作業ということになる。写すにしても、すでに学校で試験対策プリントとしてワークブックをほとんど打ち込んでしまったから、ここからコピペしてくるものがほとんどである。
 しかし人間には生得的に創造性というのがあるもので、何か自分で創意工夫を加えたいと考えるものである。読みで出ている漢字を書かせようかとか、短文の別の場所の読みを聞いてみようかとか、いろいろ考えるのだけれども、そういう余計なことをすると、他の先生方からは、生徒が書けませんとすぐに駄目が出るので、とにかく授業でやり対策プリントで書いたとおりに試験問題を作る。そんなことをしたら全員満点になるかというとそんな事態には決してならず、いい具合に平均六割とかになる。
 そんな仕事に従事して今日はくたびれた。今日は本当は大学では学会というものが開かれている。学会と言っても、研究室の学生と、卒業生くらいしか来ない学会ごっこであるが、それでも聴講に行くべきであったのだが、仕事もあるし修論もあるという状態では、例によって義理は欠くしかない。
 月末に試験が始まってしまえば、少し暇になる。さらにはB校では来月初めに修学旅行というものがあって、授業が半減すると思われる。目下、修論は百四十枚を越した所でしばらく停滞しているが、そこが最後の勝負どころになりそうである。

命の洗濯

2010-11-11 18:13:21 | 日記
 忙しいばかりでは侘しくなって来るので、今日は一転して優雅な一日をすごさせて頂いた。昨日B校で怒涛の三四五六、連続四コマという仕事をしたおかげというべきか、今日の授業は五コマだけである。
 時間割がこのようになったのは実は今週からで、英語の非常勤の先生が十月でとつぜん辞められた影響である。詳しい事情はわかりかねるが、どうも生徒があまり言う事を聞かぬので、嫌になってさようならしてしまわれたらしい。退職して非常勤をやっていたお爺さん先生で、最後の日のご挨拶では今年喜寿だとか言っていた。
 年金をしこたま貰って、生活にも困らないのだろうから、別にいつ辞めても本人はそれでいいか知れないが、全く迷惑な話である。管理職は後任の手配をせねばならんだろうし、英語科は新任の講師が慣れるまで大変だろうし、教務は時間割を組み直し、私のような者まで水曜日が激務になる一方で木曜日が異様に暇になる。木曜日の一コマもどうせなら月曜に移してもらえれば、出勤は二日で済むが、そんな我儘を言っている場合ではない。だいたい月曜までそんなに忙しくなったら体が持たない。
 そんなわけで木曜午前は仕事がなくなって、今日はその初日、時間の使い方がまだ手探りの状態である。とりあえず普段より一本遅いバスで出て、図書館へ行こうと思うのだが、まだ開いていないのでミスドで一服して、物を書き資料を読む。
 それから図書館に入って調べ物をして、少し早めにドトオルでミラノサンドと紅茶を取って、昼休みを期して登校した。
 本当ならばもっと早めに行ってもいい所なのだが、実はこの時間割変更で、木曜は講師が非常に混雑する。私が一時間しかないのに、ずっと机を占拠するのも如何なものかと思って直前に着いてみたら、私の場所は別に誰も座らずに確保されていた。どうやら来週からはもっと早く行ってもよいようだ。
 一時間だけ授業をして、六時間目は避難訓練だという。学校が火事になっても、私らは別に職員室にいてもいいはずだが、途中で帰りたくても帰れないし、何かと面倒くさいので、今日は残業も止めて、五時間目が終わってすぐに退出した。
 夕方もまだ早いのでエアリに寄る。今日はいささか用事がある。薬局でまず鼻炎の点鼻薬を買う。さらに衣料品の階に行って下穿きを買う。
 またドトオルに入って、珈琲を一服して帰った。何だかんだで豪遊した一日であった。

どうにもならんくらい忙しい

2010-11-10 19:54:08 | 日記
 と言っても、まだまだ大したことはなく、ただこの一週間は全く休みというものがなくて、ひたすら二つの学校でしめて週十六時間の授業を淡々とこなさなければならない。
 加えてどちらの学校も、ほぼ同時期今月末を期して定期試験がやってくる。もう来週にはそろそろ両校合わせて三つの試験問題も作らなくてはいけないという事態で、B校ではその前に試験対策プリントなるものの仕事も降りかかってきていて、月曜と今日は、放課後もひたすらパソコンを打ってきた。ワークブックの試験範囲を丸写しするという作業で、単純ではあるが阿呆らしい。
 さらには当然修論も進めなくてはいけない。昨日はA校が五時まで授業の日で、その後は大学へ行って学食でご飯を食べて、図書館で少しパソコンを打った。いずれ勤めが早く終る日も、毎日大学へ行かねばならなくなるであろうが、それはまだ少し先であろうと思う。あまり早くから根を詰めていると続かない。

こびとのくに

2010-11-07 11:24:30 | 日記
 前回も言及したネットブックで原稿を書きつつ、携帯のテレビでNHK杯将棋トーナメントを見ているのだが、どちらも何とか画面は見えるけれども、やはり視力に負担が相当かかり、物を考える能力は減退していそうである。原稿は、いちどペンで紙に書いて、それをパソコンに入力しているのだが、この手順にはさまざまな理由があるが、一つにはネットブックに対応した方法であることは間違いない。
 特に携帯テレビはこういう画面には適さない。目を凝らせば駒の判別はつくが、手を読むなんて思いもよらない。解説の音声を聞いて形勢を判断するくらいである。
 しかし最近はネットブックと言っても、私が買った頃に比べれば、けっこうサイズの大きくて薄いのも出てきたよなと思う。今さらではあるが、電化製品の進歩というのは素晴らしい。何か買うと、後ですぐそれよりいいのが出来てきて、それで買い替えさせるのがメーカーの目論見なのかも知れないけれども、馬鹿馬鹿しくて何も買う気がなくなるということもある。
 と言うよりも金がなくて買えない。最近ひそかに関心があるのはマックの薄いやつだが、これにしても文書作成とかにどのくらい使えるのかわからないし、買い換えるならまたMSかなあと少し迷っている。