この稿は基本的に政治向きの話はしないことにしているのだけれど、この頃感じることとして、復興財源として降って湧いたような増税という話、あれは全くとんでもないというか、非常にうさん臭い。財務官僚と与謝野大臣辺りの差し金ではないかと思う。
そもそも今回の震災を、歴史に鑑みて考察してみると、安政の大地震あるいは大正の関東大震災が思い出されるわけであるが、いずれも社会の在り方そのものの大変革を招いたと言っていい。安政地震からは明治維新につながり、大正からは戦争につながる。要するにそれまでのやり方では駄目であるということが明らかになって、別のシステムが作られたということである。
今回の震災は、東京自体が壊滅したわけではないという点で、先の二つとは異なる。しかしこの国の在り方そのものが変わらなくてはいけない段階であると私は見ているのだが、今出ている増税という話は、今までのように官僚組織が好き勝手にできる国のかたちを前提にしているように見える。そういう復興ではいくら金があっても足りるはずはないし、日本という国は本当に溶けて無くなっていくのではないかと思う。では新しいシステムとはいかなるものか、私にもわかる訳はないが、がんばろうという掛け声と増税という政策だけでどうなるものでもない。
そもそも今回の震災を、歴史に鑑みて考察してみると、安政の大地震あるいは大正の関東大震災が思い出されるわけであるが、いずれも社会の在り方そのものの大変革を招いたと言っていい。安政地震からは明治維新につながり、大正からは戦争につながる。要するにそれまでのやり方では駄目であるということが明らかになって、別のシステムが作られたということである。
今回の震災は、東京自体が壊滅したわけではないという点で、先の二つとは異なる。しかしこの国の在り方そのものが変わらなくてはいけない段階であると私は見ているのだが、今出ている増税という話は、今までのように官僚組織が好き勝手にできる国のかたちを前提にしているように見える。そういう復興ではいくら金があっても足りるはずはないし、日本という国は本当に溶けて無くなっていくのではないかと思う。では新しいシステムとはいかなるものか、私にもわかる訳はないが、がんばろうという掛け声と増税という政策だけでどうなるものでもない。