昨日の第四回ですが回を重ねるたびに、なかなか文章で表現するのは難しくなってきました(笑)
昨日の授業を先生が一言で表していたのは
『リアクタンスを0にするトライアル』です。
*電子回路の中で無駄になるものというのはリアクタンス成分であり その抵抗値というのはいわゆる抵抗では無いためテスターなどで計ることは出来ません。
電子回路をすべて直列共振回路として考えれば、殆どすべて
スミスチャートで表すことが出来ます。(先生もおっしゃっていましたが、このスミスチャート スミスチャートだけで考えているととてもよくわかるのですがアドミタンスチャートを持ち出すと途端にわけがわからなくなります。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88
そして R+jX もしくは R-jXという等価回路に置き換えられということでした。
*信号源と負荷の間で最大電力を取り出す条件
1:インピーダンスの虚数部を消す
2:信号源、伝送線路、負荷の抵抗値を同じにする。
(これはもう基本の基本だと思います)
実際には信号源と負荷の抵抗値を一致させるというのは様々な条件があって難しい場合が多いですから、L型インピーダンス整合回路をいろいろな組み合わせで説明していただきました。(ユビキタス無線工学と微細RFID 29ページ付近)
またQの話もされました。ご存知の方には釈迦に説法になるのでしょうけれどQを低く設定して帯域幅をとるとゲインがとれません。逆にQをあまり高くすると帯域幅が狭くなって温度や環境の変化によって中心周波数がずれたりするとロスが大きくなったりします。(これは目的によってまったく変わるのでどの数値がいいかという問題とはまた違うと思います。)
民生のものでは5~10ぐらいに設定するのが通常とのことです。
また、珍しく最後10分 VSWRのアニメーションを見せていただきました。
(これを見ている時、正直 自分の無線局の伝送線路の中がこんな状態になっているのかと思うとちょっと SWR1:1.5という状況が怖くなりました(笑))
(但し、きょうの話は 『集中定数回路』 の話の上でのこととなってそろそろ出てくる『分布定数回路』になると多少話がややこしくなりますね。)