きのうの授業はとてもボリュームが大きいものでした。
関係ないのですが、電大7号館の6階のトイレに入ったのですが、改築されていて綺麗になっていてびっくりしました。(ついこの間まで(去年かな)は自分が学生の頃とまったく変わっていませんでした)
きのうの授業はシラバスでは 無線工学を学ぶ上での基礎知識 ということでした。
とりあえずは第二回目のおさらいから始まりました。
雑談として、就職を大企業志向にして大企業に就職してしまうと名目は開発職でも専門屋さんに仕事を振るという手配師だけになってしまう可能性があるというお話がありました。
(これは必ずしもそれがいけないということではなくて、それがやりがいであればそれはそれでいいんでしょうし、本当の開発をしたいのに出来ないというジレンマに陥った場合に不幸だというだけのことだと思います。)
就職にもマッチング、ミスマッチは生じるということだと思います。
今、言われている2007年問題 団塊の世代が定年を迎えて技術の空洞化が起きたらどうなるんでしょうねぇというお話もありました。(ボクはこのことはある意味若手にとっては困難と考えるよりもチャンスと捉えたほうがいいと思っています。)
*OPアンプの動作解説 どういう形で使ったらよいかというお話がありました。
技術的解説はこちら
http://www.amplet.co.jp/tdu/2.pdf
*高校物理で習うコンデンサのインピーダンス算出式を実際の技術で使ったときに
大きな矛盾点が出るということ。
基本的に『Z=1/2πfc(Ω)』で示されますけれど、これをそのまま鵜呑みにしてしまうと、周波数が高くなればなるほどインピーダンスは低くなるのですが、実際のコンデンサは固有に自己共振周波数というものを持っていて、その周波数を超えると外見はコンデンサでもコイルとして動作してしまい、逆の動作になってしまいます。 これをよく注意してコンデンサを使うときにはその扱う周波数によって自己共振周波数を超えない範囲で使うようにしなければならないということです。
*dBについて
デシベルはあくまでも比であって値では無いということ
(これについてはリンクのpdfをご覧ください)
電力比で10dBだから、同じものが電圧比で20dBだと言う方が出てきてしまうことがあるのですが、これは大きな間違いで 電力比で10dBは電圧比でも10dBです。(詳しくは下記リンクからpdfファイルをご覧ください)
*最後にスミスチャートの話になりました。ボクは設計の現場にいないのでよく知らないのですが学生の時には、このスミスチャートに随分お世話になり、その便利さを知らなかったので悩まされました。
今はCADなどが発達しているので、あまり実戦で使うことは無くなってしまったようですね。(とは言いながら、ネットアナなどには表示されるようですね。)
今回の授業の技術的内容については
http://www.amplet.co.jp/tdu/3.pdf
をご参照ください。
ちなみに、来週は連休中のため授業はお休みです。
この授業に使われている教科書は
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4501324201/qid=1146188909/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/503-9305152-4559912
です。別にアマゾンの回し者ではないのですが、電機大出版局のウェブサイトからうまく引っ張れませんでした。
(根日屋先生のpdfへのリンクは先生に許可をいただいてやっているつもりです。もし何かありましたらご一報くださいませ)