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ワタクシの同僚に、野球の「や」の字も知らない人がいる。
何しろ、何をもって野球とするのかも分からないそうで。
だいいち、「アウトだのセーフだのって、何ですか?」というぐらいのなのだから。
野球に興味のない人でも、それぐらい分かりそうなモンだがなあ。
とはいえ、ワタクシも小学校の中学年までは野球のルールなど知らなかった。
だから、野村克也という大選手がいたことも知らなかった。
野村克也の名前を知るのは、プロ野球の解説で
いわゆる「野村スコープ」が話題になったころからだ。
そして、ヤクルトの監督に就任したころ、ワタクシは大学生だった。
原も渡辺久も、そして工藤もバリバリの現役だったころである。
いまだに思い出に残るのは、1992年の日本シリーズである。
大混戦のセ・リーグを制して14年ぶりの優勝を果たしたヤクルトか。
10年間で8度優勝、7度の日本一に輝いている西武か。
下馬評は西武の圧倒的優位だった。
結果は西武が4勝3敗で勝利したが
史上まれに見る決戦となった。
7試合中、実に4試合が延長戦。
当時はデーゲームだったにもかかわらず、関東地区の視聴率が50%近くまでいったという。
分かるような気がする。
当時ワタクシは東京で学生をやっていたが、街角のテレビは全てヤクルト対西武の中継を流し
みんなそれに群がっていた。
今でもワタクシは、平成最高の日本シリーズと思っている。
忘れられない場面がある。
日本シリーズ第5戦のときだ。
3連敗とあとがないヤクルト、
0-0の均衡を破る、ハドラー(懐かしい!)の3ラン。
そのときワタクシ、友人とともに都内某所のラーメン屋にいた。
ハドラーの3ランが出た瞬間、店内のお客さんがみんな
「やったあ!」
と大歓声を挙げた。
そして、店長さんが
「この瞬間にお店におられた方全員タダにします!」
と粋なサービス。
2回目の歓声が沸き起こったのは言うまでもない。
その日の試合は、その3ランにもかかわらず
西武の反撃に遭い、延長戦へ。
そして秦(これも懐かしい!)のソロホームランでようやく決着がついた。
あれから17年。
時代は確実に動いているね。
王や長嶋が指揮官で活躍した時代は去り。
そして今、野村もユニフォームを脱ぐ。
ついでにあぶさんもユニフォームを脱いだ。
今、活躍中の監督は
巨人の原も
中日の落合も
日ハムの梨田も
西武の渡辺久も
ソフトバンクの秋山も
80年代以降に現役で活躍した人たちばかり。
つまりワタクシが現役時代を知っている人たちばかり。
来期には広島に野村謙二郎が監督に就任するし
オリックスには岡田が監督就任する。
世代交代は確実に進んでいるのだなあ。