逝きし世の面影

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産経新聞「PCR検査抑制は日本の恥」

2020年05月08日 | 存在脅威管理理論

「PCR検査抑制は日本の恥」 山梨大・島田真路学長に聞く 5月7日 産経新聞

新型コロナウイルスの感染拡大防止策や治療で山梨大病院(山梨県中央市)の活躍が目立っている。元病院長でもある島田真路学長(皮膚科学)は国立大学長でありながら、国のPCR検査抑制方針を「日本の恥」「クラスター(感染者集団)対策より、検査の拡充で感染者を見つけ、隔離を徹底すべきだ」と痛烈に批判した。

検査率は途上国並み

--なぜPCR検査の拡充を主張するのか

「現在、新型コロナを診断する唯一の方法がPCR検査だ。やらないと風邪と区別がつかない。だが、政府の専門家会議は東京五輪開催のためか、当初から検査の積極的活用に否定的だった。だから厚生労働省は検査を事実上厳しく制限してきた。検査より、クラスター対策など感染経路の調査を重視してきた。その後、軌道修正したように見えるが、やはり抑制的だ」

 --PCR検査は外国と比べてどのくらい少ないのか

「他の先進国は日本の何倍、何十倍とやっている。そして陽性者を隔離するというやり方だ。陽性者の数や死亡割合が近い国を人口比率で比較したら、日本はパキスタンやアルゼンチンと同じくらいだった。医療体制の劣っている途上国並みということだ」

見過ごされる感染

--世界は日本をどう見ているか

「在日米大使館が4月3日、日本に滞在中の米国人に対し、無期限にとどまるつもりがなければ直ちに帰国の準備をすべきだと呼びかけたとき、多くの日本人は『感染が広がっている米国が何を言っているのか』と思ったが、検査せず、感染者が多数隠れているかもしれない国から退避させるのは当然だ。私は検査の少なさは『日本の恥』だと思う」

--検査を増やすと医療崩壊が起きるといわれてきた

「軽症者の宿泊施設での療養が始まったが、前からやっておけばよかった。感染症法上、新型コロナ感染者は入院させなければならないというのは当時も今も変わらないのだから、初めから法律を拡大解釈してそうすればよかった」

 --国の検査抑制方針をどう思うか

「専門家会議は『日本は何とか踏みとどまっている』と言っているが、検査を抑えたため感染者が見過ごされているのに、なぜ踏みとどまっていると分かるのか。憤りを感じる。どこに感染者がいるか分からなくなってしまった。クラスター追跡も大事かもしれないが、今はクラスターとの関連が見えない『孤発例』をどんどん見つけるほうがいい」

土日に減る不思議

--PCR検査体制の問題点は

「国がPCR検査を都道府県や政令指定都市の衛生研究所にほぼ独占的にやらせてきたことがいけない。東京都の1日の感染者数が報道されるとき、『土日は検査数が少ないので』と当たり前のように解説されるが、感染症対策に土日は関係ない」(★注、土日だからと警察や消防は休まない。まさに世界的な恥さらし)

 --山梨大病院で8日からドライブスルー方式検査を始めるのはなぜか

「私どもは1月下旬から独自のPCR検査体制の構築を始めた。その結果、新型コロナによる髄膜炎患者や0歳児の感染を見つけることができた。今回、山梨県の長崎幸太郎知事からの要請で県内のPCR検査数増加に協力することになった」

 --検査数をもっと増やすにはどうすればいいのか

「全国の大学病院が奮起するよう呼びかけたい。東京都医師会がPCRセンターを各地に作って検体を採取し、民間の検査機関に検査してもらうそうだが、そのような方式もどんどん取り入れていくべきだ」

5月5「こどもの日」の東京都の検査人数が驚きの109人と日刊ゲンダイが伝え世の中が騒然となったが、振り替え休日だった翌日の5月6日はさらに少なく65人まで減っていた!ただし、検査数を減らした分、見かけの陽性者数が若干減ったが、陽性率は40%~80%との驚異的な数字を叩き出す!!!

★注、アメリカは1日当たりの検査数を2000万件まで増やして、全国民に対して2週間毎に検査を繰り返すとまで言っているのですから、逆に大きく減らいしている日本(東京都)の態度が摩訶不思議。いったい何を待っているのだろうか。

抗体検査結果、5月1日にも公表 東京と東北での献血活用 4月24日毎日新聞

政府は、新型コロナウイルスの感染実態の把握につなげるための抗体検査を始めた。日本赤十字社(日赤)が献血者から研究利用への同意を得て献血血液の一部を抗体検査に活用。東京都内と東北地方で500検体ずつ今後も複数回採取する。これを受け、政府は5月1日にも初回の結果を公表する方向で調整している。 (★注、なぜか、まだ発表が無い)

岡田晴恵氏、PCR検査は「医学部、薬学部、獣医学部、農学部のマスターの学生はできると思います」 5月7日 スポーツ報知

7日放送のTBS系ニュース番組「Nスタ」では、新型コロナウイルスの感染拡大について特集。京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥所長は「経済を再生していく鍵はPCR(検査)と隔離、全体像を把握することが最大の条件になるのでは」。具体的な提案として、IPS研究所を挙げ「PCR検査の出来る機械が30台ある」「機械を使える研究者などが実験もせず在宅している」と、利用すればPCR検査能力が上がると指摘している。

MCのホラン千秋(31)は、白鴎大教授の岡田晴恵氏に「(PCR検査は)どこで増やしていくことができるんでしょうか?」

岡田氏「研究所もそうなんですけど、大学も全国に医学部もありますし、PCRは理系だったら医学部でも薬学部でも獣医学部でも農学部でも、マスターの学生はできると思います」、「試薬が足りないってなったら、特別措置法で試薬を押さえて、その試薬を分配するということができます。自動化したドイツのロッシュの機械が、日本には30台以上ありまして、それを駆使すると7万件くらいできます」。 「こういう難局なんで、できることは全部、集中して、集合してみんなでやっていくということがあれば、10万件っていうのは1日あたり可能だと思ってます」。

井上貴博アナウンサー(35)「自動化したものが30台あるんですか? それはまだ利用はされていないんですか?」岡田氏「ほとんどされてないです。研究所とか大学とか、検査機関と違うところにあるわけなんですね」。

何カ月もかけて分かったのは「分からない」ということが分かっただけ

ロッシュの全自動PCI検査機器(一台800万円)は日本のメーカーが制作していたので、今回の新型コロナ騒動ではフランス政府からの感謝状が届いたことが大きなニュースになっている。
慈恵医大では牛丼定食並みの「うまい」「安い」「早い」と三拍子そろったPCR検査を700円~800円で行える体制を構築している。(★注、感染研の手動のPCR検査は機種が古く職人技が必要なので数がこなせない)

新型コロナウイルスの感染拡大防止に重要な役割を担う国立感染症研究所(感染研)に対して、直轄する厚生労働省が国の方針に沿って、出勤者を8割削減するよう指示していたことが分かった。5月6日東京新聞
★注、
我が日本政府(厚労省)ですが、わざとPCR検査を怠って新型コロナが大騒動になるよう、日本人がパニックを起こすように誘導しているとしか思えない不可解な行動をしていた。

やっと終わる「検査すると医療崩壊」との謎の政府(厚労省)キャンペーン

内容的に1カ月遅れのスポーツ報知(読売新聞系列)のニュースですが、同じ日付けの産経新聞の記事と合わせと読むと何とも興味深い。日本の医療崩壊を招いた政府自民党の謎の「測ったら負け」ゲームですが、あまりの馬鹿馬鹿しさに全員が呆れかえり、少しは理性的な大人として最低限の常識を弁えた議論がやっと出来るようになった。何とも長かったが我が日本国で一時は猛威をふるった(医者の7割が感染していた)、謎の宗教「検査すると医療崩壊」がとうとう終わりになったようである。

自民党政府(安倍晋三首相)による極悪低能プロパガンダ「検査すると医療崩壊」の怪


実はこの話は逆さまで、フクシマの放射能汚染とは違い、新型コロナは日本だけではなく世界中が「同じ」なのですから最初から無理だった。(★注、今回のように、いくら挙国一致で国家権力を総動員しての、最大限数か月が限度)
それなら、3カ月間もの長い間、日本国だけが「検査すると医療崩壊」なる理解不能の妄想が、本来ならインテリである医学会に蔓延していたという怖くて不可解な話。到底『あり得ない』怪談話である。


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3 コメント

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Unknown (ローレライ)
2020-05-08 19:33:47
アメリカではコロナ後遺症は軍人になれない。 
コロナ患者隠し日本はアメリカからは地雷地帯扱いされる。
返信する
Unknown (ロハスな人)
2020-05-08 19:48:49
このサイトでもコメントされているPCR自動検査機『コバス 6800/8800』なら、『1システムで月に数百万が処理できる』そうです。

 アベノマスクを中止して、その予算と人手(アベノマスク不良品の検品作業から保健所の人を解放)をPCR自動検査機の方に回しましょう❗

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3015293725230879&id=100002508448098

(北川高嗣氏Facebook投稿より)
⭐466億あれば、ロッシュの1日10万検体以上を自動で処理できる、リアルタイムPCR検査システム(コバス 6800/8800)を、50システム買って、全国に配置する。(1システムで月に数百万が処理できるという(公式サイト)。)

(人材育成不要。検体の採取は、いくらでもできる(綿棒をのどか鼻に突っ込む)が判定が人が不足してできないそうなので。)

*コバス 4800:(元システム)

PCR検査用自動測定装置. コバス 4800システムは全自動核酸抽出装置「コバス x 480 」と核酸増幅・検出装置「コバス z 480」を組み合わせたシステムで、抽出済みサンプルの移動以外はすべて自動化されております。

*コバス 6800/8800システム(COVID-19パンデミック対応)

ロシュはコバス 6800/8800システムで月に数百万の検査ができるとしている。

cobas SARS-CoV-2 検査は、SARS-CoV-2の特異的検出と、SARS-CoV-2を含むサルベコウイルス亜属のサルベコウイルス全般の検出を行い、一つの検査で二つのターゲットを検出します。この検査はリアルタイムPCR法で行い、CDCが定めるSARS-CoV-2の臨床基準を満たす患者の鼻咽頭および中咽頭から採取したスワブ検体を用いてSARS-CoV-2から核酸を定性的に検出することを目的としています。 コバス 6800/8800システムで使用されるこの検査には、ネガティブコントロール、ポジティブコントロール、内部コントロールの全工程が含まれます。

1システムの価格は、6000−9000万とされる。100システム導入しても、100億にも満たないだろう。(当然ボリュームディスカウントも見込める。)

今、保健所は、PCR検査対応だけでなく、アベノマスクの検品もやらされているので、人員不足で崩壊している。

*ロッシュ:日本では中外。
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Unknown (鍬野保雄)
2020-05-10 20:11:04
東京都の検査人数驚きの数値。
まさに世界の恥。いったい何を考えているのでしょうか? 自然免疫力に頼ろうとでも考えているのでしょうか? クラスター追跡ではもうどうにもならずお手上げ状況に思えます。
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