逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

老子(道教)の天網恢恢な愉快

2018年05月13日 | 社会
『入学者定員割れ 加計学園系「千葉科学大」に漂う経営不安』2018年5月12日 日刊ゲンダイ

国会は柳瀬唯夫元首相秘書官と加計学園関係者の面会の件で大揉めしている。そんな中、気になるのが加計学園の系列校として2004年に開学した「千葉科学大学」(銚子市)だ。
安倍首相に近い萩生田光一幹事長代行は09年の衆院選の落選後、千葉科学大で名誉客員教授を務めていた。また、現在学長を務める木曽功氏は元内閣参与。文科省事務次官だった前川喜平氏に「獣医学部の新設よろしく」と働きかけたと報じられた人物だ。
その千葉科学大の入学者が激減、定員割れ しているのだ。
たとえば薬学部の生命薬科学科。17年度は入学定員40人に対して入学者は7人(17%)で、18年度は定員35人に対して入学者5人(14%)だった。
18年度は薬学部全体では定員155人に対して81人(52%)である。
危機管理学部の動物危機管理学科は定員40人に対して17年度は入学者21人(53%)だったが、18年度は17人(43%)に後退。18年度の危機管理学部全体では定員300人に対して146人(49%)だった。
全学部のトータルの入学者数は17年度の379人から18年度は286人と大幅に減っている
学生数が少なければ当然、授業料収入も減るだろう。
私学補助金も減額された。
補助金の金額は収容定員に対する在学者数の割合を示す「収容定員充足率」で決まる。17年度の薬学部の充足率は82%で危機管理学部は71%。補助金は82%だと8%、71%だと16%減らされる規定で、今年3月に交付された補助金は3億2988万3000円と、前年度より3470万円も減額された。18年度の充足率は前年度より低いため、来年3月に交付される補助金はさらに減額される恐れもある。
千葉科学大は銚子市が加計学園に市有地9・8ヘクタールを無償貸与した上に、92億1500万円の補助金を提供して誘致した。
同市の年間予算は約240億円。
92億1500万円の一部は借入金だ。銚子市は「返済は25年まで続く見通しです。入学者が減ったのは成田市に国際医療福祉大学ができたことのほか、一連の加計学園の報道の影響もあるかなと思います」(企画財政課担当者)と説明する。
ちなみに千葉科学大を誘致したのは元銚子市長の野平匡邦氏。岡山県の副知事を経て、加計学園の岡山理科大で客員教授を務めたのち、02年8月に銚子市長に就任した。
野平、萩生田、木曽と3氏による華麗なる加計人脈だ。
「土地の件といい補助金の件といい、今治の獣医学部と構造は変わりません。当初は獣医学部の話もあったように記憶していますが……」(地元関係者)
千葉科学大に質問状を送ったところ、岡山市の加計学園から次のような回答が届いた。
「経営が危ないとする貴誌の質問も全く根拠のないものであり、ぶしつけで極めて失礼な質問だと感じました。(略)これ以上の取材対応をしても、公平で公正な報道をしていただけるという期待はできません。(略)残念ですが貴誌からのご質問には対応できませんのでご了承ください」
学生数が減るばかりの千葉科学大。経営は大丈夫か。
5月12日 日刊ゲンダイ



『ブッダの説いた「因果応報」的な、あまりにも当然な結果』

今の日本では少子化の結果、大学進学希望者よりも大学定員の方が大きいので、早稲田や慶応のような名門私立大学でも定員の削減を行っている真っ最中に、加計学園のような進学塾から大学経営に乗り出した3流すべり止め大学の経営は至難の業で、定員割れでの廃校など、もっと悪いのである。ところが加計幸太郎など政府自民党との太いパイプのお蔭で公金が湯水のように降ってくることを良いことに、次々と大学を新設していた。基本的に無茶苦茶、資本主義の世の中では、経営的に決して成り立たないのである。
教育勅語のコスプレ右翼の森友学園は小学校だったが、加計学園は最終学歴なのですよ。卒業してからも一生本人について回るので、遅かれ早かれなんちゃって右翼の国富の簒奪の『加計学園の倒産、廃校』は決定的である。

『加計学園「とても取材を受けられる状態ではない」』5月10日 NHKニュース‏

10日の参考人質疑で、柳瀬元総理大臣秘書官は、加計学園の関係者と3回にわたり官邸で面会したことを認めました。取材に対して加計学園は「すでに多くの新入生が大学で勉学をスタートし、新学期の学務運営、また在学生の対応で国会での案件について、とても取材を受けられる状態ではありません」というコメントを出しました。

『マスコミや受験生(世論)を無視し、すべての主導権を握りたい加計学園(加計幸太郎)の度外れた野望』

5月10日のNHK_newsでは加計学園側が、一切の釈明を拒否している。
同じように加計幸太郎は国会への証人喚問とか謝罪会見どころかマスコミの前から逃げ回り何一つ発言しない徹底ぶりには呆れるやら驚くやら。不祥事を起こした企業の責任者は、船場吉兆のように謝罪会見を開く義務(社会的責任)があるのですよ。謝罪しないと世論の反発で消費者が離れていくので余計に悪い。だから不祥事企業の社長は公の場に出てきて必ず頭を下げて、国民世論を味方にしようと努力する。
少子化時代で受験生全員入学ができる。
今の大学ですが、普通の営利企業以上に『お客さんあっての商売』で、世論の風当たりで倒産するとの常識が無い、『超上から目線』の加計幸太郎ですが、本来ならジャニーズのアイドルグループ「TOKIO」の山口達也メンバー以上にテレビに出まくって頭を下げ続ける必要がある。(謝罪会見で余計に悪くなった船場吉兆の囁き女将の二の舞になると思っているのでしょうか、まさに???である)


『スタバがトイレ開放「誰でも歓迎」 人種差別批判受け』2018年5月12日 AFP

黒人の男性客2人が店舗内で逮捕された問題をめぐり人種差別との批判を浴びていたコーヒーチェーン大手のスターバックス(Starbucks)は10日、商品を購入した客以外はトイレを利用できないとする方針を撤回し、トイレを開放するサービスに転換する考えを明らかにした。
スターバックスのハワード・シュルツ(Howard Schultz)会長はこの日、米シンクタンク「アトランティック・カウンシル(Atlantic Council)」に対し、「公衆トイレになることは望んでいないが、私たちは常に正しい判断を下していこうとしており、皆さんに委ねることにした」と述べた上で、「スターバックスでは誰でも歓迎する」と明言した。
先月12日、黒人男性2人が米東部ペンシルベニア州フィラデルフィア(Philadelphia)にあるスターバックスの店舗でビジネスミーティングのためもう一人の男性の到着を待っている間、1人が先にトイレを使わせてほしいと言ったところ、店側は品物を購入した客以外は利用できないと断り、店長が警察に通報。無抵抗の2人が逮捕される様子を居合わせた他の客が撮影した動画はソーシャルメディアで拡散され、スターバックスに対して世界中で非難の声が上がった。各地の店舗前で抗議デモが起きたほか、米国内では根強い人種差別問題を内省する動きも広がった。
その後2人はスターバックスとフィラデルフィア市当局と和解。フィラデルフィア市長室によると、2人はそれぞれ市から1ドル(約109円)ずつ受け取り、起業を志す公立高校生のための支援基金に市が20万ドル(約2200万円)を拠出することと引き換えに市当局を訴えないことに同意した。
謝罪に追い込まれたスターバックスはイメージ回復に努めており、今月29日午後に米国内の全店舗と事業所を半日休業とし、「人種偏見教育」研修を実施する予定を明らかにしている。
5月12日 AFP

『客ではなく店側が主導権を握るスターバックス』

このAFPニュース以前では、欧米も日本もマスコミが大きく『黒人差別で警察を呼んだ』と報じている。ところが少し不親切で、これでは事情に疎い日本人では意味が不明である。
コーヒーチェーン大手のスターバックスが『商品を購入した客以外はトイレを利用できない』の部分は一切報じなかったのである。
治安が良いし人種差別も比較的弱い日本ではトイレのカギは使用者用に内側にしか無い。ところが、アメリカでは店舗(スターバックス)側が利用者(客)が申し出た時にだけ、カギを解除してトイレが使用出来る(スターバックス側が選別する)仕組みになっていた。

『世界で唯一アパルトヘイトを国是とするユダヤ国家イスラエル』

アメリカのコーヒーチェーン大手のスターバックスがユダヤ資本であることは有名で、ひょっとすると緊張する中東情勢と今回の方針転換とは連動している可能性まである。(時系列的に見て、イスラエル軍のシリア空爆とか屋根のない巨大な監獄ガザのパレスチナ人大虐殺とスターバックスによる黒人騒動はピッタリ一致していた)
イスラエル(パレスチナ)問題とは、最後に残った欧米植民地主義の残滓とみることも出来るが、それ以上に1000年以上遅れてやってきた悪しき宗教戦争とみる方が矢張り正しいでしょう。基本的にISIS(イスラム国)の同類項なのである。



『陽極めれば、陰となり、陰極まれば、陽となる』

古代中国の春秋時代の老子(道教・タオ)の陰陽二元論『易経』によると宇宙のあらゆる要素は一つの『太極』から分極した陰と陽という二つのエネルギーによって構成され、私たちは、太陽と月が織り成す、暦のリズム、時間のリズムなど、自然の流れにそって生きなければならない。
陰陽二元論の究極は『太極』、つまり『陽極めれば、陰となり、陰極まれば、陽となる』で、陰陽は、循環しながら、自然の摂理を生み出し、バランスを取りながら、一にして、太極であるという。
我々日本人的には『平家物語』の有名な書き出し、
祇園精舍の鐘の声、諸行無常 の響きあり。娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、 ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風 の前の塵に同じ。・・・
すべては、『驕る平家は久しからずや』なのである。中東で猛威を振るったイスラエルが絶頂期をむかえ、安倍晋三お友達たちが栄華を極めても、山高ければ谷深しで、後は滅びるだけ。何ごとも永遠には続かないのである。









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2 コメント

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Unknown (たけ)
2018-05-14 22:12:50
こんばんは。
法とか詳しくないのでしご存知のことかもしれませんが
大学認可の対応するところは文科省とかで何故経産省での柳瀬氏が自分の意志で関わったのだろう?
と疑問視する方がおられるようです。

<越権行為の柳瀬>
したがって、経産省と無関係な加計の大学設置問題に関係したということは、これは明白な越権行為である。
率先して、やってはいいとはいえない問題に首を突っ込んだ柳瀬なのだ。役人の世界では、このルール違反は厳しい。掟のようなものである。
-もうおわかりだろう、用もない柳瀬が、文科・農水・内閣府の案件に首を突っ込んだということは、まさに首相案件、安倍晋三の指示で柳瀬は動いたことになる。それ以外のことではない。
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52212098.html

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驚き (ちくわ)
2018-05-15 03:05:01
スタバの事件もイスラエル問題と関連があるとは、驚きました。切り口を変えると様々なものが見えてくるのですね
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