逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

何処も、かしこも~駐車場~♪的な横並び日本の凍りつく心象風景

2016年10月02日 | 社会
『大森衆議院議長に重度障碍者の抹殺を提案して、大量殺人に走った凶悪犯』

2ヶ月前の神奈川県相模原市で起きた障碍者施設の元職員による大量殺人犯ですが、障碍者の安楽死を三権の長である衆議院議長に訴えた後に実行したのですから、これは明らかに日本では珍しいヘイトクライムですね。(欧米では深刻なヘイトクライムは普通に起きている)
自民党比例区でトップ当選した青山茂晴はヘイト団体トップだった櫻井誠を持ち上げるし、自民党の有力幹部でも在特会と親和性がある。日本の顔とも言うべき東京都のトップの小池百合子知事も在特会主催の会合で講演する始末。
升添要一が最初に叩かれ出した切っ掛けは、都有地の韓国系の民族学校への貸し出しだったとも言われている。(ネットウヨがこの問題では見るに堪えない汚いヘイトスピーチを繰り返していた)ところが、日本以外の外国では政府当局によってヘイトスピーチを厳しく取り締まっているが、その原因とは、ヘイトスピーチがヘイトクライム(主義主張の違いや宗教による嫌悪殺人)にエスカレートする危険が考えられるかららしい。

『仕事はきついが待遇が悪い介護職員の不満』

今回の相模原事件ですが、無差別大量殺人の秋葉原事件と同じ臨時職員だったのですが、非正規雇用では通常は正規雇用より待遇が格段に悪い。(犯人の植松聖は正規雇用に昇格していたが介護職の待遇は他業種の非正規並み)待遇が低く設定されていて、将来の不安は大きいので、精神的にも不安定になるのはある意味では当然である。賃金など待遇が低すぎて自分の将来設計が出来ないのです。
この部分がマスコミや識者は余り取り上げないが、一番大きな犯行動機でしょう。正規雇用の比率がどんどん低くなって待遇が極度に悪化しているが、特に若年層では顕著なのです。
新聞報道によれば、参議院選挙で20代以下の若年層では自民党へ5割以上投票したが、この理由は野党が掲げる憲法とか安保法制などの問題点よりも、与党の目の前の経済政策というか、もっと具体的に言えば自分の雇用(就職)が大問題だったと指摘しています。



『障碍者の大量殺人を応援するインターネットの右翼人脈』

今回の障碍者に対する大量殺害犯に対して、とんでもないことですが、ネットでは何と擁護する書き込みがあるらしのですよ。『税金の無駄だ』との犯人と同じ心象風景なのですが、今回この犯人植松聖がアクセスしていたのが、 安倍首相、百田尚樹、橋下徹、Kギルバートら右翼人脈。
模原事件の犯人の植松聖容疑者はネトウヨと心情的に瓜二つであり、相互にフォローしあっていたらしいのですが、自民党の公式なネット支援団体の自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC、通称ネトサポ)自民党公認のネットボランティア組織ですが、これらの主張がおよそ犯人と同じ主張をしているのです。
両者の違いは言葉だけの罵倒(ヘイトスピーチ)なのか、本当に実行した(ヘイトクライム)のかの、『違い』なのですから怖ろしい。そして、その自民党の最高責任者だったのが広報本部長の小池百合子。都知事選では誰よりもネットに強いはずです。


『報道キャスター、長谷川豊の罪 』2016/10/1(土) 大槻義彦のから騒ぎ

これが報道番組のキャスターだと言うのだから呆れた話だ。
まず朝日新聞の記事から引用しよう。
  (以下引用)
テレビ大阪は29日、金曜夕方の報道番組「ニュースリアルFRIDAY」のキャスターを務めていた、フリーアナウンサーの長谷川豊さんの降板を発表した。長谷川さんがネット上に発表した記事が理由と説明した。テレビ大阪は「行きすぎた表現があり、多くの人に著しく不快感を与えた。何よりも言葉を大切にしなければならない報道番組のキャスターとしては不適切な発信と言わざるを得ない」としている。
長谷川さんは自身のブログに19日付で「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡(ほろ)ぼすだけだ!!」と題した記事を掲載。ネットなどで批判が集まっていた。
    (引用終わり)
人工透析は腎臓がダメになり、腎臓の代わりとなる人工透析なくして生きてゆけないときに実施される治療法である。つまり腎不全患者にとっては『命づな』なのだ。
私の友人にも人工透析に頼っている人間が二人いる。一人は高校生のころ学徒動員で広島の工場に派遣されていて
原爆の被害を受けた被爆者だ。長谷川豊よ、原爆被爆は『事業自得』なのか?!
もう一人は大学時代の同級生で元琉球大学の教授だ。彼は長いこと痛風の持病があっていわゆる『痛風腎症』であった。この痛風は遺伝性で兄弟も痛風を患っている。長谷川豊よ、痛風の遺伝も『事業自得』なのか?!
一般にはあらゆる慢性、急性の腎臓病が腎不全を引き起こしこれが透析につながる。また糖尿病の悪化は腎不全につながる。慢性急性の腎臓病にはありふれた疾患も関与する。
扁桃腺炎、妊娠中毒症、腎臓尿管結石、ガンなどなど。扁桃腺炎など風邪と関連するから不規則な生活やうがい、手洗いの励行などひとの生活上の不注意にもよるからある
程度『自己責任、事業自得』とも言えるが、妊娠中毒やガンの発症などがなぜ『事業自得』なのか、長谷川よ、はっきり回答せよ。
報道番組に責任を持つ者はつねに弱い立場の大衆の見方でなければならない。なぜなら圧倒的多数の視聴者はその大衆なのだから、である。それとは反対に大衆をバカにし、大衆の利益を代弁せず、大衆に挑戦することは一部のエリート政治家にその例が見られる。
たしかに『国の将来を憂いる』一部の自民党政治家に、人工透析こそ将来の国の健康保険制度を危うくする、という意見が散見される。 

『思想的に相模原事件の植松聖とそっくり同じフジ・産経グループの長谷川豊』

ネット上に発表した記事が理由でテレビ大阪のニュースキャスターを降板させられた長谷川豊ですが、一応謝罪する風を装っているが相模原事件の大量殺人犯の植松聖とそっくり同じで、いまだに自分の主張自体は正しいと言い張っている。
これは駄目ですね。まるっきりヒトラーの真似なのですから無茶苦茶である。

『大口病院事件を別の角度から切り込んでみる』2016年10月01日院長の独り言

大口病院で2名の患者が界面活性剤を混入したとみられる点滴で、死亡した事件。全体が明らかになるにつれて、異様な雰囲気を見せ始めている。
・いずれも、犯人捜しを念頭に置いているが、病院経営の側面から捕らえてみた記事は、残念ながら発表されていない。
・少し大胆な仮説を紹介したい。

現在の医療状況
現在、国民医療費が急増し、政府、国民の負担になっていることは、みなさまご存じだろう。小泉改革に端を発したこの「適正化」は、その手を緩めることなく、病院・医院経営者を苦しめ続けている。
今の診療報酬では、病院は長居されればされるほど、収益は悪化する。大体3ヶ月経過すると、入院させればさせるほど赤字になる。収益を上げるには、できるだけ入院日数を短くして、回転をあげなければならない。
とにかく、患者を入院させ続けないように、長く入院すればするほど、1日当たりの診療報酬を減らし続ける。3ヶ月を超えると保険者から支払われる診療報酬は、もはや病院を維持する上での最低のコストさえまかなえなくなるため、退院を強要される。

入院患者2人が相次いで中毒死した横浜市神奈川区の大口病院では、院内で点滴に消毒液が混入された疑いが強まっており、病院関係者に動揺が広がっている。
入院患者には重症の高齢者が多い大口病院の病床数は85。関係者によると、4階は最大で35人を受け入れられる。4階では7月1日以降、9月20日までに48人が死亡。8月下旬には1日で5人、9月初めには1日で4人が亡くなったという。27日に取材に応じた高橋院長は「やや多い。特に土日に多かった」と語った

35床で、10の病室があるのだから、4人x8 + 2人x1 + 1人x1(個室)といった構成だろうか。ここで、3ヶ月に48人が死亡したとなれば、最低でも 約2ヶ月で患者全員が入れ替わることになる。
経営環境としては、非常に優秀だと言える。そして、2ヶ月の間におそらく同数の患者が急性期病院などから、転院してきたこともまず明らかであろう。つまり、経営的にはなんの心配もない。(というよりも、慢性期病院経営者からみるとうらやましい限り)

そもそも界面活性剤は消毒に使うものであって、危険性を熟知するもなにも点滴に使うことなど考えていない。
そして、アレルギー反応の心肺停止であれば、点滴開始直後に症状が現れてしまうため、点滴を施行した看護師がすぐに異変に気がつきそうなもの。
ところが、時系列を見てみると、点滴を開始してから6時間後に心配停止となっている。これは即時アレルギー反応とは考えにくく、何らかの別の機序が働いていると考えられる。
そして、医療関係者は医師も含めて、病気の治療の方法は勉強し続けているが、いかに人を殺すかの教育など一切受けていない。もちろん、筋弛緩剤を投与すれば呼吸麻痺で死ぬし、カリウムを心臓が停止する。また、モルヒネなどを投与しても呼吸が停止する可能性があるし、インスリンを使えば低血糖で死ぬ可能性があることは知っている。あるいは点滴の中に空気を入れればおそらく死ぬであろうことも知っている。しかし、これらの方法いずれもが、薬剤を点検すれば直ちにばれるし、そもそも慢性・亜急性期の病棟でそれほど使用するものではないから、納入が異常に増えれば、かりに院内の検査はすり抜けても、製品を下ろしているメーカー、薬問屋がその異常性にすぐに気がつく。
 そう考えると、今回患者を殺すのに使用された、逆性石ケンという薬剤のすばらしさに気がつくのである
・少々納入が増えたところで、だれも気にしない
・無色透明であることから、点滴に混ぜても気がつきにくい(少し泡立つ程度か)
・点滴を開始して6時間以上経過して、心拍が低下する。(露見しにくい)

私も医師の一人であるから、6時間以上たって効果が現れるようにするには、いったいどれだけの量の界面活性剤を投与すればいいのか非常に関心がわく。多すぎればばれるし、少なければ人など死なないからである。そもそも生きた人間に毒物を投与して、どれだけの量で、どんな感じで死亡するかの実験など、731部隊以外はやったことなどない。誰にも知見がないし、文献がないのに、適切な量を点滴に投与しているところから見て、とても看護師だけの知恵でできるとはとても思えないのである。

誰にも知見がないのになぜ警察が動くことになったのか。まず、そこが事件を解く鍵となる。
「亡くなった人の点滴に異物が混入された疑いがある」。病院から神奈川署に通報があったのは20日午前10時45分。その約6時間前に男性(88)=同市港北区=の死亡が確認されていた。点滴内部が泡立つ異常に女性看護師が気付き、司法解剖の結果、中毒死と判明。その後男女3人を司法解剖したところ、18日に死亡した別の男性(88)=同市青葉区=の死因も中毒死だったことが明らかになった。(週刊女性)

まず不思議なのは、警察がこの程度の情報で動いたことである。
警察が病院に捜査に入るのだから、それなりに信憑性がなければならない。一度泡の立っていた点滴で死亡したという情報だけで警察が踏み込まれるものだろうか。おそらく、何かおかしいと通報した看護師が考え始めたのが、4月のエプロン切り裂き事件で騒ぎを起こし、不審点を見つけるために6月20日にカルテ数枚を抜き取ってなんらかの情報を得、ある程度確信を持って7月、8月に市にメールを送ったとも考えられないか。そして、なんとしても不審な死亡に自分が立ち会うまで、何度も逡巡しながら、今日しかないとして、揺るぎない証拠であるカルテとともに警察に通報したのではないか。
しかも、通報からたった6時間で警察組織が、動けるものだろうか。
むしろ、ずいぶん前からないないに相談して、揺るぎない証拠が揃ったところで、通報してくれと話ができあがっていたのではないか。だからこそ、死亡後6時間足らずで、病院に踏み込み、点滴バッグを押収し、解剖まで持ち込めたと考えるのが普通だろう。

大口病院・看護師名乗る人物「毎日バタバタ死ぬ。みんな点滴ばかり」
2016年9月27日
横浜市の「大口病院」で入院患者の点滴に界面活性剤が混入され、わかっているだけで2人が殺害された事件は、点滴が薬剤部から2人が入院していた4階のナースステーションに運び込まれたあと、何者かが注射器で注入した可能性が高くなった。神奈川県警は未使用の50袋の点滴についても調べ、いくつかにゴム栓に針を通したような跡があることを確認した。
「7月以降だけで50人は死んでる」
「スッキリ!!」にきのう26日(2016年9月)、大口病院の現役看護師を名乗る人物から驚くような話が持ち込まれた。「4階がおかしいという話はありました。呪われているんじゃないかとか・・・。毎日一人ずつ亡くなったり、2人ずつだったり、異常でしたね。7月に入って一気にバタバタって(亡くなった)。みな点滴ばかりでした」
はたして本物の看護師かどうかはわからないが、この人物によると、7月以降50人の患者が亡くなっているという。終末期の患者が多く入院してる病院とはいえ、事実なら異常に多い。

【横浜点滴連続殺人】葬儀社が抱いた遺体の疑問2016年10月1日
東スポWeb
 9月に同病院4階に入院していた西川惣蔵さん(88)と八巻信雄さん(88)が相次いで亡くなり、点滴から有毒の界面活性剤が検出されたことで、その他の死亡例に対しても疑いの目が向けられている。一説には7~9月の間に約50人が亡くなっており、その多くは寝たきりなど終末期の患者が多い4階に集中。
ところが、事件発覚後は死亡者は出ていないという。
50人のうち何人が自然死で、何人が不審死なのかは不明だが、戦後最悪クラスの殺人事件に発展する可能性はある。
だが、捜査関係者いわく「すでに遺体は火葬されていて、大半が法的な手続きを終えている。これから全部を立件するのは不可能。まずは西川さんと八巻さんの件に絞って捜査を進めている」。
大口病院には霊安室がなく、遺体はすぐに遺族や葬儀社に引き渡されることも物証を乏しくしている。近隣住民からは「葬儀社の人間が『大口病院から送られてくる遺体はちょっとおかしい』とこぼしていた」という噂話も出ていた。

同じような構図の小説
新人看護士が、素晴らしい高名な院長をいただく、新生児の臓器移植で日本でも立派な病院に就職する。ところが、何かがおかしいと気がつき、病棟に忍び込んでカルテを忍び込んだりと逃れようもない証拠集めに奔走する。
そして、ばれたときにも、首謀者達は自分たちの行為の何がおかしいのかと、開き直るのである。そして、ある意味その主張は正しい。医師であれば、なおさら一筋縄ではいかないことがよくわかる。
(抜粋)

『歪んだ自分の妄想を「正義である」と堂々と主張する「開き直る異常者」が多すぎる』

フジテレビ(産経新聞系列)のアナウンサーだった長谷川豊がネットで主張していた無責任暴言ですが、どうも横浜市の川口病院では世間には内緒で密かに実行に移していたらしいのである。
一番最初に起きた神奈川県の重度の障碍者の介護施設で起きた大量殺害ですが、『税金の無駄だ』との植松聖の場合には衆議院議長に文章で訴えてから実行しているが、あくまで大麻などの禁止薬物で精神に異常がある愚かな若者の極端な例外だと思われていた。
ところが、極短期間に生活習慣病は自己責任で『金が無駄だから死ね』との長谷川豊41歳とか、もう助からない終末期の高齢者を密かに処分していたらしい横浜の川口病院と連続すると『例外的な極端な事例』との立場が微妙なのである。もしも過激で異様なこれらの『狂った主張』が異端(少数)ではなく、今の日本では普通(多数)になってるとしたら、もうこの国は完全に終わっている。


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2 コメント

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医療費削減?こんな事しなくても。。 (おもいやり婆ちゃん)
2016-10-03 04:52:14
医療税金無駄削減目的なら、こんな事しなくても他にいくらでも在るのでは?

今は何もかも。。医療迄もが、効率良く利益上げる手段として利用されてる。

パラリンピック見て願うは再生医療。。

人類幸福実現?為のベクトル変換。。

庶民ばかりが酷く使い捨てられてる?

母が病院で亡くなる間際に言った言葉
『本当の事教えて』私もそう思います。

人類が真実の情報で活きる地球へ。。



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毎年1兆円ずつ増えていく日本の医療費 (宗純)
2016-10-03 11:27:08
おもいやり婆ちゃんさん、lコメント有難うございます。

我が日本国の特徴ですが、世界一の長寿社会なのですから、これは矢張り医療の充実が考えられる。
また、医療費は膨大だが、他国に比べてみれば明らかに日本国の方が比率が低いのですから、今の医療制度が優秀であることが分かります。
ところが、何とかしてアメリカ型の自己責任社会にしたいと思ている連中もいるのですから困った話である。

今の日本の医療費を押し上げている原因ですが、普通の医療ではなくて、先進的な高度医療がとんでもなく金を食うのですよ。ところが、金食い虫状態のこの高度医療を止める話ではなくて、普通の障碍者福祉とか高齢者の医療を止める話が、自民党jなど右翼サイトでは大いに語られているのです。
そして、神奈川県の相模原市の事件では重度の障碍者なので、対象者は圧倒的な少数者。
またフジテレビのアナウンサーだった長谷川豊の場合には透析患者で、これも全体から見れば少数です。
ところが、横浜の川口病院の場合には、高齢の終末期の人たちですよ。
少数者(例外)どころか、我々遅いか早いか。短いか長いかだけで全員が必ず通る道なのですから怖ろしい。
『大口病院事件を別の角度から切り込んでみる』2016年10月01日院長の独り言
ですが、えらく説得力というか、説に矛盾点が無いのですから、多分真実ですよ。警察が解明できるかどうかは不明だが、これは大問題です。
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