逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

NHKスペシャル 「メルトダウン88時間」(再現ドラマ)

2016年03月16日 | 政治
『籾井NHKによる1時間半(90分)ものフクシマの再現ドラマ』3月13日(日)午後9時00分~午後10時30分

NHKの番組案内にある『NHKスペシャル メルトダウン▽88時間~福島第一原発・同時多発事故の全貌~』に描からている2011年3月11日の東日本大震災の半時間後の大津波に襲われる東京電力の福島第一原発だが、1~4号基の温排水の排出口だけに巨大な波頭がぶちあがっているが、肝心の防波堤や港湾内では津波の影響は小さい。
この驚愕的『写真』は実写映像ではなくて、CGによる再現映像であると思われるが、本物の10~15メートルの大津波に襲われた震源地に近い岩手県や宮城県では防波堤が大きく損傷していた。
ところが福島第一原発の港湾の堤防には何の損傷も無かったのである。
挙国一致の大本営発表(何とも恥ずかしい真っ赤な嘘)である、東電や政府発表の『10メートルの堤防を越える15メートルの大津波』との、日本中のマスコミを総動員した腹立たしい国辱的な印象操作を5年が経った現在、とうとう(限界に達したので)『実は間違いだった』として『改める』との何らかの意思表皮であろうと思われる。

『今回のNHKの再現ドラマを見た、フクシマで働いていたらしいハッピーさん (@Happy11311) のツィート』

ハッピー @Happy11311 2016-03-13 21:16:36
『津波が到達した頃は、全員の点呼、安否確認してた時で、実際の津波は現場でも見てなくて、後から津波到達時間を見て知ったんだよね。』
ハッピー @Happy11311 2016-03-13 21:20:16
『1号機のHPCIは、リアクターの地下だから、津波で徐々に水没したんだと思う。イソコンは、リアクター4階だから動いてたかもしれないけど…。 』
何とも『驚きだ』としか言葉が無いツイートである。
5年前の東日本大震災当時に、なんと、本当に福島第一原発の構内いた作業員のうちで肝心の津波を目撃した人たちは極少数だったのであるから驚くやら呆れ返るやら。
5年前にマスコミが大騒ぎしていた『福島第一原発の10メートルの堤防を越える15メートルの大津波』との爆笑ものの挙国一致の大本営発表の馬鹿馬鹿しさは筆舌に尽くせない。真っ赤な嘘にしても酷すぎたのである。
ブログの冒頭に掲げたCGによる再現映像であると思われる番組案内の驚愕的『写真』とまったく同じで、今回の再現ドラマ(NHKスペシャル 「メルトダウン88時間」)では一切『大津波』の映像が描かれていなかった。
ナレーションだけで、だれも大津波の現物を見ていないのである。
ドラマでは『津波』は言葉だけで、しかも小さくしか出てこない。インチキ再現ドラマ内で唯一大事な役目を持って『津波』の言葉が出てくるのは『11日夕方に到着した電源車の作業が津波襲来の警報で中断されて』との腹立たしいナレーションだけ。(それ以外は印象操作として『津波」が使われていた)
何一つ津波の姿は描かれなかった。
今回、ハッピーさんは肝心な事実を勘違いしているが、非常用の予備電源としての水冷ディーゼル発電機が存在して場所は5年前は確かに『頑丈な原子炉建屋の地下』であるとマスコミが報道していたのは事実であるが、ところが(何時から変えたのは不明だが)現在は、より海側にあり津波被害を受けやすいと思われる『タービン建屋の地下』に変わっている。
たぶん、非常用発電機の設置場所を原子炉建屋からタービン建屋に動かすとの、神をも恐れぬ印象操作(悪質なプロパガンダ)を行った時期とは、(原発事故から半年か1年経った頃)今まで『1号基』だと関係者全員が認めていた原発の表記を、日本国のマスコミ全員が何の説明もなく唐突に『1号機』と呼び換えた時期と同じであると思われる。
マスコミを利用した政府権力による姑息な印象操作の見本のような話なので、オルタナティブな政治ブログを標榜する『逝きし世の面影』では出来る限り(世間に逆らって)『1号機』ではなくて、最初の時点では日本国のマスコミ全員が使用していた『1号基』と表記している。

5年間も封印されていた1号基が大爆発する1時間前の航空写真(ベントによる高濃度放射能の白煙が排気塔から北側に流れているのがはっきりと写っている)

『NNNドキュメント「THE 放射能 科学は放射線の影響にどこまで迫れるのか?」 放送日時03月14日(月)0:55~1:50』

『番組内容』
福島の原発事故でセシウムやストロンチウム、聞いた事もないテルルなどの核種が大地を汚染した。放射能は人や生物にどんな影響を与えるのか。最先端の研究と映像で迫る。
(このブログ記事の冒頭に掲載した番組案内の驚愕的な『写真』を使ったNHKスペシャルから2時間半後。14日の深夜1時から、読売新聞と提携している日本テレビ系NNNドキュメント『放射能』では、原発再稼働やアベノミクスに批判的な経済学者の金子勝が、『福島原発のセシウムやヨウ素による昆虫や植物や猿の細胞障害と作業員の健康障害の事実を伝えて説得力があった。』と高く評価する内容だった。
『詳細』
福島第一原発事故は、推定90万テラベクレルという膨大な放射能を放出した。セシウム、ストロンチウムをはじめ、聞いた事もないテルルといった多様な核種が大地を汚染した。
人も動物も昆虫も植物もその中で生きていかねばならない。「放射能」は人や生態にどんな影響を与えるのか。100ミリ以下=低線量被ばくの健康への影響はあるのかないのか?科学者の間でも意見が真っ二つに分かれるのはなぜか?最先端の研究と映像で迫る。
(フクシマから5年経って、マスコミの報道姿勢(世の中の流れ)が『放射能は安全・安心。何の心配もない』プロパガンダ戦略から、明らかに大きく変化しているのである。)

『NHKスペシャル 「メルトダウン88時間」の嘘八百と驚愕的なほんの僅かの真実の断片』

福島第一原発事故で一番の問題点は何と言っても政府事故調でも国会事故調でも同じで、早々と爆発した1号基の非常用冷却装置のイソコン(IC 復水器)が本当に稼働していたのか、それとも稼働しなかったのかの論争に尽きるのである。
政府事故調(畑村委員長)ではせっかく稼働していた復水器を東電の原発作業員の無知と怠慢によって『わざわざ止めた』(復水器の運転マニュアルを全員が知らなかった)から1号基がメルトダウンしたとの『人災説』がメインなのです。
ところが、政府事故調の『人災説』が正しいなら、自動的に未曾有のレベル7の核事故のA級戦犯の筆頭が吉田所長だったとの結論になるが、これは困ったことにフクシマ核事故後にマスコミが創作したらしい英雄伝説『吉田所長が日本を救った』と相反する。
政府事故調の人災説とマスコミが宣伝する原発運転員の英雄伝説の両方が『正しい』ことは原理的に有り得ない。どちらか一方が必ず完璧に間違っている、あるいは相反する二つの説の両方が間違っている。
東電は復水器(イソコン)が動いていたと主張。これに対し国会事故調の田中三彦委員だけがイソコンが壊れていたと主張し、最終結論が出ず曖昧に『原発事故の原因は不明』とされる。
肝心の原発事故の結論が何故『曖昧に終わらした』かの謎は簡単で、もしも事故調がどちらかの『結論』を出すと、困ったことに(自動的に)マスコミや政府・東電によって挙国一致で作られたらしい全電源喪失(ブラックアウト)神話と『吉田所長が日本を救った』との都市伝説の両方がもろくも崩壊するのである。

『手抜き民放も真っ青のNHKやらせ(意味不明)お馬鹿再現ドラマ』

籾井NHKのスペシャル『メルトダウン88時間』では、一方を立てれば必ずもう一方が立たないとのジレンマが発生するが、この超難問を今回どうして解決したのか。
先ず全電源喪失(ブラックアウト)の方は『東日本大震災の影響で交通網が寸断して電源車が到着しなかった』として、大渋滞する東京などの高速道路をテレビで映して、低能NHKと極悪東電のコンビは『時間稼ぎ』に励んでいる。(自衛隊や米軍が大量に保有する大型ヘリのチヌークはベトナム戦争当時に155ミリ榴弾砲を吊り下げて運べる様に開発されているので8トンの電源車など地上の交通渋滞には無関係に簡単に運べる)
しかし、それでも大震災当日の11日夕方には電源車が福島第一原発に到着し作業員が稼働させようとした。
なんと、日本国のマスコミでは視聴者の信頼度が一番高いNHK放送によると、福島第一原発のブラックアウト(全電源喪失)は基本的に3月11日夕方までの『数時間で解決していた』のである。
ところが、『津波が来る』とのことで、その都度全員が逃げ出して通電の作業が進まないとして『ブラックアウト』の時間を稼ぐ。(津波が来たのは地震から30分後だった岩手や宮城では夕方には津波の襲来は収まっていた)
NHKスペシャル『メルトダウン88時間』では、電源車からの電源を確保できたのは『1号基が大爆発する寸前だった』として、原発事故では最も大事な『電源復活』を無かったことにする超過激な手品を使っている。(これでは肝心のNHK自身が完全にメルトダウンしている)
早々と爆発した1号基の非常用冷却装置のイソコン(IC 復水器)が本当に稼働していたのか、それとも稼働しなかったのかの大論争の方は、『豚の鼻』なるもっとお粗末な手抜きの『下手くそな手品』で誤魔化した。
ハッピー @Happy11311 2016-03-13 21:23:08
『1号機の豚の鼻って原発に従事している人でも知ってる人は少ない。たぶん東電社員でも知らない人の方が多かったと思うよ。』

『最初の最初から(どこかが漏れている)まったく動かない1号基のSR弁 』

(もしも非常用冷却装置が動かなかった場合)緊急停止した原子炉内の燃料棒は崩壊熱の余熱で徐々に温度が上昇して圧力が高まってくるが、お釜が一定の圧力以上になると主蒸気逃がし安全弁(SRV)が自動的に作動する。
SR弁によって圧力容器内からの高温高圧の蒸気が、巨大なドーナツ型のサプレッションチェンバー内に送り込まれ、元の水に戻されて冷却水として何度も再利用される仕組みである。
発電タービンを回す3分の1くらいの量の蒸気が格納容器下のサプレッションチェンバーに入っていく時に、水理学的動荷重で間欠的に激しい音と振動が連続して起き、福島第一原発の2号基3号基の中央制御室では、ズドーン!ズドーン!と地鳴りのようなSRVの作動音を開いている。
緊急停止した東北電力の女川原発1号基から3号基まで全部ズドーン!というSRVの作動音が聞こえていた。
ところが福島第一原発1号基の運転員は『何にも音がしてない・・・ただ動いてるんじゃないかなというふうに思ってた』と国会事故調に対して証言している。
東電や政府が必死になって隠すが1号基のSR弁は、結局作動しなかった。(SR弁が開かないと圧力がどんどん高まりメルトダウンする遥か前に圧力容器が必ず爆発するが田中三彦元委員は『どこかで漏れてる』と語る)



『3月10日付け毎日新聞に続き、とうとう籾井NHKも3月13日スペシャルでイソコン(IC 復水器)が「動いていなかった」と(それとなく)認める』

NHKですが、大事なイソコン(IC 復水器)が動いたのか。それとも動かなかったかの謎を最後まで曖昧にしたが、それでも何となく『動かなかったイソコン』との印象操作で終わっている。
当該NHK番組では『イソコンが動かなかった』と『それとなく匂わした』だけで最後まで断定せず、もちろん『動かなかった原因』については一切触れなかった。
もしも『動かなかった』と断定すれば、原発運転員の基本的操作ミス(勘違いして止めた)との政府事故調の畑村委員長説か、それとも地震動による冷却配管の破断との国会事故調の田中三彦委員説の何れか一つになる。(どちらに決定しても今までの政府や東電の『神話』が崩壊し大騒動になる)
原子炉圧力容器の超高温の温度差を利用して動くIC(非常用冷却装置 イソコン)は電源など他の動力源を必要とせず、かつ自動的に起動するので原発操作の過失とか全電源喪失(ブラックアウト)とも『無関係』に動いて炉心を冷やす過酷事故時の最後の砦(切り札)である。
40年が経過していた旧式の1号基の非常用冷却装置はIC(イソコン)だったが、ICの進化形である隔離時冷却系が動いた比較的新しい2号基3号基ではメルトダウンが遅く3日後の3月14日に爆発している。
NHKでは『バッテリーなど予備電源が一部使用出来た2号基3号基では非常用冷却装置の「隔離時冷却系」が動いた』と平気で恥ずかしい真っ赤な嘘を放送していた。
もしもNHKが言うようにバッテリーなどの何らかの電源が必要なら、それは原発の非常用冷却装置としては完全に失格である。
ブラックアウトしたからレベル7の未曾有の原発事故が起きたのではない。話は逆さまでレベル7の原発事故が起きたので仕方なく『ブラックアウト』(全電源喪失)になったらしい。原因と結果(因果関係)がまったく逆さまだったのである。

『電源が確保されていた2011年3月12日昼の福島第一原発1号基』

『余りにも不思議な2号基3号基メルトダウンと謎の爆発』

フクシマから5年後の2016年3月13日のNHKスペシャルでは、なんと福島第一原発1号基では、大爆発する寸前には現場に運び込まれていた電源車との通電作業が成功していて『電源が確保されていた』と、はっきりと報じていた。
もしも2016年3月13日のNHKスペシャルの放送内容が正しいなら、『ブラックアウトで冷却出来ない2号基3号基』との事実は到底『有り得ない』。絶対に起きるはずが無い珍事中の大珍事(キリストの再臨以上の大奇跡)が、日本中の衆人環視の中で粛々と起きていたのである。
メルトダウンや水素爆発など最悪のレベル7の核事故の原因だとされた『ブラックアウト』(全電源喪失)は自衛隊なり米軍が電源車を速やかに現地に運び込めば簡単に解決するので、今までのマスコミ報道とは180度違う、何らかの、まったく別の原因が考えられるが、13日のNHKスペシャルでフクシマの『謎』は深まるばかりである。

『5年前の自分達の「報道内容」を完全に忘れているトリアタマの低能NHKの無残』

5年前の世界最悪のフクシマの核事故当時、3時間でメルトダウンしているのにレベル3だの4だのと誤魔化し続けた政府や東電やマスコミや原発ムラの御用学者たちですが、『ベントの目的は圧力容器を守るためだ』(減圧して圧力容器内に冷却水を注入する必要がある)と全員で何度も何度も、それこそ耳にタコができるほど言い続けていたのである。
当時はメルトダウンを認めた通産省の技術系の官僚を即座に更迭して、2か月間も嘘八百の気休めを言い続けていたのであるが、『ベントの目的は圧力容器への注水でメルトダウンを防ぐ』(圧力容器の減圧)だと誤魔化していた。
ところが、5年前のベント時にはメルトダウンどころかメルトスルー(完全に窯の底が抜ける)が分かっていた。ですから『圧力容器を守るため』とのそもそものベントの根本となる根拠自体が完全に崩壊していたのである。
では東電は何のために(放出して大量の放射能で日本を汚染する)無駄なベントを行ったのか。
なんと、あれから5年が経過した今回のNHKのスペシャルでは5年前の『圧力容器を守る』との以前の言い分をあっさり放棄して、視聴者全員が『忘れた』とでも思ったのか、一切『知らないふり』で押し通す。厚顔無恥の極みである。

『3歩あるけば過去を忘れる鶏頭』

当該NHK番組では、全く新しく今度は、(さらなる放射能汚染を防ぐ目的で)『格納容器を守るためのベント』との何とも腹立たしい驚愕的な発表を行っている。(5年前は圧力容器が健在『メルトダウンしていない』との前提でのベントなので、今回とは意味が完全に違っている)
そもそも欧米を含む世界中の原子力発電所ではフクシマのように『格納容器を守るため』のベント(汚染した格納容器の減圧)のような、行えば天文学的な損害が出ることが予想されるが得るものが一つもない、あまりにも馬鹿馬鹿しい破壊行為の類は当たり前ですが誰一人も行っていないのである。
唯一5年前の日本だけが、その世界の例外だった。(5年前のあの時、日本ではいったい何が起きていたのだろうか。???謎は深まるばかりである)
そもそも『ベント』とは原子炉圧力容器を守るために行う『圧力容器の減圧』の意味だったのである。
そもそも最も大事なので、20センチのぶ厚い鋼鉄で頑丈に作っている『圧力容器』さえ健在だったなら、『無い』よりも『あった方が良い』便器の蓋程度の些末な意味しかない1センチの薄い鋼板で出来ている脆弱な『格納容器』がいくら破壊されても、原子力発電所としては何の問題も起きない。
(外から見えるので誰にでも簡単に分かる)脆弱な格納容器が今のように『見かけ上』だけでも健在だったなら、(外からは見えないので誰にも現状が分からない)頑丈な圧力容器も『たぶん、健在だろう』と勘違いさせる効果ぐらいしか(今回のNHKが言う)『格納容器を守るためのベント』には期待出来ない。
誰が考えても無駄な『子供だましの阿呆臭い破壊行為』であり、『愚かすぎる亡国的な暴挙そのもの』なのである。

『国会事故調の未公開の吉田証言の映像化?って何』 

『人類がかって経験したことが無い非常事態に陥った日本の未曾有の不幸』

NHKでは原発6基の世界最大級の福島第一原発と一番最初に言っているのに、『事故時には1号基から3号基の3基の原子炉が稼働していた』と、2基の原発を忘れていたのである。(最初の時点では5号基も6号基もメルトダウンした1~3号基の原発とほぼ同じ状態だった)
『この40年回一度も使われなかったイソコン』が14時52分に自動起動していると再現ドラマは言うが、この時点では非常用電源(ディーゼル発電機)の話も大津波の話も一切ない。原発の緊急停止は度々起きる普通の出来事ですよ。嘘をつくのも休み休みにして欲しいものである。(電源があれば40年間誰も動かした経験がない非常用のICではなくて、通常の原発の緊急停止時に稼働させるはずの冷却装置が動いている)
再現ドラマでは電源がGC(非常用ディーゼル発電機)で電源を確保していると放送して、その直後にイソコンを作業員が停止している。イソコン停止直後の15時37分、唐突に一切の交流電源を失うSBO(ブラックアウト)が始まっている。ところが、津波の到達した時間はNHK放送でも3時35分だと言っているのである。
これでは福島第一原発では津波到達の2分後にブラックアウト(全電源喪失)になっていたとのトンデモナイ手抜きのNHK再現ドラマだった。

『600キロパスカル(通常の6倍)の格納容器の爆発を回避するとのベント作業の愚』

愚劣すぎる籾井NHKですが、この連中には3歩あるけば過去を忘れるニワトリ並みの記憶力しかないのだろうか。『NHKスペシャル メルトダウン▽88時間~福島第一原発・同時多発事故の全貌~』では、
『世界で誰も経験したことが無いベントの準備が始まった』とするが、確かに『格納容器を守る』との理由でベントを行うものは世界広しとはいえ日本の東京電力の福島第一原発だけの暴挙である。
ベントで守る必要性があるのは圧力容器である。決して格納容器ではない。(格納容器の圧力が設計限界まで上がっているとは、圧力容器が完全に破壊されている何よりもの証拠である)
冷却水の圧力容器への注入のための減圧が『ベント』の意味なのである。
NHKが今回新たに言い出した『格納容器の保護』は全くベントとは無関係。この程度の『事実関係』は5年前に繰り返し繰り返し何べんも報道していたので、今では大人なら誰でもが知っている『常識』(基礎知識)だと思っていた。
ところが、今回のNHK再現ドラマでは大人としての最低限の基礎知識を一切無視して作られているが、これでは前代未聞の集団的痴呆事件である。それとも2014年に韓国南西部で起きた大型旅客船セウォル号沈没とまったく同じ破廉恥事件の国家版である。(韓国旅客船セウォル号とフクシマの違いは、韓国では船長や機関長などが殺人罪で逮捕されたが、日本国では未だに沈没船の船長が実権を握っていてやりたい放題の暴走を誰も止められないことぐらいである)
3月10日に営業運転中の関西電力高浜原発3号基が止まった画期的な出来事が起きたが、大津地裁の仮処分決定では、福島第一原発事故の原因究明が終わっておらず、『津波を主な原因と特定できたかも不明だ』とはっきりと指摘している。
フクシマですが未解明な部分が多すぎるのである。(5年たったが議論が深まるどころか3月13日のNHKスペシャルのように『百鬼夜行』状態であり、逆に謎が深まるばかりである)

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2 コメント

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同感です! (福田元昭)
2016-03-15 01:10:08
NHKスペシャル 「メルトダウン88時間」の嘘八百、まったく同感です!

497.「NHKスペシャル メルトダウン▽88時間~福島第一原発・同時多発事故の全貌~」は史実を歪めているのではないか?
http://ab5730.blog.fc2.com/blog-entry-710.html

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摩訶不思議な1時間半ものNHKスペシャル  (宗純)
2016-03-19 16:35:19
福田元昭さん、コメント有難うございます。

御紹介のURLの内容ですが、3号基のプルトニウム入りのモックス燃料ですが、原発は営業運転するとヒロシマ型原爆の数発分もの猛烈な死の灰が出来るので、自動的に猛毒のプルトニウムも大量に生産されています。
ですから原子炉が破壊された時点で、核燃料の中のプルトニウムには、それほど大きな意味は無いでしょう。
1号基や2号基のウラン燃料でも同じで、プルトニウムは大量に外部に放出されています。また核爆発説に固守する今の態度は余り感心しません。これもプルトニウムと同じで、結果的にそれほど重要であるとは到底思えません。(科学的に証明出来ないことを主張すると、逆に記事の信用度を低める結果に終わるでしょう)
今回の、摩訶不思議な1時間半ものNHKスペシャル ですが、表面的には今までのマスコミの、『福島50』の英雄伝説の下手くそな焼き直し程度に見えるが、
実は、やはりこれは、71年前の玉音放送と連合国へのポツダム宣言受託通告とのはざまの、数日間の日本の新聞社による『密かに日本人がパニックを起こさないように、それとなく無条件降伏を伝える』との、
ほのめかし作戦ですね。あの1時間半の番組ですが、実は最後の『X線造影剤で20年後に癌になる』との部分だけが、NHKが伝えたかった中身だったのでしょう。

小児甲状腺がんの爆発的発症で一億総現実逃避に走る日本
2015年09月01日 | 政治
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/34cead91912f2028f9b0f4883844467e
毎日新聞は1945年12日~15日の三日間内務省の方針に忠実に従って、日本の敗戦を国民に隠しつつ、同時に『終戦をほのめかす』との摩訶不思議なキメラ獣かヤヌス神の様な態度(二面作戦?偽装工作?)をとっていた。
あのNKHスぺシャルですが、極限まで劣化した玉音放送の予行演習だったのです。
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