逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

住民帰還作業中の南相馬市で108万Bq/kgの黒い物質(資料)

2012年02月28日 | 放射能と情報操作

『南相馬市で「108万ベクレル」 市民団体、土壌を測定』

福島県南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」が20日、南相馬市で記者会見し、市内の旧緊急時避難準備区域(昨年9月解除)だった駐車場の土壌を測定した結果、最大で1キログラム当たり約108万ベクレルの高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。
東京電力福島第1原発事故で南相馬市には局地的に放射線量が高い『ホットスポット』が点在しており、団体は『放射能の危険が足元に迫っている。早急に状況を把握すべき緊急事態だ』と指摘している。
団体は、神戸大の山内知也教授(放射線計測学)に依頼し昨年12月21日、南相馬市原町区の駐車場1カ所で採取した土壌を測定。
山内教授の報告では、土壌に含まれていた枯れた植物が集まったことによって、濃縮が進んだ可能性があると指摘している。
報告書で山内教授は『高いレベルの汚染で、周辺に人を住まわせてよいとは到底考えられない』としている。
(2012年2月20日)共同通信

『南相馬市 大山こういちのブログ』

福1原発から放出された放射性核種は1134京ベクレル。
チェルノブイリ事故(1400京ベクレル)の81%に相当。
ただし、これは地震の数時間後から3/14夜までの、正味3日だけの数字。
しかも、これは31核種だけの合計で、実際には数百~千種類の核種が飛び出している。
しかも、これは1~3号機からだけの数字で、新しい燃料が炎上した4号機からの放出分を一切含まない。
しかも、これは大気中へ放出された分の数字で、地下への流出分は含まない。
しかも、これは炉心からだけの数字で、燃料プールが爆発・炎上して放出した分を含まない。
そして、福島第1原発はその後も爆発を続け、3月中はモクモクと煙を上げ、
4月にも大きな放出があった。
福1原発からの放出量はチェルノブイリ事故の2倍ぐらいにはなっている。
しかし、1・3号機の燃料プールが吹っ飛んで4号機も炎上したのに、
最悪のウラン類は流失していないことになっている。
膨大なトリチウムも。
最も危険なプルトニウム241は1.2兆ベクレルが飛び出たことを発表しながら
国も県も飛散実態の調査をしようとしない。
2012-02-20

国会議員各位
はじめまして 福島県南相馬市の市会議員 大山弘一と申します。
急なご連絡で恐縮です。
是非 以下の 神戸大学 山内教授の「報告書」をご覧いただきたいのです。
「放射性同位元素」そのものが発災以来、11ヶ月経った南相馬市ほか 放射能被災地に現れ始めました。
市街地で ここかしこで目にすることができます。
恐らく 希釈拡散し落下した原発事故由来の「黒煙」等物質などが 時間とともに風雨で 凝集し始まってるのかとも思われます。
今、雪の降らない当地方は 強い 季節風の西風で 高濃度汚染地の阿武隈山地からふかふかの農地の表面をその風がたたきつけ 土埃を舞いあげ マスクをしなくなった子供たちが少なからず 吸引してしまっています。
しかし、行政は慣れ切ってしまい この報告書を見せても土日の休みを取っています。
どうか いち早く住民を助けてください。
「一度落下した放射線核種は舞い上がらないなどと 副教材に用いる文科省は
大変な罪を犯しています。」
いつでも連絡ください。
南相馬市議 大山弘一

____________報告書______________

「フクシマの命と未来を放射能から守る会」「福島県南相馬市 大山弘一 様」
放射能汚染レベル調査結果報告書
極めて高いレベルの汚染土壌について*2012年2月16日
山 内 知 也**神戸大学大学院海事科学研究科
概要:南相馬市にある商業施設から2011年12月21日に採取された土壌から、キログラム当り100万ベクレルを超える放射性セシウムが検出された。
通常、キログラム当り1万ベクレルを超える放射能密度の放射性セシウムが1万ベクレル以上あれば(1 kg以上あれば)、それは放射性同位元素として扱われる。
キログラム当り100万ベクレルというレベルは、ゴミ焼却炉や下水のスラッジプラントの焼却灰であったとすれば、コンクリートに固めても埋設が認められないような高いレベルである。
近隣には同様の汚染土壌があたり前のように存在しているが、何ら対策も注意喚起も行われていないとされている。早急な調査と除染が求められる。
計測機器:高純度ゲルマニウム半導体検出器/Canberra GC3019
測定結果:詳細は添付のとおり(M120120117092715)。
Cs-134485,252 ± 965 Bq/kg
Cs-137604,360 ± 574 Bq/kg
TOTAL1,089,612 ± 1,123 Bq/kg

採取時の試料(U8容器に入っている)試料は黒っぽい褐色を呈しており、植物起源と思われる断片も混入している。コケ類等か枯れることで濃縮が進んだとも考えられる。
100 ml足らずの容器表面でも表面線量は3 µSv/hを超えている。
人が居住する地域に決して存在してはならない高いレベルの汚染物質である。
このような土地に無防備な住民を住まわせてよいとはとうてい考えられない。
山内知也**
*この放射能汚染調査は、「フクシマの命と未来を放射能から守る会」の要請をうけて実施した。計測には神戸大学大学院海事科学研究科「加速器・粒子線実験施設」の放射線計測機器を使用した。
*658-0022神戸市東灘区深江南町5-1-1 神戸大学大学院海事科学研究科 教授
2012-02-20

『新聞報道』
南相馬市で「108万ベクレル」 市民団体、土壌を測定
同じ共同でも「47News」では同カットされてました。
西日本新聞・河北新報社・四国新聞社も「47NEWS」のカット版
このあたりは共同から記事を買って掲載でしょう。
産経は全文でした。これは意外です。
今のところ、共同と産経だけですね。
時事通信と読売は報道なし。
ちなみに地元紙も、今現在は報道なしです
東京新聞は「共同通信」の記事をカットして掲載していますね。
↓肝心のカットされた部分は、恣意的な感じがします。
2012-02-20

『市民のほとんどが 知らないこと。』
震災後、職員150人退職=福島県南相馬市長『自治体の溶融』
>  東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害を受けた福島県南相馬市で、 震災以降の市職員の退職者数が3月末で約150人を超える見込みであることが21日、分かった。震災や事故対応による心労なども影響しているとみられる。
桜井勝延市長が同日、東京都内で開かれた内外情勢調査会の講演で明らかにし、市の現状を「自治体のメルトダウン(炉心溶融)」と表現した。
南相馬市によると、震災前の退職者数は年20~30人で推移していたが、震災直後の昨年3月末に24人が退職し、今年度は職員数832人(昨年4月1日時点)に対し定年も含め120人が退職する見通し。さらに数人の早期退職が見込まれる。退職者は、看護師など医療職が多く、遠方に避難した家族の介護や子どもの進学などを理由に挙げるケースが目立つという。
講演で、桜井市長はまず、昨年3月11日の震災と原発事故の発生からしばらくの間、国からの指示が伝わらず、原発事故も誤報が伝えられるなど混乱した状況が続いたと説明。その上で「国から連絡がない、県は指示を出さない。われわれの判断だけでやらなければならなかった」と振り返った。
震災後の市職員の退職については、「家族を(津波で)流されても頑張ってきた職員たちが、耐えきれなく離脱している」との認識を示し、「このことに国が本当に目を向けているのか。今、地方自治体がメルトダウンしていくという恐怖
感さえ持っている」と訴えた。<(2012/02/21-19:43)

こないだは「退職を余儀なくされている」と言ってました。
今回は「恐怖感」ですか?
で どうするか?
サクライ市長
「策」がない。
「策ない?市長」   
2012-02-21

『放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律』
第一条  この法律は、原子力基本法 (昭和三十年法律第百八十六号)の精神にのつとり、放射性同位元素の使用、販売、賃貸、廃棄その他の取扱い、放射線発生装置の使用及び放射性同位元素によつて汚染された物の廃棄その他の取扱いを規制することにより、これらによる放射線障害を防止し、公共の安全を確保することを目的とする。
2012-02-22

『責任者、出てこい!』
私のブログなどで 杞憂べきではなく 本来、統治者や為政者は情報の先端を行くべきが
 未だ安全神話・・・・  いや 危機管理能力がない・・・・
機能不全、ガラガラポン の時代なのである。
好き勝手なことをいう輩は私に取材しないで 自分で発信しろ!
それができないのなら かく乱,先導邪魔するな!
見たくてしょうがないなら 黙って見てろ。
「何とかしたい」と思ったら 訊いくれ。 いつでも対応する。
政治勢力や利権組に言ってもしょうがないが 子らのために邪魔だけはするな!

市長出張中、留守居役の 副市長、教育長、公室長、環境課、 災害対策室、市民生活課、
除染推進室、・・・・・誰でもいいから 子を持つ親の立場になって早急に動いてくれ。
児玉氏 、これでいいと思っているのか?
地元紙、 なんだ あの記事は。
「子供たちが数百万ベクレルの黒い土を ふんずけて学校にいってるじゃないか?」
「空間線量など関係ないじゃないか?」
たとえ想像力がなくても全記事に照らし すべきことをしろ
「危険物質」であることは 認識はしているようだが 動かないのは問題だ。
これから警察の関係所管と連絡をする。
2012-02-22

『只今、警部補と連絡をとりました。』
(危険時の措置)
第三十三条  許可届出使用者等は、その所持する放射性同位元素若しくは放射性同位元素によつて汚染された物又は放射線発生装置に関し、地震、火災その他の災害が起こつたことにより、放射線障害のおそれがある場合又は放射線障害が発生した場合においては、直ちに、文部科学省令(放射性同位元素又は放射性同位元素によつて汚染された物の工場又は事業所の外における運搬(船舶又は航空機による運搬を含む。)に係る場合にあつては、文部科学省令又は国土交通省令。第三項において同じ。)で定めるところにより、応急の措置を講じなければならない。
2  前項の事態を発見した者は、直ちに、その旨を警察官又は海上保安官に通報しなければならない。

先週同様、市長出張中とあれば 副市長! 
現在、南相馬市内
「放射性同位元素」の百倍以上の物質が いたるところにある。
何がわからず 動かないのか わからないが 文意は伝わってるはず。
法治国家、粛々と法令に従い行動せよ!
2月16日(木)に報告書を手にし翌17日に 市の測定所で「追試」 汚染濃度が追認された。
本日、22日(水)。
2012-02-22

『南相馬警察署の対応』
PM10時過ぎに 警部補から連絡があり 
「回答は明日」という。
法令を知った以上 知らせ他つもりだが
「受け取る側」に都合があるらしい。
法的な 権限など「警察がかかわるかどうかで
2012-02-22

『山内先生とのメール①』
これまでの経緯をまとめて見ました。
12月21日市民からの電話で「試験体」採取
   22日山内教授より「受け入れ」メール。
   23日発送
2月16日山内教授より「報告書」着「109万ベクレル」
   同日 市に報告。
 〃17日市に検体採取、および計測をさせる。
 〃18日「71万ベクレル」の報告。
 〃20日記者会見
※記者会見後 教育長にマスク着用要請
※記者会見後、HCRの三浦氏(1月デモより参加) と主張が折り合わず 今後、別行動を確認する。
「守る会」は「報告書」を公表し 事実をお伝えすることを主眼とし発見者と 取扱者を呼びました。
行政に 方策を早急に取ってもらい 市民の皆さんに注意を呼びかけました。
「フクシマの命と未来を放射能から守る会」の記者会見は要請は実は新聞社には 16日にしてあったが 幹事社に伝えてもらっていなかった。
幹事社が 私の不満ブログを見て 電話をしてきました「知りませんでした。」と。
18日に「20日に決定」第一発見者に電話してようやく19日に通じ やっとのところで間に合いました。
急きょメンバーを揃え 山内教授の「報告書」(=人を住まわせる環境ではない)の記者会見にこぎ着き本日からの テレビ局の報道につながっていくことができました。
とてもスリリングな 綱渡りでしたが この先のレールが見えてきております。
2012-02-23

『警察の回答とNHK 』
南相馬署から電話があり『空から来たものなので 報告書は受け取れない。』というものだった。
2012-02-27 南相馬市議会議員大山弘一(一部抜粋)

『京都大学原子炉実験所小出裕章助教の見解』

南相馬市の市営住宅の駐車場から採取した黒い粉末状の物質から1キログラムあたり、108万ベクレルの超高濃度の放射性セシウムが検出されたことについて小出氏は、
『私は、数字を聞いたときには意外に思いましたし、今でも高すぎると思います。』
『ただし、放射性物質がある場所に濃縮されるということは、自然の現象として生じ得て、それを私たちは「マイクロスポット」呼んでいる。』
『ホットスポットマイクロスポットと呼んできたわけですが。そういう現象が起きた可能性はあると思います。』
(アイソトープの10倍の)とんでもない状態のところが南相馬のみならず、国が放射能を汚染地図で示した、福島県をはじめとした全ての区域で存在するという可能性は考えられるのか・・・。
『もちろん、もちろんあります。』
『マイクロスポットというのはどこの場所にも、ありますし。それは比較的汚染の低いと言われている地域、例えば東京などでも、特別にそういう強烈なものが集まっている場所はあるはずです。』

『南相馬市の小中全校、元の校舎へ』笑顔の子供達

福島第1原発事故で旧緊急時避難準備区域に指定された福島県南相馬市原町区の市立小中学校4校が27日、元の校舎に戻り、授業を再開した。
昨年9月に指定が解除され、除染や修繕工事が終了。南相馬市ではこれで同区域内の小中学校全12校が自校に復帰した。
これまで区域外の学校に間借りして授業を続けてきた。
石神第二小は児童数が震災前の493人から197人と大幅に減った。
学区内の通学路には特定避難勧奨地点があり、保護者には自家用車による児童の送迎を要請。
屋外活動はマスク着用で1日3時間に制限される。
(毎日新聞) 2012年2月27日

『環境省の詳細調査が証明した「文科省発 飯舘村の放射線量」やっぱりウソ』

『強制的に下げられた放射線量の数値が全国に公表されている』――飯舘村の酪農家の「告発」は、やはり本当だった。
文科省が連日公表してきた飯舘村の放射線量はでっち上げ。嘘っぱちの数値だと、ハッキリした。
環境省は24日、国直轄で実施する『除染特別地域』の放射線量調査の中間結果を公表した。
対象は飯舘村を含めた福島県の11市町村(約125平方キロメートル)。調査結果は、100メートル四方の放射線量が分かる詳細な分布図となっている。
問題は飯舘村の放射線量。
村内全3147カ所を見ると、最大は毎時21.2マイクロシーベルト。エリアによってバラつきはあるが、政府が定めた許容被曝量「年間20ミリシーベルト」(毎時3.8マイクロシーベルト)を上回る地域が大半だ。
ところが、文科省が1月16日に発表した飯舘村の放射線量は毎時1.17マイクロシーベルトだった。
恐ろしいほどの数値のギャップだ。
日刊ゲンダイ22日付記事で、
『昨年11月末ごろ、国の除染モデル事業を請け負った大成建設の作業員とみられる10人ほどが、村のモニタリングポストを高圧洗浄機で洗い、土台の土をソックリ入れ替える作業を行っていた。その様子を複数の村民が目撃していたのです。』と飯舘村の酪農家・長谷川健一氏(58)は証言する。
大成建設広報部は全面否定するが、それでは、この差を政府はどう説明するのか。
文科省の嘘を環境省が証明するなんて、皮肉な話だ。
この国の統治機構は狂っている。
(日刊ゲンダイ)2012年2月27日 





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「赤信号みんなで渡れば怖く... | トップ | 民間をかたる原発村の事故調... »

コメントを投稿

放射能と情報操作」カテゴリの最新記事