逝きし世の面影

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水素爆発ではなくベントで出ていた放射性汚染物質

2017年11月29日 | 放射能と情報操作
『ふくしま放射能汚染の誤解』     2017/11/18(土)早川由紀夫の火山ブログから、

(放射性物質の放出時間を完璧に管理していた東京電力や日本政府)

マスコミで報道された1号基の大爆発(3月12日)やその二日後の3号基の大爆発(14日)の時に放射性物質が大量に出て、事故後3月末までの2週のあいだずっと出続けたは大きな間違いか勘違いである。

もしもマスコミとか有識者の言うように、フクシマの放射性物質は、福島第一原発の水素爆発のときに出たのなら予測不能(東電は管理できない)が、放射性物質は、東電が制御可能な(故意の)ベント操作をするたびに出ていた。1回の放出時間は30分程度だった。
ベント作業の結果なら、東京電力(日本政府)の完全な管理下で、放射性汚染物質は大量に外部に流出していたことになる。(これは不味過ぎるのでマスコミや識者が全員で黙っていたのである。喋るのは空気が読めない早川由紀夫程度)

放射性物質がずっと出続けたわけではなかったのが最もわかりやすい観察事実は、汚染軸が原発を通らないことだ。短い放出時間内に風向きが大きく変化したことを反映して南に4キロずれている(2013年10月15日エントリ)。2週間ずっと出続けたとして計算したSPEEDIの結果は、実際の汚染分布と大きく違う(2013年10月26日エントリ)。

『灯台もと暗し状態になっている、福島第一原発の汚染濃度』

水素爆発の結果、放射性汚染物質が外部に漏洩したのなら、一番放射能に汚染しているのは福島第一原発の構内であり、汚染濃度は原発からの同心円(等距離)になるが、120メートルの排気塔からのベント作業での汚染では原発の敷地内は比較的低い汚染で済むが、逆に少し離れた場所がその分だけ大きく汚染することになる。

福島第一原発から半径5~10キロ以内の正確な放射能汚染地図を作れば、誰の目にも明らかになる事実だが、『水素爆発で汚染物質が出た』なら不可抗力とか予想外など言い訳出来るが、逆にベント作業は言い訳が一切できない。東電や政府による故意の汚染なので事実を明らかにすることが出来ないのである。


「県民健康調査」検討委員会 - 福島県ホームページ

第21回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年11月30日)なので、明日の11月30日に最新の小児甲状腺がんの発表が行われる。
★注、
今回北朝鮮の大陸間弾道弾がロフテッド軌道で打ち上げられたが、2012年12月末の第二次安倍内閣の成立以後のフクシマの小児甲状腺がんの発表は常に北朝鮮の核実験とかミサイル実験の記事とぴったり符合していた。


ベントによって50~60メートルの高さまで大量の水蒸気を放出するノースアナ原発

3・11フクシマから半年後『加圧水型米ノースアナ原発のベント』

2011年8月23日首都ワシントンに近い米バージニア州のM5・8の地震で、震源から20キロのノースアナ原子力発電所(2基)で外部電源が全て喪失。自動停止した原発の非常用ディーゼル発電機4基のうち1基が故障で起動後に停止する。
米原子力規制委員会(NRC)は、メリーランド州からメーン州に至る8ヶ所の全ての原発に『異常事象』を宣言。 ノースアナ原発に対しNRCは1段階上の『警戒』を宣言する。
米地質調査所(USGS)によると、東海岸で起きた地震としては67年前の1944年のM5.8、114年前の1897年のM5.9と並び過去最大級。
ノースアンナ原発は冷却水用に人工湖を持つウェスチング・ハウス社製の加圧水型原子炉。1号基は1978年2号基が1980年で臨界後30年以上の老朽原発だが、1979年のスリーマイル島原発事故後の建設は無いので、アメリカでは最も最新型である。
高さ120メートルの排気塔の日本の福島原発とは違い、格納容器の圧力を逃がすベントは格納容器本体から直接行う仕組み。
水蒸気を放出するドーム様のものは原子炉格納容器の本体で、沸騰水型原子炉 (BWR) のように建屋が無い。
炉心停止後の緊急冷却装置が正常ではなくて原子炉圧力容器が加熱して圧力が急上昇、通常なら1気圧の格納容器内が圧力限界に近づく異常事態なので、水素爆発を避けることと減圧の為にベントしている。
米ノースアナ原子力発電所側は水蒸気を放出してもベントのフィルター機能が完備している『現在放射性物質が漏れていないので安全である』としている。


福島第一原発1号基が大爆発する1時間前のベントで排出される白い煙(猛烈な放射性汚染物質)が飯館村など北方に流れるいる様子がはっきりと分かる航空写真だが公開されるのは5年以上経ってからだった。この画像を握りつぶして、すぐさま原発から半径30キロ内で高度無制限の飛行禁止にした日本政府の思惑が何であったか。悪意があまりにも明瞭すぎる!

日本の福島第一原発のアメリカGE(ゼネラル・エレクトリック)社製マーク1型原発は格納容器が小さすぎて、漏れた水素などを溜めておく余裕がまったく無い致命的な脆弱性がある。
GE社は水素爆発を避けるため基本設計を変更しベントを新たに付け加えるが東電は、高温高圧に耐えうる放射能フィルターが高価なのと大きいので場所を食う(目立つ)との理由でベントの配管を設置しただけでフィルター装置の設置を省略して誤魔化す。
フィルター無しでベントすると放射能が外部にダダ漏れ状態で大変なことになることを原発関係者は知っていた。

『三歩あるけば 過去を忘れるトリ頭』悪い過去を書き換える低能ネットウヨの歴史修正主義よりもっと無理な悪い目の前の現実を書き換える低能のマスコミとか有識者+一般市民

東日本大震災の発生から福島第一原発1号基がメルトダウンするまでにはたったの3時間しかかからなかったが、東京電力や日本政府がメルトダウンしている事実を認めるまでには2ヶ月以上の長い長い時間が必要だったのである。
福島第一原発事故を検証した東電や政府や国会の事故調査委員会によると、ベントの目的とは
メルトダウンした原子炉圧力容器から大量の高温蒸気が発生し、格納容器の圧力も上昇する。→しかし格納容器の耐圧は4気圧なので、何もしないと、格納容器が破損して放射能が原子炉外へ無制御に出て行ってしまう。
つまり、ベントをしてもしなくても放射能災害は避けれないが、ベントで放出すれば格納容器が破壊されないメリットがあった。
ところが、実際にフクシマでベントをして外部環境に大量の放射能をばらまいていた時(2011年3月)の東電(政府)やマスコミ(有識者)に説明は全く違っていたのである。
マスコミでは政府御用達の有識者は口をそろえて、『消防車のポンプによる圧力容器への冷却水注入が出来なければメルトダウンが起きる』→『メルトダウンを防ぐには冷却水抽入しかない。』→そのために、『高温の圧力容器内の圧力を下げる目的でベントが絶対に必要だ』だったのですよ。
事故後の事故調の検証のように、『格納容器を守るため』では絶対に無かった。
『圧力容器を守る』(メルトダウンを防ぐ)との大義名分の下で、ベント作業が決行され、膨大な放射性汚染物質が外部に放出されたのである。
政府や国会の事故調ですが、まさに『三歩あるけば 過去を忘れるトリ頭』のマスコミとか有識者+一般市民の絶望的な構図が生んだ集団痴呆状態と言うか、一億総健忘症であろう。


(おまけ)

『何故か大相撲の八百長不祥事の大騒動と連動していた未曾有の日本の国難中の国難フクシマの核事故』




幕下力士が携帯で星のやり取り(八百長)を行っていた騒動では大相撲の本場所が中止する騒ぎにまで発展するが、東日本大震災直後に起きた世界で唯一原子炉4基が同時に暴走する未曾有の福島第一原発事故と時期的に一致していたのである。
2011年2月に、2010年の野球賭博問題を捜査していた警視庁から力士の携帯電話情報が流出、数十万円で白星を勝っていたことが発覚するが、そもそも競技スポーツの八百長自体は少しも違法ではない。(賭博の勝敗に関連するから問題なだけで、本来なら『勝ちを譲る』行為は美談ですよ)相撲協会は急遽3月13日開催予定の春場所を中止するが、過去の本場所中止は、1946年(昭和21年)に第二次世界大戦の影響で中止して以来だった。この八百長騒動で処分されたのは幕下力士が中心で幕内力士の蒼国来は相撲協会に対し不当解雇で裁判に訴え勝訴している。竜頭蛇尾というか、大騒動の割には中身が無い。今回の貴乃花親方の大騒動と同じで、相撲協会がわざと騒動を大きくしてマスコミの目を逸らしている風に見えるのですから困ったものです。

 (おまけのおまけ)

『怪行動の貴乃花親方と“援護”の元旭鷲山を結ぶ黒幕の正体』
2017年11月28日 日刊ゲンダイ

「昨年1月下旬、相撲協会を解雇された裏金顧問ですよ。彼が今回、九州場所の最中、福岡に現れたという目撃情報があるのです。裏金顧問が今回の騒動に関係しているとすれば、一連の騒動も納得です」とは、別の親方だ。
「裏金顧問」とは、かつて相撲協会とパチンコ業者との契約の際、間に入った代理店関係者から500万円の裏金をフトコロに入れた人物のこと。
「絶対、これ、バレんようにしてくれる? 北の湖に……。中止せな、つぶさなアカンようになるので」と、札束をわしづかみにしてバッグにしまう現場を動画に撮られて明らかにされながら、「カネは返したから問題ない」と訳の分からない理屈でおとがめなしになった。この代理店関係者が「カネは返してもらっていない」と言っているにもかかわらずだ。親方がこう続ける。
「裏金顧問は前回の理事長選で、貴乃花親方を理事長にしようともくろんで暗躍。代理店関係者から裏金を受け取ったばかりか、ウソまでついてある会社の債券を70億円分も購入しようとしていたことなどが露見して協会を追われた。
(一部抜粋)

『警察官僚で、安倍内閣の内閣官房参与(国民生活の安心安全)の宗像紀夫。(恐怖の安倍アンダーコントロールの実態)』

日刊ゲンダイの記事にある去年相撲協会を解雇された貴乃花親方と親しい『裏金顧問』ですが、何故か実名が書けないが同じように、「カネは返したから問題ない」とした危機管理委員長も実名が出ていない。(日刊ゲンダイも安倍アンダーコントロールで真実を誤魔化していた)
親しい『裏金顧問』とは小林慶彦元顧問のことだが、実名が書けない理由は簡単で相撲協会を牛耳っていた外部理事の宗像紀夫(元名古屋高検検事長)の存在である。
単なるコソ泥の小林の悪事よりも、取り締まる役職でありながら結託して悪事を行っていた宗像危機管理委員長の罪が重いが、この宗像紀夫とは司法警察官僚で、安倍内閣の内閣官房参与(国民生活の安心安全)である。(時代劇に出てくるお上から十手取り縄を預かる二足のわらじのヤクザそのもの)
★注、
国政壟断で弾劾されたお隣の韓国大統領パク・クネが聖人君子か清らかな白雪姫に見える程で、あきれ果てた安倍晋三の取り巻き(お友達)の腐敗堕落は凄まじい水準だった。

宗像紀夫 相関図 - あのひと検索スパイシー

宗像紀夫の相関図。相関図でつながっている人には、郷原信郎、上杉隆、堀江貴文、平沢勝栄、藤井聡、篠原寿、魚住昭、保坂展人、田原総一郎、岩上安身、原口一博、田原総一朗、上杉隆氏、町山智浩、知花くらら、石原慎太郎など ...





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