逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

希望の党(東京)の唐突な大失速!その分リベラル政党が躍進

2017年10月11日 | 政治
何時もとは大違い。表紙が宇宙戦艦ヤマトになっていた10月10日発売のサンデー毎日2017年10月22日号の大変身(人類を滅亡から救うために、銀河宇宙の果ての遥かイスカンダルまで苦しい旅を続けた人気アニメと今回の唐突感のある総選挙との共通点は目の前に迫りくる避けれない破滅的危機か?)

『小池百合子「希望の党」と枝野幸男「立憲民主党」は一方が失速すると他方は逆に躍進する「トレードオフの関係」にあった?!?』
金子勝‏@masaru_kaneko
【あと一息だ】今日発売のサンデー毎日の電話調査では、東京比例投票先は自民28.7%.希望14.7%.立憲民主13.5%.共産12.7%.公明6.2%.社民1.3%。東京は希望ブームは失速。政策目標を達成できないアベが森友加計の「国家犯罪」疑惑。これを許せば、何でもありになる。

『蓋を開けてみたら、あっと驚く、意外な結果』(ただし、東京都内だけの調査)

たった3カ月前の7月投開票の都議会選挙で自民党にトリプルスコアで勝利して第一党に躍り出た都民ファーストの小池百合子東京都知事が代表の『希望の党』ですが、野党第一党の民進党を丸ごと飲み込んだが、なんと、都民ファーストの数分の1の『まさかの14.7%』である。
小池百合子に選別された(排除された)『民進党の残りかす』のはずだった、枝野幸男の新党『立憲民主党』(13.5%)との差は1%程度と誤差の範囲である。
共産党と希望の党の差は2%と、ほぼ拮抗している。
しかも『立憲民主党』には共産、社民も選挙協力するのでリベラル左翼の3党の合計では27・5%。自民党の28.7%とほぼ互角の勝負が望めるが、東京都では参議院議員の山本太郎(小沢一郎自由党)が当選しているので、この支持票を加えれば東京都では『立憲民主』リベラル連合の方が第一党になっていた。(小選挙区制では3割台でも比較第一党が必ず勝つ仕組みなので、これで今まで安倍晋三の自民党が大勝できたが、今回は逆に大負けの原因になる)

『与党自民党との「違い」が無いなら、「吸収」されるが「消滅」するか二者択一。遅いか早いかだけで他の選択肢は何処にも無い』

小池百合子が9月25日に結党した『希望の党』ですが、野党第一党だった民進党を丸ごと飲み込めば与党自民党との間に一方の利益がもう一方の損害になる、シーソーとか天秤のようなトレードオフの関係が成立するはずだった。何と、希望+自民と立憲民主党とがトレードオフだったのである。
ところが、小池百合子が早々と辻元清美や長妻、枝野や管直人など民進党内のリベラル派をバッサリと切って捨てるは、安保法制と憲法改正の踏み絵と迫るわ、選挙後の自民党との大連立を匂わすわと、与党自民党(安倍晋三)との違いがまったく不鮮明になる。
今までも河野洋平の新自由クラブや渡辺 喜美のみんなの党など保守系新党が一時的にブームになった例があるが、これは自民党との違いを鮮明にした時だけだった。自民党との違いが不鮮明になったら全部が失速して消滅している。
そもそも『同じ』であるなら、誰でもコピー(偽物)よりもオリジナル(本物)を選らぶのは人情である。(全ての政党にとって、与党自民党との『違い』こそが、生き残りの最大で唯一の戦略だった)
★注
橋下徹の新党『維新の会』が50議席以上の大躍進した当時は強く野党色を打ち出しすことで、選挙で勝っていたのである。
ところが、その後与党に接近して『違い』が不鮮明になったら十数議席に没落し、近い将来に必ず自民党に吸収される運命にあり消滅寸前である。(宮崎県知事だった「そのまんま東」は維新で当選したが、同僚の維新議員の全員が自民党入りを熱望してる事実を知って『この党は終わっている』と議員を辞めている)


「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)」
ネットスラングを多用した幼稚なお子様ツイートから二十歳前後の若年世代が主だと思われていたが、中身は高年齢のオッサン世代が中心だったらしい。(J-NSCの写真からは正面に写っている若い女性は二人だけで完全に浮いている。残りの大多数は中年以上に見えるオジン集団)

『枝野新党は漁夫の利で大躍進か 原因は保保対立』2017.10.10 週刊朝日

SNSの世界では“支持率”が断然トップに──。枝野幸男元官房長官が代表を務める「立憲民主党」のツイッターのフォロワー数が結党から2日で10万を突破し、自民党の11万5千を抜いて、14万8千に上っている。一方、希望の党はわずか5千で最下位に沈み、民進党が事実上解体して結成された二つの新党は明暗を分けた(10月6日現在)。
枝野氏の街頭演説には多くの聴衆が詰めかけ、枝野コールが起きるなど反応は上々。衆院選の「台風の目」となる可能性もある。
小林節慶応大学名誉教授は、
「森友・加計問題など安倍首相の権力私物化にキレかかった国民の支持を得るのではないか。選挙はだいたい4割以上の有権者が棄権しており、自民党にも共産党にも入れたくない中間層の受け皿になる。
中道リベラル勢力は決して侮れない。かっこいいヒロインを演じ損ねた小池さんに代わって、有権者の目には枝野さんが健気なヒーローのように映っているのではないか」
小池の「選別」発言や政策協定書などにブチ切れた民進党候補が続々と立憲民主に流れている。
辻元清美氏は、
私たちの政治姿勢は排除や分断ではなく、包括と対話です。私は最初から(希望の党には)なじまないと思っていました。両院議員総会ではみんな一致して希望の党に行こうという意見が多く、私は執行部にもおりましたので……。でも、同じようなモヤモヤを抱えている議員もたくさんいた ようで、『私は行かない』と表明したら、続く人がどんどん出てきた感じです」
民進党の参院議員48人。
前原誠司代表は衆院選後に希望の党に合流する方針だが、小川敏夫民進党参院議員会長は、
「それは前原さんの希望であって、何も機関決定していません。
いま、連れていかれた先がボッタクリバーだったみたいな話になっている。希望の党との関係をどうするかは、残った参院議員全員と議論することになります。前原さんの一存では決められない」
週刊朝日 2017年10月20日号 (抜粋)

『悪徳ボッタクリバーの呼び込み役のチンピラが前原誠司で、厚化粧した大年増の雇われマダムが小池百合子』

この週刊朝日の10月20日号ですが、小林節の『かっこいいヒロインを演じ損ねた小池さん』や辻元清美の『私たちの政治姿勢は排除や分断ではない』『同じようなモヤモヤを抱えている議員もたくさんいた』も正しいとは思うが、それよりも、
民進党の参院議員会長の小川敏夫の、『いま、連れていかれた先がボッタクリバーだった』が言い得て妙、断然光っている。
暴力団が資金源として経営する、『ボッタクリバー』に民主党の仲間を連れて行って身ぐるみ剥がされた笑い話に例えると、呼び込みの黒服の若僧のチンピラ役が前原誠司で、厚化粧した大年増の悪徳ボッタクリバーの雇われマダムが小池百合子だった。
ストリップ劇行とか管理売春のソープランドとか組織暴力団の経営するボッタクリバーのような脱法営業の場合には、必ず警察による手入れ(逮捕、拘留)があると最初から予想されるので店長とかマダムなど現場の責任者は、オーナー(所有者 金主)ではなくてコンビニの雇われ店長と同じ仕組み(使い捨て)なのです。

『摩訶不思議な希望の党』

★注、
今回の小池百合子『希望の党』の大失敗ですが、一番の原因とは週刊朝日10月20日号記事のタイトルに書いてあるように『枝野新党は漁夫の利で大躍進か 原因は保保対立』に尽きるのである。
3カ月前の小池新党『都民ファースト』が躍進したのは東京瓦斯の跡地で汚染が酷い豊洲を『立ち止まって考える』とか7月末から8月初めの2020年東京オリンピックが猛暑で危ないと指摘するなど、野党面をして都民を騙したからである。
しかし、今回二匹目のドジョウの逃した『希望の党』は逆に最初から与党として振る舞っていた。自民党との違いが無いなら『希望の党』の勝利は無い。
ところが、なぜか、記事中ではこの説明が無い不思議。
小池百合子新党ですが、これはゴキブリホイホイで、民進党内の与党自民党に近い連中を一網打尽にして退治するとの、『ボッタクリバー』以上にに恐ろしい仕組みが隠されていた。
枝野新党は、すぐさま長妻を代表代行に、辻元清美を政調会長にするなど次々と党の役員(幹部人事)を決めている。
対照的に、悪徳ボッタクリバーの雇われマダム小池百合子の場合は、総選挙後の希望の党の解散を予定しているので、自ら代表だと名乗っただけで、その後の党幹部の人事が一切ない。一番の子分である若狭勝にしろ、全員が何の権限も責任も無い平の一党員のままなのです。

『代表の小池百合子以外、全員が何の権限も責任も無いヒラの党員だった希望のない党』

希望の党では、幹部は代表の小池百合子の一人だけでナンバー2が誰も居ない摩訶不思議な体制となっているが、これはソープランドとかストリップ劇場、ボッタクリバーに近い仕組みなのですから愉快である。
筆頭者の小池百合子以外の責任者が一人もいない、全員ヒラの『希望の党』の行った誓約書の署名(いわゆる『踏み絵』)ですが、これは江戸時代の隠れキリシタン弾圧よりも、百姓一揆が終わった後の当局による厳しい弾圧を恐れた首謀者が不明(参加者の順番を決めない)の円形連判状を連想する話だったのである。


コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「嘆かわしい」外務省⇒2日後... | トップ | 対北朝鮮問題の最強硬派(武... »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
意外な展開 (ちくわ)
2017-10-12 04:07:26
小池がだまくらかして極右二大政党を作るとおもったのですが、まさかの自爆。少しでも日本が良い方向に向かって欲しい。
返信する
安倍オウンゴール解散→ネオリベ逆排除 (私は黙らない)
2017-10-12 05:49:00
宗純さん、これは左の方々の排除じゃなくて、民進からのネオリベ一掃だったような気がします。こういうの、逆排除って言うのかな。きれいさっぱりした。
不勉強な私は、社民党議員と立憲民主党議員の主張の違いがよくわかりません。一緒になっちゃいけないのかな。
返信する
Unknownさんへ (おばば)
2017-10-12 07:23:11
理由も述べないで、感情的な思い込み記事は書かないでほしいです。このようなコメントはコメント欄から消してほしいです。
返信する
『共和党丸呑みのトランプ戦略』 (ローレライ)
2017-10-12 08:31:21
『共和党丸呑みのトランプ戦略』取らず『三極作り』などと『ぺローやネーダーの失敗』繰り返す小池百合子の『保守死に票党』。
返信する
逝きし世の面影ブログの裏標語『内心を語るな』!! (宗純)
2017-10-12 09:59:54
そもそも国家権力に対して、異議を唱える左翼は、『叩かれた何ぼ』であり、ネットウヨの妨害が無い(汚い悪口を言われない)様な左翼は間違いなく偽物ですよ。(権力に何の害も無い左翼は、そもそも左翼ではない)
ですから、

名前もタイトルも無い2017-10-11 20:45:05に投稿された、
『共産党も希望も民進党も社民党も小沢も絶対ダメ!!日本と日本人にとって最低最悪な悪夢となる疫病神政党だから。』
なんかは、今回の記事がそれだけ物事の核心部分を正確に突いているとの証明であり、我々左翼にとっては激励に近い。密かに喜んでいるのですね。
ただ、これらを放置すると、便所の落書きと同じ原理で、真似をする不届きものが出てきて、汚らしい落書きだらけになるので、泣く泣く掃除しているだけなのです。
(昔NHKの番組のインチキを指摘した時には三桁の落書きが殺到して削除に大忙しだったときもあったが、修行の第一歩は掃除なのです。)

逝きし世の面影の裏標語とは『内心を語るな!』であり、
そもそもこの記事にしろ他の記事にしろ、書いてある内容の8割から9割は単なる客観的な科学的事実の羅列程度であり、
誰が書いても『同じ』で、オリジナリティはゼロである。
また、1~2割ある逝きし世の面影独自の解説なるものも、
 その原理的に誰が書いても同じになる性質の、科学的な客観的事実から導かれた見解なので、オリジナリティは限りなく低い。
誰が書いても同じになるのが科学であり、だから唯一の普遍性を持っている存在で、
私にとっては興味があるのは科学的事実だけ、他人が何をも思っているかなど『内心』には一切興味がない。
そもそも民主主義の大原則では、個人の内心は聖域であり、他人が干渉しては駄目なのです。
どれ程間違っていても、個人の『内心』について議論するべきでない。
科学な真理では同一の時だけ値打ちがある、『違っている』とは「間違ている」と同じ意味になり、何の価値も無い。
ところが、
個人の内心では逆に、『違っている』とは『個性』を意味するので、違っていることこそが最大の価値観である。逆に、同一なら値打ちが極端に低くなる。

今年のノーベル経済学賞ですが、行動経済学なる代物で、個人の内心が消費活動に影響するとの、これ、経済学と言うよりも、偽科学に近い心理学とか下世話な経営学程度ですね。

ただ、政治の世界(投票行動)とはまさに個人個人の内心の積み重ねであり、客観的な科学的事実ではなくて、市民の一人一人が『何を思ったか』(内心)が大きく影響する。
ですから、
逝きし世の面影の裏標語『内心を語るな』!!の意味とは、『内心の違いを議論するな』(時間の無駄だ)との意味であり、言葉どうりの意味ではない。(正しくは、1回は内心を言う必要があるが、一回言えば十分で『内心を何回も語るな』、)

ブログ記事でも同じで、読者の目線が何処にあるのかは、指摘してもらわないと、書いている本人は分からない。
激励でも反論でも色々あると、判断の材料として非常に助かるのです。
返信する

コメントを投稿

政治」カテゴリの最新記事