哲学者か道化師 -A philosopher / A clown-

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『スクライド』

2007-12-31 | アニメ
スクライド 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産)

バンダイビジュアル

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 なんだかいろんなところで好評らしい『スクライド』を見直した。まあ、谷口監督の作品はコンプリートしておきたかったのだが。思えばこれって、僕が高校生の頃にやっていたアニメか。あんまり興味湧かなくて、半分くらいのエピソードしか見ていなかったような。

 近未来。神奈川の辺りが謎の現象により本土から切り離され、そこはロスト・グラウンドと呼ばれた。ロスト・グラウンドではアルターと呼ばれる物質の分解/再構成能力をもったアルター能力者と呼ばれる人々が生まれ、そこは無法地帯を為していた。主人公は二人。アルター能力を振るい荒野を自由気ままに生きる青年カズマと、治安組織に所属し自らのアルターでアルターを私利私欲を満たすために使う者を裁く劉鳳。二人の男がぶつかり合うことで、運命が動き出す。

 というくらいのあらすじである。そういうコンセプトらしいのだが、サンライズにしてはとにかく男臭い話である。たとえば、ヒロインの一人である水守のお人形さんぷりは異常。二人の男がぶつかり合うのを見るアニメ。

 まあ、普通に面白いのではあるが、同じスタッフの『無限のリヴァイアス』の方が僕は好きかなあと。『無限のリヴァイアス』は俺ダメー的な鬱展開だけど、『スクライド』は俺スゲー的展開なのだが。故に、『スクライド』について、思い入れ強く語ることもないわけである。まあ、定評通り熱い展開が好きな人にはお勧めのアニメだ。

 ところで、僕としてはカズマも劉鳳もどうでも良くて、なんといってもストレイト・クーガーが最高だった。無駄にかっこいい。いやあホント名脇役。クーガー役の津久井教生さんが、今は『ローゼンメイデン』のくんくん探偵役をやっていることを思えば、ちょっと面白いし。あと、ヘタレだがなにげに橘あすかも割と好きだ。

 しかし、これだけ熱い脚本を書いた黒田洋介氏が『00』なんて盛り上がらないアニメの脚本を書いているのが、分からん。

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