伊丹十三DVDコレクション マルタイの女ジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
『マルサの女』シリーズに引き続き『マルタイの女』を見た。殺人事件を目撃した女優が証人として事件の鍵を握る映画である。
おもしろいっ! 他に言うことがないくらいだ。笑いあり涙あり教訓ありとまさに非の打ち所がない。さらに、敵の信仰宗教団についても、ただの「悪」として描くのではなく、ある程度共感しながら裁いているところが素晴らしい。特に、捕まった容疑者に刑事が「子どもに心配させるな」と諭すところなんかは涙腺がゆるんだ。イイハナシダナー。
あとは本作ではなかなか強かった西川雅彦氏やら、俳優の演技も脚本を引き立てていた。幸せな日本映画である。
伊丹監督には長生きして、もっとたくさんの映画を残してもらいたかった。合掌。