※2009/2/14 「世界はニャーでできている。」は移転しました※
世界はニャーでできている。~過去ログ~



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また、文章の転載も無断でOKです。
ただ画像の転載に限っては、事前に許可を得てください
よろしくお願い申し上げます。

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2009年1月24日(土)~25日(日)の二日間、熱海に一泊した目的は、初島再上陸の他にもうひとつありました。
既にレスキューをしたねこ達が過ごす、シェルターへ訪れること。
先週お会いしたボランティアさんに是非、と言われて、もうこの日が待ち遠しくてたまりませんでした。
拝見してきたことを、写真を交えてご報告いたします。
活動の内容を知る手助けになればと思います。

場所は熱海市内某所。
中にはいると、一般家庭のような間取りが広がっていました。

※部屋内画像は、部屋全体をおさめるために超広角レンズを使用しております。
ゆえにかなりディフォルメした画となっており、かなり広い部屋であると錯覚されるかもしれません。
それぞれの部屋は6畳、ないしそれ以下の広さです。
ご了承くださいませ。





部屋その1



この部屋にいる子たちは、比較的人慣れしている子。
中には慣れすぎな子もいて、非常に癒されました。




部屋その2



ここの子たちは、まだあまり人に対して警戒心を解いてくれていない子。
というか、自分が顔を出した瞬間に、次に紹介する部屋へなだれ込み、ほぼ無人になってしまいました。




とりのこされたかごっ子。(すぐ逃げられました)



部屋その3



前述の部屋その2とは、自由に行き来できるようになっています。
やはりみんな、警戒心がすごく、人差し指を差し出して挨拶したら超威嚇されました。




部屋3の奥には勝手口(?)。ここにもねこ達が。



手作りのダンボールハウス?トンネル?



みーっけ。


部屋2&3の子たちにはかなり警戒されましたが、普段お世話をされているボランティアさんには懐くような素振りも見せ始めているとのこと。
まあ突然見ず知らずの人間が入ってきたら、警戒するのは当たり前。非常にねこらしい行動なのです。
徐々に、心を溶かしていってくれれば良いと思います。




お世話グッズは、このコンテナに整理されています。



皆様から届いた物資。続々と到着するお気持ちに、大変感謝されていました。



室内はまず、ねこが立ち入りそうな場所全てにプラスチック製のパネルを敷き詰め、傷対策にしています。
また、各部屋にはホットカーペットが敷かれ、電源は常時ONになっています。
病院での検査の結果、猫エイズや白血病などのウイルス感染は全員ないことが判明している為、基本的にねこ達は部屋の中で自由に過ごしています。
ちょっといじめられがちな子や、風邪などの軽度の病気で療養が必要な子に関しては、ケージの中に入れているようです。

ボランティアさんは、ここには1日3回訪れ、ねこ達のお世話をして下さっています。
1回につき2~3時間かかるといいます。
3部屋あるうちの1部屋だけ、電気カーペットが6時間で切れてしまうタイプのものらしく、今の時期できるだけあたたかくいてほしいという願いから、1日3度来ているそうです。
お掃除が行き届いており、室内はどこも清潔に保たれています。
多くのねこが居るとは思えないくらいに。
陽ざしは十分とはいえない室内。
しかし、ボランティアさんはねこ達の事を最優先に考えて下さっています。

現在ここには、25頭のねこがいます。(先週中に新たに2頭、保護されたそうです)
ボランティアさんが確認している限りでは、あと30頭程度、あの島に残されています。
はやくみんな、ここへ移動できれば良いのだけど・・・。





直にみつめるねこ&ガラスの反射越しにみつめるねこ。



上に飛び乗って、更に見つめ続けるねこ。



オモチャに夢中すぎる。



この子はここで一番人なつっこくて、でも一番やんちゃです。ちょっと鼻をズーズーしておりますが、可愛さ満点のいい子です。



ここのボスねこだそうです。毛並み&毛艶が良く、とても綺麗です。



さきほどの慣れすぎねこ。目をめいっぱい開いても、これくらいが限界のようです。



この子は一番最近に保護した2頭のうちの1頭。体の大きさは4~5ヶ月だけど、顔と手足はちっちゃくて2~3ヶ月並。
目やに拭いて撮ればよかった・・・。






この子は面倒見がよく、他の子の体をナメナメしまくる、ここのお母さん的存在。(ただしオス)
非常に毛並みがよく綺麗で、撫でさせてくれるねこだけど、つい先日まで一切触らせてくれなかったらしい。
天板から降りてこず、糞尿もそこで垂れ流し。
そんなこの子も、今やとても魅力的な家ねこになりました。
この調子でみんな、順調にいくといいんだけど。




ちなみにこのボス。
天板に登りニャーニャー鳴いては、下を通過する人間(俺)のあたまを、無言でねこパンチでもって小突いてきました。
ニット帽が気になったんでしょうか。
面白いので何度も殴られてみました。愛い奴め。




この子は一番最近に保護した2頭のうちの、もう1頭。
なんだか急に顔がぐじゅぐじゅになり、毛並みも荒れてきた為、心配になって保護したとのこと。風邪だとの診断結果で、現在抗生物質などで療養中です。






ここで過ごしておりましたら、一瞬ねこカフェに居るかのような錯覚に陥りました。
それだけねこ達は、徐々に人慣れが進んでいます。日頃愛情をもって接して下さっている証拠です。
不妊・去勢手術をして、そして家族に迎えられ、幸せに過ごすことができる日が早くきてほしい。
しかし、平行して里親募集をできるほどの、人員的余裕がないのが現状。
遠方からのお手伝いさんは、何名かの方には名乗り出て下さっているそうです。
でも近場からは、まだ声があがらないそうです。

色々なお話しをお聞きし、自分はこんな形でしか支援ができない現状、他に何も、ねこ達にしてあげることができないのかと、ひどく落ち込みながら、電車に揺られ帰宅しました。

どうか、一日も早く、ねこ達みんなに安心が訪れますように。

以上、ご報告でした。




※こちらのBlog
世界はニャーでできている。-なでしこ館-
でも、しばらくの間、2年半前&先日の初島ねこのすがたを撮した写真を公開しております。
よろしければどうぞ。




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先週初島を訪れてから一週間。
島にいるねこ達のことが頭から離れず、また不意に行って参りました初島へ。
2009年1月24日(土)。AM3:30起床の予定が寝坊してAM5:30起床。
寝坊が響いて、島へ到着したのはAM11:15。
一週間ぶりの顔たちが、一週間ぶりの光景で生活をしていました。
実は熱海に一泊しまして、翌1月25日(日)にも島へ渡りました。
その模様も併せてお送りいたします。






ぽかぽか陽気にぐでんぐでん。



流木と格闘。





土曜日。この日、午前中は晴れていました。
暑いくらいの陽気の中で、ねこ達はのんびり、ゆっくり、自分たちの時間を過ごしていました。










とても人懐こいねこが寄ってきました。
ミャオミャオおしゃべりしながら、撫でれと言わんばかりに目の前で座る。
ひとしきり撫でて、つかれたのでやめるとまた鳴いて催促。
こんなにも懐こいならば、すぐにでも保護できるのではないか。
しかし、寒い日が続く今日、毎晩ねこ団子をつくって、身を寄せ合いながら寒さに耐える毎日。
面倒見の良いこのねこ(オス)が居なくなってしまったら、残されたねこは一体どうなるんだろう。
保護するなら、ここあたりのねこを一斉に。
ねこの為を第一に考えて、計画的に進めたいとのこと。
本当にねこ達のことを考えながら、レスキューをされているんだなあと、自分は感じました。




日光で熱せられたテトラポッドがあったかい。



岩場はここのねこ達の庭。










なぜ、この子たちは受け入れられないんだろう。
なぜ、知らぬ存ぜぬを決め込めるのだろう。
せつなくて、悲しくて、悔しい。






安心してごはんが食べられる。そのことすら、許されなかった。
でもとりあえず、今は安心だね。よかったね。




訪れる何も知らない観光客の方は、「島の人にお世話してもらって、幸せだねー」と、嬉しそうにねこに話しかける。
そんなふうにねこ好きに問いかけられたら、島の人間はどう答えるんだろうか。適当に笑顔でごまかすのか。




言えやしないだろうよ。我々はねこへのエサやりを禁止しております、などという真実は。



あの観光客の方にとっては、ここはねこにも優しい島であるという認識がインプットされたんだろう。
すごく、ものすごく、いたたまれない気持ちになった。




もっと多くの人に、この現実を知ってほしい。
まずはねこ達のレスキューが先決だけど、落ち着いたら、観光客に対するマイナスイメージもいとわない、マスコミに取材されても関係ないなどと言い張るここの長に、現実を知らしめたい。







左目がただれてひどいことになっているねこは、両日とも、先週と同じ場所で日光浴。
しかし、このお気に入りの場所には、釣り糸やら何やらの危険なゴミが散乱している。
見ていてひやひやする。
でも、この子にとってはここが一番居心地の良い場所なんだろう。
じっと動かず充電して、夜に備えるのだろう。
そっとしておくのが、一番の思いやりだと思いつつも、ルールだとかマナー以前のことができていない投棄者に対し、怒りを禁じ得ません。










1月24日(土)は、昼過ぎから徐々に雲行きが怪しくなり、空が灰色で埋め尽くされた頃には、海水面の上昇と激しい波が打ち付けるようになりました。




岩礁やテトラポッドに、容赦なく打ち付ける波。激しい音と共に、しぶきが立ち上がるそばで、ねこ達は平然としている。




勿論ぼーっとしている訳ではなく、このくらいの波ならこのへんにいれば大丈夫、と悟っているかのよう。
すごそこまで濁流が迫っているのに、平然と闊歩するねこ。
なんとも逞しいが、見ているこっちが心臓に悪かった・・・。

ぽつぽつと雨が降り始め、ねこ達はみんなテトラポッドに避難。
ここで生まれ育ったねこ達。慣れたものなのでしょう。
しかし大雨や台風のときなどは、こんなもんじゃ済みません。
一体どうやってやり過ごすんだろうか・・・。







そうそう。
先週はここに「ねこにエサをやるなら、避妊・去勢を!」という看板がはめ込まれていました。
平日中に、役所の人が取り外しにきたそうです。
一体どういう意図があるのかは知りませんが。
その内容には、確かに理にかなっている部分もあります。
しかし、「ここ」みたいな特殊な環境、特異な状況下では、もっと違った内容である事が望ましいと考えます。






晴れた日中はとても暖かい。
でも、太陽の陽がまだ届かない朝や曇り、雨の時は、やはり凍えるくらいに寒い。
ねこ達もバカではないので、ちゃんと自分らなりに対策できる場所や方法は確保しているようだけど、厳しい環境であることを再認識しました。
ここで力強く生きてきたねこ達を尊敬し、敬意を表して島を後にしました。



次に会うときは、シェルターでね。




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でも、しばらくの間、2年半前&先日の初島ねこのすがたを撮した写真を公開しております。
よろしければどうぞ。



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