東京0078

「くっくくくく…」
「おいオマエ、なにがおかしいのニャ。」



「なにわらってんだってきいてるのニャ！」



「うがー！おまえもかー！しっけいなヤツだニャー！」



「べろー！」




被害妄想甚だしいニャーだニャ。

東京0077

「オレが…オレがわるかったのニャ…。」



「ひらにひらに、あやまるのニャ…ごめんなさいニャ…。」



「こんなにも心をこめてあやまってるのに…。」



「なぜニャ…なんでゆるしてくれないのニャ…。もう泣いてやるニャ…うっうっうっ…。」




痴情のもつれかニャ。もっと誠心誠意あやまるのニャ。

東京0076

「しくしくしくしく」



「よよよよよ…」



「ぺろー」



「顔あらってるだけなのニャ。泣いてなんかないのニャ。ダマされてやんのー！」




いや、バレバレなのニャ。

東京0075

のどかで平和。ニャー達も無防備ですね。



なんかガンとばされてる…。



「なめんじゃねーニャ！」




ニャーはいつでも油断なんてしないイキモノなのニャ。

東京0074

「さあ、出発するニャよ。」



「まってー」



「そのまえに…」



「のびー」




ニャーが活動する前には、準備運動も必要なのニャ。

東京0073

殺人…もとい、殺ニャー事件！？



もしもーし！大丈夫ですかー！



「ムニャムニャ…」



「なんニャー…もうメシかニャー…？」




だいたいが脳天気で、事件性なんて無いのがニャーの生活なのニャ。

東京0072

にらみ合うふたり　一触即発の雰囲気



いよいよ決闘の瞬間か？



ごろーんっておい！闘わないのかよ！



「うるせえニャ！見せもんじゃねえのニャ！」




ニャーにはニャーの、独特の遊びがあるのニャ。

東京0071

「ねーねー！これみてこれみて！」



「のびー！のびーっ！」



「ど、どうニャ？これどうだったニャ？」



「…べーつにー。」




フタリの間には、越えることのできない温度差があるのニャ。

東京0070

「おいちょっと！ここ来てみろニャ！」



「何ニャー突然ー。」
「いいから来いニャ！」



「何ニャ何ニャ…。」
「ちょいここ見てみろニャ！すげーのニャ！」



「うわー！まじすげーのニャー！」
「だろだろ？たまらんニャろ？」



「おまえには教えてやらないのニャ。」




ニャーのひみつは、ニャー世界でのみ共有がゆるされるのニャ。

東京0069

「のびー」
「あくびー」



「おめークチくせえニャ。」



「そ…そんなハッキリ言わなくてもいいじゃんかニャ…。」



「いいんだいいんだ、どうせオレのクチは超くせえのニャ。クサネコと呼んでくれても一向に構わないのニャ。」



「あ…でも…そう、その毛艶とかすごいいいよねキミ！」



「あとは…えーっと…ああ、ヒゲののびぐあいとか！」
「そんななぐさめフォローはいらんのニャ！」



「こんなクサネコには誰も近寄らない方がいいのニャ…ほっといてくれニャのびー」




ニャーはデリケートでプライドが高いなイキモノニャ。滅多な事言って傷つけてはいけないのニャ。

東京0068

「しまったみつかったニャ！」



かくれきれてない



「ニャー！もうこうなったらにげるしかないのニャ！」



「にげろにげろー！ニャー！」



なにもそこまで逃げなくても




三十一計逃げるにしかずなのニャ。

東京0067

一心不乱に水をのむニャー



ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ



「（あんにゃろーオレのミズを…）」




この世のものは、全てのニャーの共有物なのニャ。

東京0066

植え込みに逃げ込んだニャーを追って



中での姿をとらえる事に成功



「おいオマエ！プライバシーのシンガイだニャ！素顔の私生活をバクロする気かニャ！」



「天然の目線を入れさせてもらうのニャ。」




これでこのニャーが誰だかわからなくなったのニャ。あたまいいニャーなのニャ。

東京0065

「それではこれからいよいよ潜入するのニャ。」



「うわっ！なんかいるのニャ！」



「ち、ちょっと交流を図ってみるのニャ。ハ、ハロー！」



「逃げられたのニャ…。」




川口浩探検隊ばりのアドベンチャーだニャ。

東京0064

「あー平和だニャー。平和はいいけどヒマなのニャー。」



「たまにはなんか事件でもないと、たいくつで仕方ないのニャ…。」



「むっ！なにやつ！」



「なんだ、気のせいだったのニャ。」




おもわず「しむらー！うしろー！」って言ってやりたくなるのニャ。