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哲学入門43 マルクス主義的唯物史観

2019-03-02 05:25:35 | 哲学の窓
白坂慎太郎先生の哲学入門

第43回は、マルクス主義的唯物史観 です。
 ここからhttps://www.youtube.com/watch?v=Rx_R_xpbK-Y



マルクス3回目です。
マルクス(Karl Heinrich Marx)(1818年 - 1883年)ドイツの経済学者・哲学者・革命家で、科学的社会主義の創始者です。



カントやヘーゲルが観念論だったのに対して、マルクスは唯物論
物の動きを弁証法的に解釈していきました。
その見方で歴史を見るのが唯物史観
マルクスが亡くなった30年後に、レーニンが実行します。

「存在が意識を決定する」として、物質的生産力の発展を、歴史を動かす原動力としました。
従来のベーコン的な見方です。

カントは違います。
人は意識によって組み立て直すから、その人の認識によって見たいものを見ている。
すなわち、意識がものを決定するとしたのです。

ヘーゲルの行った「英雄的な個人の活動」をも否定します。
ヘーゲルはナポレオンを意識していました。
マルクスは、英雄ではなく、「物」に視点を当てています。
物質的生産力の発展を、歴史を動かす原動力としたのです。

現実の


物が私たちを基礎づけるとしたのです。

ここでいう生産力とは建物や機械など、
生産関係とは、領主と農奴、資本家と労働者という関係です。

物の生産力、生産関係によって、人間は歴史を展開していると言ったのです。

上部構造:目に見えないもの:法律や宗教、学問、芸術。
下部構造:目に見えるもの:もの:社会の土台

下部構造が、上部構造を規定するとしたのです。

あくまでも「もの」。
ここまでいうと、言い過ぎだろうと思ってしまいますがマルクスはこれを主張したのです。

生産力はどんどん強大になるのに、生産関係は固定化します。
ある程度生産力が増えると、生産関係を新たな段階(止揚)にしなければと言いました。
それが、社会革命です。

労働者による革命で、生産力を共有することにより、階級闘争を終わらせるとしました。

そして、人類は共産主義社会を建設するとしました。

次回は「革命と改良」です。







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