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4月2日の社説は・・・

2017-04-02 05:45:44 | 社説を読む
テーマは分かれるでしょう。

朝日新聞
・ 森友と政権 究明になぜ背を向ける
・ 教育勅語 過去の遺物が教材か

読売新聞
・ 東芝赤字1兆円 再建への道のりはなお険しい(2017年04月02日)
・ 文科省天下り ゆがんだ身内意識を断ち切れ(2017年04月02日)

毎日新聞
・ 香港の新行政長官 自治の形骸化防ぐ努力を
・ 沖縄知事の「撤回」方針 収拾の責任は政府にある

日本経済新聞
・ 原発事故の処理全うへ東電は改革加速を
・ 元凶は文科省の大学支配だ

産経新聞
・ 正男氏の遺体北へ これで幕引きとさせるな
・ 東芝の半導体 技術流出防ぐ枠組み作れ

中日新聞
・ 心の通う人と過ごす 週のはじめに考える

※ 文科省天下りが2件以外は分かれました。

朝日です。
「 安倍内閣が教育勅語(ちょくご)について「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定されない」とした答弁書を閣議決定した。

 この決定に強い疑念を抱く。

 「朕(ちん)(明治天皇)」が、「臣民(国民)」に示した教えが教育勅語だ。

 天皇と国家への服従を説き、国民を戦争へと駆り立てる役割を果たした。国民に批判の自由はなかった。

 親孝行、夫婦仲良く、友達を大切に。教育勅語が説く徳目を肯定的にとらえるべきだ、という主張も自民党などにある。

 だが教育勅語の本質は、こうした徳目を実行することで「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以(もっ)て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」(いざという時には一身を捧げて皇室国家のために尽くせ)と国民に求めたことだ。

 こうした歴史的事実を教えるための資料として、教育勅語を使うことはあっていい。

 だが、安倍内閣の思惑はそれにとどまるまい。

 「戦後レジームからの脱却」を説いてきた首相、復古的な憲法改正草案をもつ自民党、教育勅語を「全体として」肯定する稲田防衛相……。

 この内閣の言動や思想をあわせ考えれば、今回の閣議決定は、戦前の価値観に回帰しようとする動きの一環と見なければならない。

 これが、教育現場でのなし崩しの教育勅語復権につながる恐れは否定できない。」

「教育勅語が説く徳目を肯定的にとらえるべき」はわかります。
ただ、あくまでも徳目としてであり、教育勅語そのものの歴史的な意味は理解しなければなりません。


産経です。
「マレーシアで殺害された金正男氏の遺体が、北朝鮮に引き渡された。事件に関与したとみられる北朝鮮大使館員と航空会社職員も帰国した。

 平壌に足止めされていた外交官らマレーシア人9人と、いわば「人質交換」に応じた格好だ。

 国家主導によるとみられる暗殺事件は、これで幕引きといった見方がある。だが決して、そうした決着を許してはならない。

 北朝鮮は遺体を「キム・チョル氏」であるとして金正恩朝鮮労働党委員長の実兄であると認めず、VXガスによる毒殺の事実も全て否定するだろう。

 マレーシアの外相は「犯人を裁くために捜査を継続する」と述べている。そのためにはまず、遺体を金正男氏であると断定した根拠や、死亡に至らしめた猛毒の神経剤VXの詳細な成分分析の結果などを、国際社会が公正に検証できる形で公表すべきだ。

 マレーシアのザヒド副首相兼内相は遺体の身元確認の決め手は、金正男氏の子供から採取したDNA型だったと明らかにしている。子供とは誰なのか。採取や提供の方法など、できるだけ具体的に公表されることが望まれる。

 日本政府も2001年に入管当局が採取した正男氏の指紋データを提供したとされる。こうした照合結果も明らかにすべきだ。」

その通りです。
これで終わりでは、国家の犯罪が肯定されてしまいます。

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