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朝鮮王室儀軌

2010-08-12 06:53:46 | 社会科こぼれ話
話題の「朝鮮王室儀軌」とは?

広義には朝鮮王室儀軌は、李氏朝鮮時代の国家主要行事を文章や絵画で記録した文章類のことです。



1910年に日本が韓国を併合後、朝鮮総督府を通じて当時の宮内省に直接移管されたと推定されます。

朝鮮王朝は、王室の結婚式や国葬、冊封、築城、国王の実録など、国家や王室の主要行事に関し、その内容を「儀軌」と題して図解を含め詳細に記録していました。

最古の儀軌は、1600年(宣祖33年)『(懿仁王后)殯殿魂殿都監儀軌』です。

日本の宮内庁書陵部が167冊(全体の4%)保管しているほか、ソウル大学奎章閣 - 546種2940冊、韓国学中央研究所蔵書閣 - 287種490冊、フランスの国立図書館 - 191種297冊 あるそうです。

日韓両政府は65年の文化財・文化協力協定で、日本にある文化財の引き渡しに合意しましたが、朝鮮王室儀軌などは含んでいませんでした。

報道では、日本の宮内庁が全部移管したようなものもありましたが、それは間違いです。

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