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ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』作品72 (スコア付き)

2024-01-02 06:30:08 | 音楽雑感&関連サイト

ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』作品72 (スコア付き)

ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン: 歌劇『フィデリオ』作品72 (スコア付き)

作曲年代:1804-05年(1814年改訂) ドン・フェルナンド:ペーター・マテイ ドン・ピツァロ:ファルク・シュトルックマン フロレスタン:ヨナス・カウフマン レオノーレ:ニーナ・ステンンメ ロッコ:クリストフ・フィシェサー マルツェリーネ:ラヘル・ハルニッシュ ヤキーノ:クリストフ・シュトレール 合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団 管弦楽:ルツェルン祝祭管弦楽団・マーラー・チェンバー・オーケストラ 指揮:クラウディオ・アバド

00:00 序曲 第1幕 06:23 第1曲 二重唱「さあ,やっと二人になった」 11:28 第2曲 アリア「もしあなたと一緒になれて」 16:04 第3曲 四重唱「何という不思議な気持ちでしょう」 20:53 第4曲 アリア「やはりお金がなければ」 23:59 第5曲 三重唱「それは結構だ」 30:37 第6曲 行進曲 33:37 第7曲 アリアと合唱「うむ,何というよい機会だ!」 37:10 第8曲 二重唱「さあ,いそぐのだ」 42:23 第9曲 レチタティーフとアリア「非道の者よ!どこへ急いで行くのか?」 50:08 第10曲 フィナーレ「ああ,何という嬉しさ」 第2幕 1:08:41 第11曲 序奏とアリア「神よ!ここは何という暗さだ」 1:20:04 第12曲 メロドラマと二重唱「地下のあなぐらの何と寒いことよ!」 1:26:31 第13曲 三重唱「お前たちの報酬は次の世であたえられるように!」 1:33:09 第14曲 四重唱「あいつは死ぬのだ」 1:38:12 第15曲 二重唱「ああ,えも言われぬ喜び!」 1:41:16 第16曲 フィナーレ「この日に祝福あれ」

《歌劇『フィデリオ』作品72》は、ベートーヴェンが完成させた唯一のオペラである。フランスの劇作家ジャン・ニコラス・ブイイによる「レオノーレ」を基にした2幕の歌劇で、1804年から作曲が行われた。初演の失敗などから何度も改訂されており、特に序曲は4曲が存在する。 オペラの筋書きは、主人公レオノーレが「フィデリオ」という名で男性に扮し、政治犯として囚われている夫フロレスタンを監獄から救出する物語である。自由主義的な台本に対するベートーヴェンの強い共感が、その作風も相まって存分に発揮されている。 一方、演奏難易度が高いことをは有名で、レオノーレやマルツェリーネのパートは高音が連続するため、感情を含めて表現することは難しい。オーケストラのパートの難易度も高く、第9曲のホルンパートは当時のナチュラルホルンでの演奏は極めて難しかったと考えられる。1:17:22からのフロレスタンのアリアでは、オーボエではめったに使われない3点ヘ音が指示されている。 初稿の初演は、歌劇「レオノーレ」として1805年11月20日に行われたが、大失敗に終わった。第2稿は1806年3月29日に初演され、こちらは成功したが、金銭トラブルから再演されなかった。この第2稿が1810年に出版されると、次第に再演され始めたため、ベートーヴェンは1814年に大規模な改訂を施した。タイトルも「フィデリオ」に変更され、序曲もホ長調の現在のものに落ち着いた。この版の初演は1814年5月23日に行われ成功し、以後再演され続けている。 なお、第2幕のフィナーレの前に《『レオノーレ』序曲第3番 作品72b》が演奏されることがある。これはグスタフ・マーラーが始めたもので、間奏曲的な役割を狙っている。一方この序曲は演奏に15分程度要することや、話の流れから不要とする指揮者も多い。また、原典版も出版されたことから、第1稿や第2稿の上演も増えてきている。


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