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岐阜市立長良西小学校の教育公開へ行ってきました。

2022-11-06 06:55:16 | 日記

昨日、岐阜市立長良西小学校の教育公開へ行ってきました

ここから 

附属小中学校と重なったために、午後からの参加となりました。

ここでも感じたのが、ラーニングコンパス2030です。

何度も出てくる「ウェルビーイング」とは、個人&社会の幸福を意味します。

そして、コンピテンシーの一つが、「新たな価値の創造」です。

長良西小学校は、メインテーマが「社会を創造する子」です。

そして、めざすゴールが「よりよい社会と幸福な人生」、これは「ウェルビーイング」そのものです。

ラーニングコンパス2030が、理論の中に生かされていることがよくわかります。

授業は、主に5年3組「 これからの食料生産とわたしたち」を参観しました。

会場のにこにこ広場には、これまでの学習に使った多くの資料が壁に貼られています。

この資料掲示型は、20年前に見た長良東小学校での光景と同じです。令和元年の全小社岐阜大会での那加第二小学校も資料掲示型でした。

昨年の長良中学校、今年の加納中学校、青山中学校、附属小中学校では、資料はタブレットでデータの形で配信されていました。資料配信型です。

資料作成の効率、印刷の費用、さらには、自宅からでもどこでも資料が見られることでは資料配信型が有利でしょう。

ただ、一つの資料に視点を集め、一緒に考えることは、シナジーを起こすという点で、資料提示型には捨てがたい魅力があります。

教師の働き方改革もあり、いずれは資料配信型、あるいは、資料検索・収集型に移行していくと思われます。

教材内容に応じた使い分けがよりベターでしょう。

 

授業は、日本の食料生産の問題として、「後継者不足」「米の消費量の減少」「安全性の低下」「自給率の低下」の4つの観点で調べた個人の考えを、「有効性」「実現性」の視点でスクランブル交流を行いました。

教師は、全員の考えを把握し、2次元マップに位置づけていたように思います。

孤立している児童に、「〇〇さんのところへ行ってごらん」とペアリングしていました。この支援は見事です。

最後に、「11歳の私として」と振り返りを書きました。

前半の話す力と共に、書く力の高さにも驚かされます。

ただ、「有効性」「実現性」の視点はあまり生きていなかった気がします。5年生では難しいのかもしれません。

挙手指名で一人を指名し、ゲストティーチャーの福井さんに一言いただきました。

福井さんは、元々農学者で、大学を退官した後、実際に営農している方です。

「野菜で生活を豊かにしてほしい。美味しく調理して、美味しく食べてることで豊かになってほしい」とウェルビーイングに繋げていたのはさすがです。趣旨を理解してみえました。

 

他の授業もざっと見たのですが、3年生の外国語活動には驚きました。

8人のALTとオンラインでつながっており、それぞれが、話したい相手のタブレットに向かって、英語で会話をしていました。

これを、定期的に行っているのか、発表会としての見世物かは気になるところですが、定期的に行っていればすごい実践です。

 

家庭科では、「見方・考え方」が明確に意識された実践が行われていました。

「見方・考え方を働かせる」授業としては、模範的な実践と言えます。

 

理科では、4年生が示温インク(サーモインク)を使った実験をしていました。示温インクは、温度変化を色の変化として見える化できるインクで、熱の伝わり方やものの温まり方の実験に使えます。

今回は、温かい水(ピンク色)に氷を入れ、冷え方(ブルーに変化)を観察するものでした。

説明する男子の理論的な説明に驚きました。

 

全体会ではわかりやすい説明がありました。

長良西小学校と言えば、伝統ある大規模な児童集会が有名です。

これまでにも何回も見ましたが、ここでの教師や上級生の表現力が、全校によい影響を与えているのではないかと思います。

加納小学校のミュージカルと同様、学校のカラーをつくっています。

 

数時間の訪問でしたが、よいものを見ることができました。

長良西小学校の先生方、児童のみなさんに感謝いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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