振り逃げプロ野球

アテネオリンピック野球日本代表の一件以来、プロ野球界に対する不信感をつのらせる者のブログ

野球の取材

2005-02-18 12:33:07 | プロ野球全般
工藤が怒っていたということを書いたのはデイリーだけみたいです。
工藤 ウッチーに大目玉
工藤 ウッチーに大目玉
工藤がウッチーにキレた!?巨人・工藤公康投手(41)が17日、木の花ドームのブルペンで投球練習を行った。しかし、捕手の後ろには、フジテレビの内田恭子アナウンサー(28)らが談笑している姿が…。内田アナらは投球練習の途中で“退去”したが、集中力を乱された工藤はコントロールがボロボロになり、「もういいや」と練習を切り上げる一幕もあった。

--------------------------------------------------------------------------------

 もう、我慢の限界だった。ブルペンで投球練習を始めたばかりの工藤が、ムッとした顔で水沢トレーニングコーチに声をかけた。工藤の要請を受けた水沢コーチは、フジテレビの内田恭子アナと三宅正治アナのところに行き、なにやら話しかけた。両者はバツの悪そうな顔で、その場から離れていった。

 木の花ドームのブルペンに、マスコミ関係者に解放されたエリアがある。内田アナらは、工藤のボールを受けた山本ブルペン捕手の右斜め後ろにいた。その場所は左腕の工藤が投球する際、ちょうど視界に入る。

 それに加え、内田アナらは談笑したり、周囲をウロチョロしたり…。「集中して投げ込んでいくタイプ」(阿波野コーチ)の工藤には、我慢ならない“行為”だったようだ。

 内田アナらが立ち去っても、プッツリと切れた工藤の緊張の糸は、もう元には戻らなかった。投球練習を続けたものの、ボールが高めにすっぽ抜けたり、自慢のカーブが決まらなかったり。80球投げると「もういいや」と吐き捨てて、マウンドから“降板”した。

 大事なベテラン左腕の練習に水を差されたことで、首脳陣もご立腹だった。香田投手コーチは「後ろでごちゃごちゃ動いたり、笑ったりする人がいたから。周りがもっと気を使ってほしいよね」とピシャリ。名指しはしなかったが、これが誰を指しているのかは明らかだ。

 工藤は「投球練習を途中で切り上げたようだが」との質問に、「いや、切り上げてないよ」と淡々と話したが、その表情は硬かった。内田アナらは関係者を通じて工藤に謝罪し事なきを得たが、くれぐれもブルペンではお静かに…。


こういうことは内田アナ(怒られたのは先輩アナの三宅さんも含めてみたい)に限らず、いろんな人が怒られたことがありそうな出来事である。
野球界のOBが取材で同じような邪魔をした人はいるだろうが、そういう時は、
「邪魔だ!」
といえるのか、という疑問もある。
ただ、OBは元野球選手であるから、危険であることをわかって通っているだろうとも思えるので、素人であるアナウンサーが通れば、変な気遣いが増えるのはあると思うわけだ。
まあ、つまり、
「(プロの球を)よけられる?」
ということだろう。
よけられないよね。
確かに邪魔である。

野球界はマスコミに多くを助けられているのもある。
工藤投手もそれはわかっているだろう。
野球選手の中でも、今の野球界の現状もふまえて、そういうことがよくわかっている、数少ない選手だと思う。
サッカー選手にも知り合いがいるから、野球選手の甘さもわかっていると思われる。
だから、工藤選手は割と大人の反応をしたのだと思う。
ただ、邪魔なのも事実だから、
「どいて」
ということだろう。

「せっかく、取材してやってんのに」
という態度がマスコミにあってもいけないとは思う。
ただ、
「マスコミに取材されなくなったら、巨人はどうなるんだろうね~」
といういたずらに思う面はマスコミ界にもあると思う。
マスコミもみんながみんな巨人ファンじゃないし、野球ファンじゃないからね。
仕事だから、割り切っていると思う。
今回は工藤選手側の対応は正しい反応だが、今の野球界でマスコミがへそを曲げるような対応をしたら、相互関係が崩れることを意味していると思う。
今回は非はないが、マスコミの対応はめんどくさいね。
まあ、私のように野球界に嫌気がさして、イヤな目で見て、ここでブログを書いている奴もいるからね。

工藤選手ではこんな記事も。
[ジャイアンツ日記]工藤
[ジャイアンツ日記]工藤
工藤に“アクシデント”が起きた。荷物をまとめ、出発20分前に宿舎ロビーに現れ、新聞を熟読するなど、余裕を持って過ごしていた。その間、続々と選手たちはバスに乗り込んでいく。なんと予定時刻より5分早く、工藤を乗せる前に、バスが出発してしまった。「お、おい、待ってくれよ!」慌ててバスを止めて、無事に乗車。どの選手よりも早く準備したのに、とんだ災難だった。

ウッチーの一件とこのことが同じ日にあったかどうかは知らないが、同じ日にあったら、工藤にとっては踏んだりけったりの日だっただろう。
まあ、人間にはそういう日もあるよ。

事故は予想できたか?

2005-02-18 10:24:52 | ニュース
キャッチボールが禁止されていない公園で9歳の男の子2人がキャッチボールをしていた。
そのキャッチボールをしていた軟式ボールが10歳の男の子の胸に当たり、その10歳の男の子がなくなるという出来事の裁判の判決が下され、被害者家族に対し、6000万円の損害賠償を支払えという判決が下った。

キャッチボール当たり男児死亡、親に6千万円賠償命令
キャッチボール当たり男児死亡、親に6千万円賠償命令
小学5年生の長男(当時10歳)が公園で突然死したのは、キャッチボールでそれた軟式球が胸付近に当たったためとして、宮城県柴田郡の両親がキャッチボールをしていた小学4年生の男児2人(ともに当時9歳)の両親を相手取り、計約6255万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。

 田村幸一裁判官は、「男児にはボールが他人に当たり、死亡することもあるという予見可能性があった」などと認定、男児2人の両親に指導監督義務があったとして、連帯して慰謝料など計約6000万円を支払うよう命じた。

 判決などによると、長男は、2002年4月15日午後4時ごろ、同郡内の公園で妹らが滑り台で遊んでいるのを見るなどしていたところ、男児の投げた軟式球がそれ、胸付近に当たった。長男はその場に倒れ込み、病院に運ばれたが、約4時間後に死亡した。球を投げた男児は、同級生をキャッチャー役にして約17メートル離れ、キャッチボールをしていた。

 被告の両親側は「長男に球が当たった証拠がない」などと反論していたが、田村裁判官は、長男の死因について、警察の実況見分や解剖結果などから、投げた球が胸付近に当たったことで、心臓に衝撃が加わり心停止する「心臓震とう」を起こしたと結論づけた。

 さらに、球を投げた男児は当時、スポーツ少年団の軟式野球チームに所属し、友人や父親としばしばキャッチボールをしていたと指摘。公園を管理している自治体の条例では公園内での球技は禁止されていないが、男児らの近くにはブランコやシーソーなどの遊具が設けられ、当時数人の小学生が遊んでおり、田村裁判官は「ボールがそれて他人にあたることが十分に予見でき、他人に傷害を与え、さらには死亡に至らせることがあることも予見しえたというべきだ」と認定。「こうした危険な状況でのキャッチボールを避けるべき注意義務があった」とし、「小学生の投げたボールが胸に当たり、死亡すると予見するのは不可能」とする被告側の主張を退けた。

 原告の母親(41)は「息子の死の真相を知りたいと提訴したが、良い判決をいただいた」とコメント。両親側は、判決を不服として控訴する方針。
(読売新聞) - 2月18日3時18分更新


野球ボール当たり死亡 死因は心臓振とう 賠償請求認める
野球ボール当たり死亡 死因は心臓振とう 賠償請求認める
公園で遊んでいるうちに、それたキャッチボールの軟球が胸に当たって死亡した宮城県大河原町の小学5年男児=当時(10)=の父(35)ら両親が、球を投げた側の小学男児2人の親計4人に6250万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、仙台地裁の田村幸一裁判官は17日、死因について胸部に弱い衝撃を受けて起きる「心臓振とう」と認定した上で、事故の予見可能性を指摘して計6070万円の支払いを相手の親に命じた。

 心臓振とうは、特定のタイミングで胸壁に衝撃が加わると心筋がけいれんし、血液を送り出せなくなり、死につながることもある。胸壁が軟らかく衝撃が心臓に伝わりやすい子供に症例が多いが、医学的に未解明の部分があり、「原因不明の突然死」とされてきた。

 判決は、心臓振とうを研究する戸田中央総合病院(埼玉県)の輿水健治救急部長らの意見書や解剖鑑定書などを踏まえ、「男児が球を胸に受け、心臓振とうを引き起こして死亡したと認定できる」と判断した。

 その上で「球を投げた男児らは、危険な場所でのキャッチボールを避ける注意義務があった。投げたのが小学生とはいえ、人の死を招くこともあり得ることは一般人なら十分に予測できる」と予見可能性を認めた。

 判決によると、小五男児は2002年4月、町内の公園で遊んでいたところ、そばでキャッチボールをしていた男児の投げた球を胸に受けて倒れ、約4時間後に死亡した。

 心臓振とうは、国内で正確な症例数は把握されていないものの、類似事例は相次いでおり、宮城県や仙台市が新年度予算案に、心筋の動きを整える「除細動器」を学校やスポーツ施設に配備する事業費を計上するなど対策を始めた。

 原告の両親は「息子がなぜ死んだのか、真実を知りたかった。突然死の原因として心臓振とうが一般に知れ渡り、救える命があることに期待したい」と話した。代理人も「公園管理や園内での遊び方にも波及する意義ある判決だ」と評価した。
 被告側は、球が男児の胸に当たったことを否定し、「仮に当たったとしても、死因は不明で、肺の炎症や熱射病などの可能性もある」と反論していた。

2005年02月18日金曜日


訴えられた側の親御さんは、
「あたったかどうかわからないし、これが死亡の原因ではない」
と主張したそうですが、解剖結果は、
「脱臼が心臓の柔らかい膜にあたり、心臓振動を起こしたのが死因」
との判断が出たため、この判決になったようだ。
ただ、少し気になったのが、
「ボールが人に体に当たったら危険」
ということはわかっても、
「死に至る」
というところまでわかるだろうか?。
「プロ野球を見に行って、選手の打球当たって、運が悪ければあるだろうな」
という予想は私でもするし、覚悟して見に行っていた。
でも、それはボールが硬式ボールであることと、ボールを扱っているのが、体を鍛えた大人のプロ野球選手であるという点で、大いに予想できるから、というのもある。
今回は軟式のボールで野球経験があるといっても、子供である。
場所はキャッチボールをしてもいい公園。
死までは予想できないような気がする。
それは、
「認識が甘い」
という点も含めてではあるが。
ただ、危険があるから公園に行くな、というのもおかしい。
それでは公園の意味がない。
ただでさえ、公園の高垣が死角になって見えにくく、連れ去りの原因になって危ないといわれたり、公園の遊具が危険だといわれたりしているのに。
キャッチボールも危険。
危険だらけである。
これでは公園で遊べない。

お子さんをこの事故で亡くされて、つらい思いはわかります。
もし、自分の子供がいたとして、この事故がおきたら責任を追及したくなりますね。
また、自分の子供が悪気がなくても加害者になることがあるし、責任をとるのは大人になるわけでもあります。
問題は難しいです。

話は少しそれるが、野球人口の低下に公園でキャッチボールが禁止されていることもいわれている。
今の公園はキャッチボールを禁止しているところが多い。
今回の事件がおきたことでますます、禁止化が進むだろう。
また、実際マナーの悪いやつも多く、公園ではないが河川敷でゴルフをやるというおっさんの輩もいる。
ゴルフボールや間違って飛ぶかもしれないゴルフのクラブが人に当たって、下手したら、死に至ることになりかねない。
今回の判決がこちらの輩の反省につながればな、と思うが。