せっかくの連休なのに台風11号が接近していて、那覇でも風が強く、時々強い雨が降ってきます。
最近ハープでゴルトベルク変奏曲を演奏したDCがあることを知り、入手しましたので、今日はこれを聴くことにしました。
右上がカトリン・フィンチ(Catrin Finch)というウェールズ出身の女性ハーピストのCD(Deutsche Gramophon 477 8165)、左上がシルヴァン・ブラッセルというフランスの男性ハーピストのCD(Lontano 2564 69199-6)、下はついでに購入したキース・ジャレットのチェンバロによるCD(ECM 422 839 222-2)
それぞれ聴いてみますと、ハープの楽器の性質のためか、どちらも3声部を明確に引き分けるのが容易ではないようです。これは2段鍵盤のチェンバロを意図して書かれている作品なので仕方のないことでしょう。
まずフィンチ盤。優雅な演奏ではないかなと勝手に予想していのですが、外れました。非常に角張った感じで、聞いていて重たい印象です。すべての音をきちんとだそうとしている感じがするので、音楽の流れがなめらかでなく、装飾音も時として耳障りになってしまいます。あと、録音のせいか楽器のせいかわかりませんが、高音域がきつく聞こえて音色が美しくないのもマイナス要素です。
残念ながら期待はずれでした。
次にブラッセル盤。こちらは1904年に作られたエラールのハープが使用されています。これが非常に良く響いて柔らかい音色の楽器で、特に中~高音域の音色が美しい。あと、奏者のタッチの違いもあるのでしょうか、フィンチに比べて細身の音です。
演奏の方もとてもなめらかで、少々平板ですが、聴いていてとてもリラックスできます。この点聴き疲れしてしまうフィンチ盤と対照的。気になる点と言えば、ペダルでで音高を切り替えるメカニズムの「ガタン」というようなノイズが時々聞こえることくらいでしょうか。
あと「ゴルトベルク変奏曲のバスに基づく14のカノンBWV1087」がハープに二重奏で収録されているのもうれしい。
ワタシとしては断然こちらを推します。
キース・ジャレット盤はとても淡々とした演奏。ただそれだけです。録音は非常にいい。
他には何とも言いようがありません。好きか嫌いかと言われれば嫌いじゃないってあたりかな。
ついでにゴルトベルク変奏曲の愛聴盤をご紹介。
アンソニー・ニューマンというアメリカのチェンバロ奏者の1971年の録音で、アナログ盤です。(CBSソニーSOCL123)
中学生の時に初めて耳にしたゴルトベルク変奏曲がこれです。当時はラジオからエアチェックしたカセットテープで聴いておりました。
数年前に中古盤を入手し、改めて聴いてみると、これがすごい快速ですし、所々リズムを変えたりして、とてつもなくおもしろい演奏なのです。爾来ゴルトベルクと言えばこの盤に手を伸ばすようになり、他の所持盤(レオンハルト、スコット・ロス、ロバート・ヒル等)はほとんど聴くことが無くなりました。
惜しむらくは音がひどくドンシャリなので、ぜひCDで復刻してほしいものです。
日がな一日音楽を聴きながら、ついでに豚の角煮を作りました。
今回は三枚肉ではなく「グーヤヌジー」(腕の肉らしい)という赤身の300グラムほどの塊を使ってみることにしました。
2時間ほど茹でて、1センチくらいの厚さに切り、鰹だしと泡盛、黒砂糖、醤油でコトコトと煮込みます。
かなりの時間煮込んだので、柔らかく仕上がりましたが、ちょっと砂糖が多かったようで甘めになりました。
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