耳は節穴

レコード・CD・オーディオ・歌・楽器などの音楽関係のことを書いていきたいと思います。

ガラスのターンテーブルシート

2011年03月05日 | オーディオ

昔、ターンテーブルシートには、ゴムだけでなくいろいろな材質のものがありました。
このGL602もその一つで、クリスタルガラス製です。レコード針メーカーのナガオカがJEWELTONEというブランドで発売しておりました。おそらく1970年代後半の製品だったと思います。
これをネットオークションで安く手に入れました。

YP-800に装着するとこんな感じ。やや灰色がかった落ち着きのある色のガラスです。
重さが1kgあるのでこのプレーヤで回るかどうか不安だったのですが、無事に回転してくれました。
ディスクスタビライザーを乗せても平気です。

音の方はというと、これまで敷いていたブチルゴムのJP-501とくらべると柔らかめの音になります。
材質が硬いから音も硬くなるというわけではないようで、むしろJP-501の方がやたらとハードでシャープな音でした。
こういった小物での音の変化がアナログオーディオのおもしろいところ。
こういういじる楽しみがデジタルになって激減したのがオーディオブーム終焉の一因なのでしょう。



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2 コメント

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オーディオブーム (jin)
2011-10-13 18:18:04
僕もオーディオを40年近くやっている者です。
僕がオーディオにのめり込んだのは昭和40年代の後半でした。
当時は国内・国外を問わず多くのメーカーがオーディオ製品を供給しており、市場は活気に満ちあふれていました。丁度その頃はJapanese Jazz も最高潮の頃で、多くのJazz Men が輝いていました。
これまでにオーディオの大きな転機は3度くらいありました。
第1次転機:真空管からトランジスターへの転機(昭和40年代中盤~後半)
第2次転機:スピーカーのマグネットがアルニコからフェライトへの転換
第3次転機:アナログからデジタルへの転換
だろうと思います。
(そのずっと前にはモノーラルからステレオへの転換もあります。)
特に第2次(マグネットがアルニコからフェライトへ)転換期にはそれまで過熱気味だったオーディオ・ブームが潮が引くようにさめていったのをはっきりと記憶しています。(昭和50年代中盤頃)
でも、アナログからデジタルへの転換期には逆にまたオーディオ熱が上がるのではと期待された面もありました。
と言うのも、昭和40年代に日本コロムビアがビデオを使ったPCM録音と言う技術(デジタル録音)を開発し、その実用化が望まれていたからです。
しかし、蓋を開けてみると、オーディとは言えないような軽薄短小な機器などに舞台が移り大型のオーディオ機器の市場は急激に縮小化。
レコードを聞くようにマニュアルな操作やメンテナンスと言った面がなくなり、何時でもどこでもといった、機器への拘りを否定する方向に進んでしまったこと、と同時にこれまでレコードを「聞いてきた人達からは、デジタルは”音が平面的(奥行き感が無い)”や音にぬくもりや柔らかさが無くなった”など、否定的な感想が大半を占め、著名なアーティスト(主に海外)はCDとレコードを同時に発売と言った音楽ファンへの対応を取っている人が多い。
また、機器がやたらと高価になり、500万円以上のアンプやスピーカーがやたらと増えた。こういう商品を購入する層があることはあるが、商売としての市場にはならない。ティアックのエソーテリックもその一部だ。440万円のCDプレイヤーCDに否定的な人が多いオーディオ・ファイルに440万円投資する価値は認められない。
真空管・アンプが再び脚光を浴びる、安物から数百万円の高級アンプまで、同時に1950年代~1960年代に製造されたビンテージものが大流行。
これも、現在の製品を見放したオーディオ・ファイル達の当たり前の行動。
僕のオーディオ機器もプリAmp、パワーAmp、は何れも1960年代製造のビンテージ物。現行の機器と音質・S/Nなど比べても遥かに現行品を凌いでいる。
これでは最新のオーディオ機器に関心を持ち、購入しようなどという気持ちが起こる筈も無い。
Re:オーディオブーム (管理人さんたろう)
2011-10-23 20:10:35
jin様
中身の濃い投稿ありがとうございました。

CDの登場が1982年(昭和57年)。その前の年のオーディオフェアではCDプレーヤーの試作機が熱い視線を浴びていたのが思い出されます。
でも、発売当初はプレーヤーもディスクも高価だったので、実際に普及するまではしばらく時間がかかったと記憶しております。
オーディオブームが傾いたのは昭和60年代に入ってからではなかったでしょうか。
そのCDも90年代がピークで、その後売り上げが落ちていきました。バブルの崩壊もあり、そのあたりが本格的な衰退期だったように記憶しています。

CDは苦労せずにそこそこの音が出てしまうとなれば、再生装置に気を遣わなくなるのは当然です。しかも「CDはアナログより音がいい」と大々的に宣伝するから、誰しも簡単にいい音が出る(と言われる)方へ行ってしまいます。
結果として、ローエンドユーザーほど安価で手軽な機器(CDラジカセとか)で満足してしまい、そこそこの値段のオーディオ機器が売れなくなる。
メーカーとしては高いお金を出す一部マニアを相手にせざるを得ない。ますます製品は高くなる。という悪循環に陥っているような気がします。

私は、500万円をオーディオ機器につぎ込むならば、むしろ演奏家を呼んでどこか会場を借り、プライベートコンサートをやっていただく方が深い満足を得られるのではないかと思います。
実際、数年前に知り合いになったチェンバロ弾きにお願いして楽器持参で来てもらい、近くの教会を借りて演奏会を開催したことがあります。十数万円のコストでしたが、それはそれは贅沢な体験でした。
それ以来、オーディオにお金をつぎ込むのはアホらしいと思うようになりました。いくらお金をかけても所詮機械の音は原音を超えることはありません。生演奏に勝るものはないのです。

話がそれてしまいました。
ビンテージでなくとも、そこそこの音が出る中古品が手に入ればそれが幸せと思っています。

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