テクニクス(松下電器)のコンサイスコンポ。初代の発売は1978年。
その後シリーズでプリメインやらレシーバーなどが発売されたようですが、どんなものがあったのか覚えておりません。
プリアンプ(SU-C01)・パワーアンプ(SE-C01)・チューナー(ST-C01)は数年前に手に入れましたが、本宅に仕舞ったきりです。
ネットオークションでそのシリーズと思しき3点セットが出品されていたので、後先考えず手に入れてしまいました。
プリメインアンプ(SU-C04)・チューナー(ST-C04)・スピーカー(SB-F2)というセット。アンプとチューナーは1981年発売で、スピーカーのみ1978年発売の初代コンサイスコンポの一員です。
開梱してみるとタバコ臭い。それに相応の年数を経ているので汚れもひどい。
接続して鳴らしてみると音はきちんと出るし、接触不良などもないようなので、見える部分の手入れをはじめます。
アンプのフロントパネルはプラスチック製。風呂用洗剤をかけてみました。
つまみ・スイッチの類はヤニとサビがこびりついているので、漂白剤にしばらく漬けてから雑巾で磨きます。
完全にはきれいになりませんが、そこそこのところでがまんします。
アンプの中身。ホコリがたまっているので、可能なところだけ拭き取ります。
「New Class A」というスイッチング歪みを減らす動作方式が搭載されているとのことですが、部品のグレードは普通のようです。
チューナーの中身。
初代のチューナーはバリコン式でしたが、これはクオーツロック式。密閉されていたので中身はきれいです。右側の3つのコンデンサが膨張しているので、できれば交換したいところです。
このチューナーは感度が非常に良く、他のチューナーで受信できなかった「FMとよみ(糸満市)」がモノラルながら受信できました。
チューナーのスイッチ類はフロントパネルから外れないため、念入りに拭くだけとしました。
こうして並べてみると、外見はちょっと安っぽいですが、昭和のコンポという雰囲気が漂ってきます。
音の方は絵に描いたようなドンシャリでしたが、サッカーアジアカップなどを見ながら約一昼夜音を出し続けましたら、幾分マシになってきました。しかし、今ブルックナーの8番のテレビ放送をこのセットで聴いておりますが、ちょっとアタマが痛くなってきました。
スピーカーのキャラクターがかなり派手な音のようなので、トーンコントロールで高音を落とし低音を持ち上げて調整してはいるのですが。
FM放送のスタレビはそれほど悪くなかったので、クラシック系には向いていない音なのでしょう。
次の帰省の折りにSB-X01と交換しようかと思っています。