goo blog サービス終了のお知らせ 

サバーブモーター&犬の美容室mairu

車屋サバーブと、犬の美容室mairuのちょっと小話。

レストアの下準備。73年ビートル・フレームアップ

2019-07-24 16:19:17 | 73yタイプ1ビートル・フルレストア(販売車両)
昨晩深夜、前橋は「避難警報4」で
夜中いっぱい雨音とスマホの警報がうるさくて
まいりました。

おかげで、自家用車は水抜きの限界を
超えたようで、浸水(涙↓↓

マットから水が。。。。
カーペットも、ビショビショ。。。
あとで原因を直さないと。。。。

レストア。
良く、相談されるのが
【サビてないのでレストアしてください】
【レストア前も錆びていませんでしたか?】
【レストアしたら雨ざらしでも大丈夫ですか?】
などなど。。。

判ってないですよね。
【ボロボロになったから、レストア】する
訳で、店長も必要なく綺麗な良い個体は
部分的に直したり補修したりして販売します。

レストア=新車みたいになる
ということで、
作業する人間も【もうこういう作業にならないように】
と、思いながらしっかり作業していると思います。
でも、「新車」にはなりません。
一回サビた個体は色々な溶剤などもありますが
「新品の鉄」には戻りません。
【出来る限り錆びないように】
作業する人間も頑張りますし、
オーナーも、またボロボロに成らないように
頑張らないといけません。
それが「クラシックカー」なんです。

今現在、色々なお店で売られているクラシックカーも
「レアケース(未使用倉庫保管)」でもなければ
一回以上はサビて、何度かの修復を受けているはずです。
個体によっては【何回、色替えしたか判らない】ほど
色が変わった個体も多くて当たり前です。

↑↑
【ビス一本までバラす】
まさにこういう状態。
一個ずつの「ネジやナット」「パーツ」を
使える、使えないを判断しながら、一個一個を
サンドブラストしたり綺麗に錆を取り去り
組立て直します。
幸いにして、ミニクーパーやワーゲンビートルは
【新品部品】が揃います。
他のクラシックカーからすれば、レストアも容易と
言える車種です。

ただ、
「純正が無く、付いてるのも使えない」
場合に、「仕方なく社外品リプロパーツ新品」で
組み立てます。
出来る限り元のパーツは使いたいところです。
リプロパーツも「良かったり悪かったり」します。

「リプロ品は新品だから錆びない」
そんなことはありません。
純正品より「短期間」で錆びます。
良く見れば「MADE IN TAIWAN」って書いて
あったり、チャイナだったりボッシュ製ですら
マレーシア製品です。
日本製に慣れた人には考えられないかもしれませんが
「悪くなるのがハイペース」です。

ORIGINAL純正パーツの【N/O/S】なんかは
高額なのはそのせいです。
マニアは「純正」で出来る限り組み上げたい、
維持したいわけです。
ただ、それには知識もお金も時間も掛かります
手ごろなリプロ品新品を使い安価で、維持する方が
気分的には楽です。
ただ、維持するには【こまめなメンテナンス】が
必要です。
だから「雨ざらしで乗りっぱなし」になんか
したら【絶対だめ】なんです。
新車のクヲリティーはありません。
最大限の自主努力



現在、片手間で仕上げ中の73年ビートルは
20年くらい置き去りだったようで、
その間に「雨漏りして床が抜けた」という
推測的状態です。
残念です

ばらせば、ばらすほど、
「あれ?中途半端な6Vルックになってたけど
これは、実は元々はかなり良い個体だったんじゃない?」
と推測できる個所が随所に。。。。

ドライブシャフトブーツ↓

分割交換タイプでなく、VWマークが入った
【筒形純正品】です。
これが備わっているのは、【新車の時だけ】です。
この車はブーツ交換がミッション下ろして大きな
作業をしてじゃないと筒形で交換が出来ません。
なので当時からディーラーでも「分割式」で対応が
当たり前です。
工賃だけで5万円以上掛かっちゃいますからね(笑

ってことは、、、【走行距離自体が少ない】と
推測出来ます。
まず、今時あり得ないからです。メキビーですら
筒形を見なくなりましたしね。

たしかに、この状態でエンジン始動できるだけの
交換調整して試しに始動しましたが、
エンジンは静かだったんですよね(笑
「あれ?」って感じ。

エアクリーナーとヒーターホースは社外品ですが
(こんなのオーナーでも交換できる)
その他のインマニ類のナットに「傷が無い」
ってことは、エンジン類も特に補器類ですら
外す用事まで走っていない。ってことですからね。
見た目の「なんだかな」
とは、裏腹に「基本機能は状態は良い」みたいです。

ちなみに
シートもヘッドライナーもカーペットも
【新車時のまま】でした。
テキトーなオールペイントに、6Vフェンダーで
非常に中途半端なビンテージになっていましたが
こうなる前までは「状態が良く、走行も少ない」
って想像が、推測が出来ます。
ただ、置きっぱなしが長すぎてエアーベントグリルから
雨漏りして、少しずつフロアーに。。穴を。。。
って個体でしょう。
勿体ないです。
その証拠に、ボディー脱着時にすべてのボルトはスムーズに
外れ、拍子抜けしましたから。
アスファルト駐車場だったのがまだマシな状態を保った
んでしょうね。

まああ、今回ここまでバラバラ(笑。
やってる店長も「ここまでやって中途半端は出来ない」
です。時間勿体ないですからね。
フロアーもフレームアップしなくても直せましたから。
でも、ここまで分解。
細部までピカピカな状態に戻します。
乗るのが勿体ないくらい(笑

純正ORIGINALにレストアはしていません。
かといって、ビンテージルックのような
100%「なんちゃって」になるような
微妙な個体にするつもりはありません。
シートからステアリングポスト、細かいパーツを
アイロン時代にして
「本気でマニアな人」じゃないと
判らない。と思う個体にします。

言って見れば
「なんちゃってなんだけど、雰囲気の良いビートル」
に仕上げます。

最大限の妄想で(笑

ちなみに~ですが、
店長が求めるお客様への【メンテナンス】は
1)スイッチ一個、ドア開閉、にしても丁寧に
2)ワックス掛け
3)車庫を立てる・ボディーカバーをする
そんなことです。
工具買ってどうのって話じゃないです。
是非、工具なんか揃えず、ただただ乗ってください
【出来るメンテナンスを欠かさないで】


最新の画像もっと見る