以下は、2021/1/15に出版された高山正之の最新刊、変見自在 コロナが教えてくれた大悪党、からである。
この本もまた、彼の前著作同様、世界最高の本である。
この本もまた、彼の前著作同様、世界最高の本である。
日本国民のみならず世界中の人たちが必読である。
日本国民全員は、今すぐに最寄りの書店に購入に向かわなければならない。
世界中の人たちには、私が、可能な限り知らしめる。
日本国民全員は、今すぐに最寄りの書店に購入に向かわなければならない。
世界中の人たちには、私が、可能な限り知らしめる。
本論もまた、彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
見出し以外の文中強調は私。
「日米安保」を何も分かっていない防衛大学校長
見出し以外の文中強調は私。
「日米安保」を何も分かっていない防衛大学校長
陸上自衛隊が富士山麓でやる実弾演習をときどき一般に公開する。
アホな憲法の制約で戦力とは言えないから火力演習という。
毎回90万人が応募し、3万人が見ることができる。
だいぶ前に行ったとき、防衛大学校長の五百旗頭真がきていた。
まるきり知らなくもない。
元新聞記者の癖でやあと声をかけた。
彼はこっちを見た途端にすごく嫌な顔をしてそっぽを向いた。
失礼なと思ったが、同行の人から「あれだけ悪口書いていい顔しろと言う方が無理だ」とたしなめられた。
確かにこの欄だったかで取り上げた。
ルーズベルトが日本を嵌めた真珠湾。
それを「証拠はない」と彼は否定した。
どこのペテン師が「自分が騙しました」と文書で残すか。
彼は「正義は米国にあって悪い日本をやっつけた」と思い込んでいる。
「そんな男がなぜ防衛大学校長なのか」と確かに書いた。
刃傷沙汰にならないだけよかったかもしれない。
実はこの火力演習ではもう一人、興味ある米海軍士官に会った。
名をスタックポールと言った。
もしかして少し前の沖縄海兵隊司令官ヘンリー・スタックポール少将の親戚かと聞いたら「甥だ」と胸を張った。
で、叔父の語った「瓶の蓋(cork in the bottle)」の意味を訊ねたら黙ってしまった。
少将の発言は1990年3月のワシントンポスト紙に載った。
「米軍が撤退すれば日本はすぐ軍事強国に戻り、核も即座に持つ」
「在日米軍は日本がそうならないようにするための瓶の蓋なのだ」と。
もっと平たく言えばキューバと同じだと。
米国の脇腹にあるキューバに勝手をさせたらすぐソ連を引き込んで、あのキューバ危機が起きた。
そうさせないよう、米国は19世紀末、キューバを軍事占拠した上で外交権も軍事行動権も放棄させた憲法を押し付けた。
さらに反米一揆が起きたら即座に制圧できるようグアンタナモに強大な米軍基地を置いた。
それでカストロが出る前までは抑え込めた。
日本も同じ。
マッカーサー憲法で軍事力も交戦権も奪った。
さらに「日米安保の名で日本中にグアンタナモを置いた」とスタックポールが言ってしまった。
親日家ぶって日本を誑(たぶら)かしてきたジョセフ・ナイやアーミテージが驚いて否定に走り回ったのは笑えた。
でも冷静に見ると米軍基地はソ連中共への備えなら北海道が最適地なのにそこには一つも置いていない。
ほとんどが東京を押し包むように置かれる。
沖縄の海兵隊基地もヘンだ。
海兵隊が出張るのに必要な揚陸艦は配備されていない。
代わりに高速兵員輸送機が配備される。
一朝ことあるときはそこから横田に飛び、東京を制圧する。
揚陸艦では間に合わないからだ。
そのときは横須賀の第7艦隊もペリーよろしく東京湾から首都を砲撃する。
中国はそれを知っていて太平洋を米国と分割しようと言ったとき「何なら瓶の蓋も我々が代わるあるよ」と提案している。
ヘンな憲法で日本を丸腰にしたうえ日米安保の名で日本監視基地を山と置いた。
それはおかしいだろうと岸信介が言った。
「お前らに丸腰にした責任がある。最低でも中国朝鮮が攻めてきたときくらいは日本を守れ」と安保改定をやった。
何も分かっていない唐牛健太郎や西部邁が安保改定反対で気勢を上げてから今年はちょうど60年になる。
その節目に五百旗頭が「日米安保は国防力のない日本と、極東に自由に使える基地を持ちたい米国の双方にメリットがあった」とまだ何も分かっていないコメントを朝日に載せていた。
何で国防力がないのかに疑問もない。
中国の暴走についても「安倍は今のよき日中関係を生かして習近平を説得せよ」と言う。
説得を聞く相手か。
それにまだ南京大虐殺の嘘を撒き散らし、邦人を好きに捕まえ、尖閣に奸計を巡らす。
そのどの辺が「いい日中関係」なのか。
(2020年2月27日号)