文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

いままで左側の人たちが言っていた平和主義は無意味で…実際は基地があって米軍がいるから守られてきた

2023年01月12日 17時24分23秒 | 全般

本章が検索妨害に遭っていた。
再発信する。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江、村上、平野等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本著も、痛切に証明している。


p244-p264
「国際間の信義」なんて信用ならず! 
高山 
でもウクライナの戦争のせいで、日本人はだいぶ目覚めてきているような感じがします。
要するに、いままで左側の人たちが言っていた平和主義は無意味で、「アメリカ軍基地があるから日本は戦争に巻き込まれる」と騒いできた。
しかし実際は基地があって米軍がいるから守られてきた。
つまり「米軍基地には核攻撃できないんだ」ということに、気づいてきたように思う。 
石平 
あのウクライナ戦争後、日本人の問題意識が高まったことは間違いないですね。
ウクライナ戦争は日本人の固定概念や幻想を打ち破ったと言っていい。 
高山 
日本国憲法の前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」ということの無意味さ。
ウクライナは、まさに信頼して、だから自国にあった核を放棄してロシアに引き渡し、米国やロシアなど大国に自国の安全を保証してもらえると信じていたのに、見事に裏切られたのです。 
石平 
あのウクライナを見ていると、平和というものは一夜にして破られることがよくわかります。
日本人は早くそれに気づくべきです。
自分たちが平和を望むこととは関係ない。 
ウクライナ人は戦争を望んだはずはない。でも一夜のうちに目の前で平利が破られる。
そこはおそらく日本人には理解できない感覚でしょう。  
しかも日本人の中でも「やっぱりウクライナは投降したほうがいいんじゃないか。妥協したほうが犠牲が少なくてすむ」などというバカな議論を堂々とテレビで展開する人間が多かった。
維新の創設者で大阪府知亊だった橋下徹さんもそのひとりですね。
そんな議論が日本の中で堂々とまかり通ることが、これまたおかしい。 
高山 
だから橋下はしばらく表舞台から消えた。マスコミも国民の反発を気にしたのでしょうね。 
石平 
あ、そうですね。日曜日朝のテレビ番組からも姿が消えていましたね。 
高山 
あれに追随するような意見は、もう山ほど出ていた。
例えば日本企業が中国で焼き討ちにあった場合でも、新聞が堂々と「中国の民衆は、日本が憎いのじゃない。実は北京政府に抵抗しているのだ」と書く。
「何を言ってるんだ、やられたのは日本企業だ。賠償も謝罪もないならそんなところからみな引き揚げろ。大使も召喚し、国交も断て」と言うところですよ。
しかし新聞の主張は、なんか誤解があったみたいと、話を自分でそらす。
日本の新聞には正論が出てこない。
今度も同じに、橋下みたいな話が出てくると、それに追随する意見が出ていた。 
過去にも、そういうことを言ってきた人物が多いんです。
歴史的に言うと、ロンドン大の森島通夫。1970年代。第2次安保闘争のあと、「もしソ連が攻めてきたら、白旗と赤旗を上げればいいじゃない」と都立大の教授だった関嘉彦とやり合った。
この森嶋的な発言がその後の文化人の発言のモデルになったと言うからあきれてものも言えない。 
それのフォロアーとして下手な政治漫画を描く男が「中国が攻めてきたら手を上げればいい」と言った。
「それで美味しい中華料理を食えばいいんだ」と。
だいたい、中国人に手をあげたら、その指をみな切り落とされ、目玉を抉られ耳も鼻を削がれてしまう。
それが歴史の答えですよ。中華料理を食おうにも舌も切られかねない。 
橋下も戦わないという意味で歪んでいる。
逃げろと言ってもロシア人がやっているように中国人も平気でマンションにミサイルをぶち込んでくる。
こちらはイラン・イラク戦争の折に6度も戦場に行った。戦争は究極の破壊ですよ。
迫撃砲弾に哂されて「ミタルサム(怖いよう)」と逃げまどったこともある。
バスラの対岸の村では、見ている目の前でレンガ造りの大きな家が消し飛ぶのを見ました。
砲弾の破片が近くのレンズの壁に大穴を開けていた。そこに立っていたら体は真っ二つになっていた。
爆風で車の窓ガラスもはじける。乗っていた者は窓ガラスの破片に突き剌されて即死していた。
そういう実体験もなしに逃げればいい、手をあげればいいと他人様にわかったようにいうものじゃあない。 

 



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