文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

学術会議も野党もそう居丈高にならずに、鏡に映るわが身を確認した方がいい。

2020年10月10日 21時38分10秒 | 全般
以下は今日の産経抄からである。
ここ数年、よく耳にするようになった言葉に「説明責任」がある。
主に政府人事や政治家の言動を追及する祭に使われ、説明が湲珠だったり、無回答だったりすると「疑惑は深まった」とさらに追いかけられる。
日本学術会議の会員任命の件でも、一部見送りの理由を説明せよとの合唱が響く。
もっともだとも思う半面、世の中そう何でも説明がつくほど単純なのかとの疑問も残る。
大学受験や入社試験の合否、振られた理由、昇進の有無と遅速‥と相手から理由の説明など受けたことがない。
知らぬが花という場合もあっだろう。 
「そもそも推薦側が推薦理由を開示していない」。
7日の衆院内閣委員会では、日本維新の会の足立康史氏が指摘した。学術会議が、なぜこの人が会員にふさわしいのかを示そうともせずに、任命除外の理由を明らかにせよと求めるのにも違和感を覚える。 
任命権者である菅義偉首相も、学術会議の会員選定の在り方に疑問を呈している。
「現在の会員が、自分の後任を指名することも可能な仕組みとなっている」。
選定は現会員のみが行い、仲間内でポストを分け合うやり方に不透明性はないか。
過去にはこんな例もある。
平成21年、麻生太郎内閣が国会に提出した国会同意人事案の一部が、野党が過半数を占める参院で不同意になった。
民主党は人事院人事官候補だった小紙の千野境子特別記者(当時)について、いったんは総務部門会議で「同意に差し支えない」と結論付けていたが、執行部が「政治判断」でひっくり返し不同意とした。 当然、小紙は反対理由の説明を求めたが、民主党がその責任を果たすことはなかった。
学術会議も野党もそう居丈高にならずに、鏡に映るわが身を確認した方がいい。


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