文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

安倍晋三は支那の危険を世界に警告した。だから朝日の主導で殺された。 

2022年09月29日 14時37分14秒 | 全般
以下は本日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
50年の悪夢
習近平は「偉大な中華民族の復興」と言った。 
それは法螺が過ぎる。 
だいたいそんなラーメン屋組合みたいな名の民族は存在しなかったし、習自身ポンドは「偉大な漢民族」と言いたかったからだ。 
でもそう言えば嘘になるのを習は知っていた。 
漢民族とは殷や唐が都した「中原」に棲む民だ。
しかし彼らがそこの支配者になることは稀だった。 
つまり彼らの4000年の歴史の大半は外からきた異民族に支配され、彼らの奴隷として過ごしてきた。 
奴隷には夢もない。
文化も纒足くらいしかない。
漢字だって東夷の始皇帝が創ったものだ。 
漢民族にはどこを探しても偉大さも、復興して喜ばれる文化もない。 
ただ、そんな育ちだから嘘はうまい。
ヒトを騙すのは格別にうまい。 
習近平が語った「中華民族」は中でも秀逸だ。
彼は過去、中原で栄えた異民族王朝をすべて「中華民族」に包含した。 
殷を建てて青銅器文化をもたらした西戎も、ユ上フシア大陸を征服した元の成吉思汗も中華民族にしてしまった。 
清を建てた満洲人もその一員だから、清が支配したモンゴルもウイグルもチベットも台湾もみな習政権のモノにしてしまった。 
いわゆる「一つの中国」のペテンだ。 
ずっと奴隷だった漢民族が今やエベレストまで持つ大国になれた魔法の言葉がこの「中華民族」なのだ。 
そんな国と50年前、角栄は国交回復した。
バカをやった背景には支那と組んだ朝日新聞の扇動があった。 
まず美土路昌一が同郷の岡崎嘉平太を使って「ナチが欧州でやった非道を日本は支那でやった」と吹聴させた。
贖罪外交の始まりだった。 
美土路の次の広岡知男は本多勝一に「ナチのように振舞った日本軍」の嘘を連載させた。 
角栄はそんな異様な空気の中で北京に飛んだ。
贖罪意識はなかったが、外交儀礼として「多大なご迷惑をかけた」と言った。 通訳がそれを「添了麻煩」と訳した。
些細な不始末ほどの意味だ。 
それに周恩来が噛みついてきた。
「数百万支那人が日本の侵略で死んだのに些細とは何ごとか」と。 
角栄は些細な通訳ミスを衝いてくる支那人の根性に腹を立てたが、席を蹴って出ていくのはこらえた。 
だいたい周恩来は若いとき二度も来日している。 
幾つも大学を受験したがみな落ちた。
易しい師範学校も落ちた。
結局、入れたのは無試験の支那共産党だけだった。 
ということは彼は日本語がぺらぺらだった。
通訳が誤訳したら笑ってそれを正すこともできた。 
しかし奴隷根性が染みついている。
これで交渉の主導権を取れた。
「数百万の犠牲者」も効果的なはずだ。 
で、偉そうにODAもよこせ、技術援助もしろ、果ては尖閣までオレのモノ風に言い出した。 
角栄は鼻で笑った。
何が数百万の犠牲だ。
大方は蒋介石と中共がやった。
例えば30万人が死んだ黄河決壊だ。
「日本軍の追撃を止めるため蒋軍がやった」と郭沫若が認めている。 
実際、日本軍は追撃をやめ、大小舟艇を出して被災民を救っている。 
この洪水のせいで河南省の農地は荒れ、大飢饉が起きて百万人が餓死した。 「進駐した日軍が糧食を放出してくれた。我々は喜んで漢奸になった。日軍を助け蒋軍30万を全滅させた」と劉震雲の『人間の条件1942』にある。 
蒋軍と中共軍は同じ目的で長沙の街に火をつけ数万人を焼き殺してもいる。 漢民族は過去に2度、王朝を建てた。
しかし奴隷出身だから治世を知らない。
民は塗炭の苦しみだった。 
今は漢民族三度目の施政だが、大躍進政策と文革でもう1億人を殺した。
最悪の漢人政権だ。 
角栄はそれを知っていた。
だから朝日に潰された。 
安倍晋三は支那の危険を世界に警告した。
だから朝日の主導で殺された。 
支那と友好を紡いだ50年。
でも51年目はいらない。





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