文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

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コロナウイルスを世界に拡散させて400万人以上の命を奪った中国共産党政権の責任を明確にすることによって、

2022年03月20日 09時24分04秒 | 全般

自らの専門知識と莫大な情報量を駆使して…得られた結論はすなわち、「武漢病毒研究所起源は99%の確率」と題して、2021/10/17に発信した章である。
日本国民のみならず世界中の人達が再読の要ありである。
以下は、数日前に出版された、石平さんと掛谷英紀氏の対談本からである。
見出し以外の文中強調は私。
はじめに 《石 平》 
かや書房の企画でこの度、筑波大学システム情報系准教授の掛谷英紀さんと数回にわたって対談を行った。 
小生はこれまで、作家やジャーナリスト、経済学者や歴史家など各分野の方々と対談する機会を得ているが、自然科学分野の学者と対談したのは初めてのことで、たいへん新鮮にして貴重な言論体験であった。 
掛谷さんは東京大学理学部では生物化学を学び、東京大学大学院修士課程では計数工学を学び、同大学院博士課程では先端学際工学を研鑚して博士号を取得した。
この学歴からしても秀才中の秀才であることがわかるが、現在では筑波大学で教鞭をとりながら、情報工学者として3次元画像工学や自然言語処理などの学際研究に従事し、まさに時代の最先端を走る、新進気鋭の科学者の一人である。 
掛谷さんの学問的関心と活動の及ぶ分野は自然科学に止まらない。
彼は今まで、『日本の「リベラル」ー自由を謳い自由を脅かす勢力』、『学問とは何か 専門家・メディア・科学技術の倫理』、『人類の敵 共産主義勢力から自由を守る方法』などの著書を上梓し、社会科学やイデオロギー論などの異分野に果敢に越境してきて、多くの重要な問題提起を行ってきたのである。 
このような博識多才な研究者と対談したことは、小生の言論人生における貴重な体験であると同時に、まったく異なった分野の知識人から多くのことを学ぶ機会でもあった。
普段は評論家として言論活動を行っている小生は、時には思考を飛躍させたり、時には感情的になったりすることがあるが、掛谷さんは私との議論の中で終始一貫、冷静沈着であって、厳密な論理的思考に徹していた。
もちろん時には、並々ならぬ情熱を持ってその訴えたいことを熱っぽく語った。
このようにして私たちは、米中対立から日中関係まで、台湾問題から自由世界と独裁体制との戦いまでの諸問題について、幅広い議論を縦横無尽に展開した。
そのなかでも、私自身が大変勉強になったのはやはり、新型コロナウイルスの起源についての議論である。 
このテーマの話となると、東京大学理学部で生物化学を学んだ掛谷さんのまさに手の内である。
しかも掛谷さんは、今までにこの問題に多大な関心を持ち、コロナウイルス起源に関する世界最先端の研究発表を英語の原文で数多く読破している。
私との対談のなかで掛谷さんは、自らの専門知識と莫大な情報量を駆使して、非常にわかりやすく、かつ理路整然と、問題の核心に切り込んでコロナの起源を深く追究していった。
そしてそこで得られた結論はすなわち、「武漢病毒研究所起源は99%の確率」という、大変納得のいくものである。 
その具体的な内容は皆様の読むお楽しみとして取っておくことにするが、コロナウイルスの起源を突き止める掛谷さんの論理的、学問的分析は非常に重要な意味を持つと思う。
コロナウイルスを世界に拡散させて400万人以上の命を奪った中国共産党政権の責任を明確にすることによって、今年に成立100周年を迎えたこの邪悪な政党の恐ろしい本質と危険性を、より一層鮮明に浮き彫りにすることができたからである。
そして、この邪悪政党の脅威から自由世界の安全と平和をどう守っていくかはまさに私たちの共通した問題認識であるが、この世紀の大問題についても、我ら対談者二人は十分に議論を交わしてさまざまな建設的提言を行った。 
こうして出来上がったのはすなわち、今や皆様の手にある、私たちの初めての対談本である。
この一冊は、新型コロナウイルスの起源問題だけでなく、「中国」にまつわる諸問題と、中国を取り巻く国際環境に対する皆様のご理解を深めるのに大きく役に立つであろうと私たちは確信している。
そして、文科系出身の私と理科系出身の掛谷さんとの対談は、異なった思考パターンの人間が議論を通して共通認識に達していくところで、読者の皆様に多大な新鮮味を与えるのと同時に、一種の斬新な対話のスタイルを提示して、それを皆様のご参考に資することもできるのではないかと思う。 
最後に、この対談を企画して下さったかや書房と、私との対談に快く応じて下さった掛谷英紀さんに、心からの感謝を申し上げたい。
そして、本書を手にとって下さった読者の皆様にはただひたすら、頭を下げて御礼を申し上げたいところである。 
令和3年9月吉日 
奈良市西大寺界隈、独楽庵にて 石 平


 


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