文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

太陽光時代まではなお時間「つなぎの技術」で変革急げ…7/18号週刊アエラから。

2011年07月12日 14時06分31秒 | 日記
東京都副知事の猪瀬直樹さんに聞く 文中黒字化は芥川。

原子力発電所は13ヵ月ごとの定期点検が義務づけられています。だから、このまま行けば、来年春頃にはいま動いている原発がすべて止まることもありうる。いくつかの原発は地元の了承を得て再起動するかもしれませんが、3割だった電力供給が2割、1割と落ちていくことは間違いないでしょう。
 
そうした中で、日本全体を俯瞰してみると、実はたくさんの発電設備があることがわかります。揚水発電だったり、製鉄所や化学工場の自家発電だったり、新規参入の電力会社だったり。発電方法はガスタービンもあれば、ディーゼルエンジンなどもあって、東電など既存電力会社による送電線の独占状態がなくなれば、
生きてくる電力の供給力はかなりのものです。
 
今回の事態を受けて、揚水発電や都心エリアの自家発電、熱効率のよい天然ガス発電などを視察しました。印象的だったのが、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電です。熱効率が30、40%の火力発電所が多い中で、川崎の発電所は58%という高さでした。
 
反原発だ、脱原発だと評論家的な人々は好き勝手に言うけれど、明日どうするか、現実を忘れてはいけません。ガソリン車と電気自動車の間に「つなぎの技術」としてハイブリッド車のプリウスがあるように、太陽光発電といった自然エネルギーが勃興するまでの間、このコンバインドサイクル発電が有効です。 

この発電方法の優れた点は、計85万キロワットのプラント2基で建設費は500億円、たった6ヘクタールとコンパクトなことも挙げられます。都庁横の新宿中央公園(9ヘクタール)ぐらいの広さがあれば設置できるのです。遠方の無関心な所から受けていた電力を地産地消型、分散型へ変えていく。

「あそこから電気をもらっている」とわかれば、節約インセンティブも働くのではないでしょうか。
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