高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

アマミアオナミシャク(沖縄島編2)

2009年12月05日 08時39分56秒 | Weblog
アマミアオナミシャクは深緑色の小さくかわいい蛾である。

高知県ではそっくりのクロスジアオナミシャクを多く見かける。
♀は外観ではほとんど区別できない。
♂はアマミアオナミシャクの後翅に黒い鱗粉があることで簡単に区別できるが、つかまえて後翅を開いて確認しない限りわからない。

前年の11月に見つけたときは1♀だけで、しかも沖縄島で発見された報告例は見つけ出せなかったこともあり、どちらかはっきり決めかねていた。
今回再発見して撮影したこの画像の個体も♀だが、同時に飛来した♂を確認してやはりアマミアオナミシャクの方だったとはっきりわかり頭のモヤモヤがとれた。

クロスジアオナミシャクは北海道から九州、対馬、屋久島まで分布しているのに対してアマミアオナミシャクは九州、対馬から沖縄島にかけて分布しているので九州、対馬、屋久島では両種が混在していることになる。
幼虫はイタドリやムラサキシキブから発見されている。

(撮影:大宜味村 2009.4.21)

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