高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

トビモンシャチホコ

2009年06月14日 09時59分53秒 | Weblog
今年出会ったシャチホコガで40番目に紹介するのはトビモンシャチホコになった。

これで40種目のシャチホコガの発見になるが、私がこれまで四国で出会ったシャチホコガは全部で91種ある。
この調子だと今年は年間60種はいけそうな気がしてきた。

トビモンシャチホコは前翅に白いギザギザの筋が2本あり前翅基部が白いことと、発生場所や時期が限られることですぐにわかる。
四国では標高800m以上の中央山地にいて5月下旬から6月中旬にかけて発生する。
この夜は悪天候にもかかわらず5頭の飛来があった。
発生期は多数灯火に飛来する。

コトビモンシャチホコとやや似ているが、こちらは前翅基部が黒いこととトビモンより遅れた時季に発生すること、低山地にもいることで区別できる。
蛾類大図鑑の個体を見比べるとトビモンは前翅基部が黒くコトビモンとの違いがはっきりしない。
四国のトビモンは私が知る限りすべて白いけれどこれは地域変異なのだろうか。

本州、四国、九州に分布している。
幼虫はミズナラを食べる。

(撮影:瓶ケ森林道 2009.6.4)