高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

セダカシャチホコ

2009年06月02日 09時33分06秒 | Weblog
今年出会ったシャチホコガの中で29番目はセダカシャチホコである。

シャチホコガ科の中では大型になる。
前翅先端はとがり、クチバスズメに似た色彩や体型をしている。
前脚の白いモコモコはとても太くすごいがこれは何か理由があるのだろうか。

セダカは「背高」という意味であろうが、特に背が高いという印象は受けない。
最も大型なので他のシャチホコガの仲間と比べるとその分背が高いことにはなる。
背中の毛が逆立つ状態からついたものだろうか。

北海道から沖縄の石垣島や西表島まで全国に分布している。
西表島で見たときは赤っぽくて何だか違って見えた記憶がある。
幼虫はミズナラ、コナラ、クヌギ、カシワ、アラカシ、アカガシ、ウバメガシなどかなり多種の樹木を食べる。

高知県の山地では標高に関係なくどこでも広く分布している普通種である。

(撮影:宿毛市 2009.5.23)