高知の自然 Nature Column In Kochi

南四国で見かけた蛾をおもに紹介していましたが、現在更新を中止しています。

アオシャチホコ

2009年04月18日 10時29分02秒 | Weblog
今年8番目に出会ったシャチホコガはアオシャチホコになった。

アオと名がつくと「青い色の蛾」と思ってしまうが、見た目では灰色をしている。
新鮮な個体では薄く金緑色の鱗粉があるのでこの色から種名がついたのだろう。

よく似たオオアオシャチホコと混生しているので、見慣れないと同定に迷ってしまう。
オオアオシャチホコは前翅付け根の金緑色が濃く、前翅中央(外横線と内横線の間)が黒っぽくなること。
アオシャチホコは前翅全体がほぼ同じ色合いで中室内に小さな白色点が現れることが多いので区別できる。
この白色点が出るのはアオシャチホコだけの特徴になる。

本州、四国、九州に分布する。
高知県では低山地で見られる普通種である。
幼虫はエゴノキを食べる。

(撮影:日高村 2009.4.17)