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「ALWAYS 三丁目の夕日」の話

2006年09月26日 10時45分17秒 | 邦画
第29回日本アカデミー賞12部門で最優秀賞を受賞した作品です。

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 VPBT-15325
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 VPBT-15325

あらすじ
昭和33年、東京タワーが建設される中、東京の下町夕日町三丁目には明日を夢見る人々が暮らしていた。
鈴木則文堤真一が経営する鈴木オートに集団就職で上京した星野六子堀北真希は、想像していたのとは違う小さな自動車修理工場に落胆していた。
一方で鈴木オートの向かいにある駄菓子屋を営みながら売れない小説を書いている芥川竜之介吉岡秀隆は、飲み屋の美人おかみ石崎ヒロミ小雪から身寄りのない少年・古雪淳之介須賀健太を押し付けられてしまう。
そんなある日、鈴木則文の家にテレビがやってきた。


原作は西岸良介のコミック「三丁目の夕日」。
監督は「ジュブナイル Juvenile」「リターナ Returner」の山崎貴。この作品では脚本・VFXも担当。


日本アカデミー賞・総なめにしただけあってとても完成度の高い作品です。
一番の観るべき所はその素晴らしい世界観を醸し出しているVFXですね。
昭和33年の東京を忠実に再現したであろうそのVFXに年配の方達も魅入られたと思います。
とにかくVFXと実写の継ぎ目が分からないんです。
東京タワー、機関車、電柱や高いビルの無い広い道幅の町並み等々とても良く作られています。
またそれだけでなくセットや小道具も見事に再現していますね。
こだわりの高さが評価に繋がる一因だと思います。


役者の演技も素晴らしいものでした。
ベテランから若手・子役まで、そつの無い演技をこなしています。
堤真一が昔は確かにいた豪快な親父さんを演じています。どこか可笑しくて、どこかホッとするそんな親父さん。この人はこんな役出来たんだという印象!
妻・トモエ役の薬師丸ひろ子は、身勝手な旦那に振り回されながらも家族を愛する芯のある昔のお母さんを作り上げています。
子供のような性格の竜之介を演じているのが吉岡秀隆です。彼は自分の方に役を引き寄せるのが上手いですね。
芥川が惚れる飲み屋の美人おかみ・ヒロミは、影の部分を持つ難しい役だと思います。演じているのは小雪
彼女だけが残念ながら最優秀主演女優を受賞出来ませんでした。ですが、選定委員が若い人だったらどうなったか分からないと思います。
集団就職で田舎から出てくる女の子・六子役の堀北真希です。正直アイドルの感じは受けませんでした。彼女無くしてこの映画は成り立っていませんね。
子役の2人。鈴木一平役の小清水一揮(「いま、会いにいきます」「神はサイコロを振らない」)と古雪淳之介役の須賀健太(「雨鱒の川」「人にやさしく」「喰いタン」)がまた上手くて。最近の子役は末恐ろしい物があります!
何か褒めちぎっていますが、素晴らしい作品と言う事でしょう!


この映画のキャッチコピー。
『携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう。』
答えは現代には薄れてしまった下町の人情や未来への夢や、そして物語がそこにあったからなのではないでしょうか!?
どこか懐かしい世界に連れて行ってくれる家族で見られる映画です!


評価(80点):
コメント
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