負けるな知的中高年◆本ときどき花のちコンピュータ

「知の崩壊」とかいって、いつの間にか世の中すっかり溶けてしまった。
「知」の復権に知的中高年よ、立ち上がれ!

デファクトスタンダードとフォーラムスタンダード

2006年10月06日 | Weblog
毎週木曜日の朝8:00-8:15のTBSラジオで月尾嘉男(つきおよしお)という人が話をしている。工学系の名誉教授だから、技術系の話が多い。何でもわかったような話しぶりの森本哲郎もこの人相手のときだけは、しどろもどろである。

つい最近、工業製品の「デファクト・スタンダード」と「フォーラム・スタンダード」のことを話していた。皆さんご存知のISO以外の「国際標準」である。前者は、企業が競合し、勝利した結果、事実上の標準になったもので、WinOSなどが代表例。後者は企業間で話し合って決める標準。

ところがフォーラム・スタンダードが必ずしも即座に決まるわけではない。直近の事例はHDDVDとブルーレイディスク。ついに2つのグループに別れ、見切り発車してしまった。消費者そこのけお馬が通るである。たぶん旧弊なヨーロッパ人だったら、そんな製品に見向きもしないだろう。

ところが新し物好きのわれわれ日本人ときたら、即座に飛びついてしまう。大型家電店ではデモの真っ最中である。じっくりと構えて古い製品を使い続け、生活必需品を選ぶことを忘れてしまった。「もったいない」も遠くの外国人に教えられる国民である。

わたしは大型液晶TVもプラズマTVも見向きもせずに、地上デジタル放送に一本化されるまえの最後のTVをもう10年以上使っている。それ以前に、TV番組自体がつまらないから、電源を入れることも少ない。一番古いISOに甘んじているのは、中高年のせいでしょうかね。