テープコーダーが普及してから、お話や小説の朗読をテープで提供する例があった。いまではCDでも入手できるのだろう。秀逸だったのは、宮沢賢治の童話を東北弁で読んだCDだったが、誰かに貸して以来、行方不明。なにより文字を追う読書とちがう味わいがあった。
できるものなら、疲れ果てた夜など、自分で読みたい本を誰かがそばで朗読してくれたらと思うことがある。折りよくそんなソフト「電子かたりべ」が、アルファシステムズからとりあえず無料で提供された。これは以前にも触れたボイジャー社の「T-time」で読める電子ブックなら、自動的に音声で読み上げてくれる。
早速インストールして、今読みかけの本を試みた。たしかに快調に読み上げてくれる。電子合成音の声がいささか気になるが、以前の合成音とくらべれば、それほど聞きづらいわけではない。音声の調整もできるようである。将来はもっと人の声に近くなるだろうし、男女のさまざまな音声が用意されるかもしれない。
ソフトのインストールがちょっと面倒なのと、ソフトの容量が意外に大きいのが難点だろうか。「T-time」で読む電子ブックはすぐ入手できるし、あるいはすでにPCで読んでいる人もいるだろうから、一度、試してみるといい。語り部ロボットを枕元において、ちょっと命令すると本を朗読する近未来を夢見ながら、ときおり耳を傾けている。
できるものなら、疲れ果てた夜など、自分で読みたい本を誰かがそばで朗読してくれたらと思うことがある。折りよくそんなソフト「電子かたりべ」が、アルファシステムズからとりあえず無料で提供された。これは以前にも触れたボイジャー社の「T-time」で読める電子ブックなら、自動的に音声で読み上げてくれる。
早速インストールして、今読みかけの本を試みた。たしかに快調に読み上げてくれる。電子合成音の声がいささか気になるが、以前の合成音とくらべれば、それほど聞きづらいわけではない。音声の調整もできるようである。将来はもっと人の声に近くなるだろうし、男女のさまざまな音声が用意されるかもしれない。
ソフトのインストールがちょっと面倒なのと、ソフトの容量が意外に大きいのが難点だろうか。「T-time」で読む電子ブックはすぐ入手できるし、あるいはすでにPCで読んでいる人もいるだろうから、一度、試してみるといい。語り部ロボットを枕元において、ちょっと命令すると本を朗読する近未来を夢見ながら、ときおり耳を傾けている。