酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

餌やりと乳量と経営について思うこと3

2009年03月12日 | 雑談

 10日、小美玉(旧美野里)で行なわれたセミナーに出席してきました。トウモロコシサイレージの品評会で上位になったので賞状と粗品(高速代くらい)を戴きました。


 行ってみたら観客は行政関係者ばかりで農家は受賞者だけ・・・・税金の無駄使いというか天下り関係の浪費の材料に使われただけか・・・・


 正直畜産関係の団体って多すぎなんですよね。渡りっていうか横滑りは当たり前な世界ですよ、まったく。うちら農家は税金はあまり払ってないというか貰ってばかりですけど、そういうところがスッキリすればもっとも・・・・いやいや、まあ、所得保障とかも現実的になりそうですけどね。



 え~、話がそれましたが、講演は那須TMRの運営についてでした。いやぁー、


雪印リスク取りすぎです(@_@;)


藤原社長はじめ、組合員の皆さんの思いが伝わってくる内容でした。が、利益を出すのは甘くない、ということも分かりました。それでも地域とのつながりに可能性が感じられ、耕畜連携→連動→共働タイプのコントラが次のステップかなと思いました。飼料稲のコスト削減が進むといいですね。


 最後にサイレージの分析結果です。


           トウモロコシ       はまさり     リーフスター
          原物    乾物               
pH        3.74               5.59         4.6
水分       71.6     -        53.3        37.0
TDN       19.3     68.0       45.1         56.2
CP        1.9      6.7        6.1         2.4
DCP       1.1      3.8        3.6         1.4
粗脂肪      1.1     4.0        1.8         0.7
NFE       17.1     60.1       43.3         57.9
粗繊維      6.7     23.7       25.3         23.1
ADF        7.4     26.0         
灰分        1.6      5.5        24.0         16.6


 トウモロコシは31P41を使いました。32K61が世代交代でもう在庫が少ないと昨年聞いたので。でも今年のカタログにも載っているのは何故?まあ出来は悪くないので今年も使う予定ですが、ちょっと高いんですよねぇ・・・


 飼料稲はダイレクトではないので水分は低めです。その分pHは高いですが嗜好性は、はまさり>リーフスターなので問題ないんでしょう。カビもないですし。灰分が高いのはケイ素によると思われますが、それにしても高いなぁ(笑)なんかもったいない気がしてきた・・・


 それにしても、成分値だけ見るとリーフスターはトウモロコシの代わりになりそうな値してるんですよね。ただNFEのどれぐらいが籾由来なんでしょうかね?TMRの場合には飼料稲は結果が予測しづらい材料に分類されるんでしょうね。yokuyaさんご苦労様ですm(_ _)m


 飼料稲の嗜好性は、単独給与では硬さが一番大きく影響していると思われます。そして、それを左右するのが茎の太さだと思われます。細断(3~5cm)して給与していますが、それでも大きく嗜好性は違っていて、育成においてより顕著です。国は、WCSよりも飼料米に力を入れているようですが、「はまさり」のような茎葉タイプの方が分離給与では優れていると思います。正直な話、散播で作れるのなら厚播きして作ってみたいです。でもまあ麦用のシーダーで播くのが限界ですかね。


 飼料米については、反収が鍵ですが(もうすぐ1t取れるようになるでしょう)、それ以上に乾燥が問題のようです。どうしてもコンタミの問題が出て、受け入れ先の確保が難しいようです。給与面では、くず米をエクストルーダー処理して試験給与されている酪農家が発言されてましたが、やっぱり熱処理した方がよさそうです。でも発酵TMRに組み込んでしまえばその方が効率的?それともロスが多いですかねぇ??


 それにしても飼料稲がらみの研究は、まだまだかなり未開の地ですね。研究者の皆さん、博士を撮るための研究課題はいくらでもありますよ。ぜひ頑張ってください!