酪農生活100と少々

究極の目標はテキトーに牛が飼えるようになること。そのための努力のあしあと・・・とグチ(笑)

春ですね(^o^)・・・笑っていられるのも今のうち?

2007年03月28日 | 雑談

 今日はとても暖かかった。先日の雨にこの日差し。桜をはじめ、いろんな花が咲いている。

暖かな南風が花の甘い臭いを運んできて、しばらく幸せな気分にひたることができた(自分が牛くさいのも忘れて(笑))

 

 コブシ

 そんなのどかな日の午後は、組合の総会。非常に穏やかな総会だった。

来年度の組合の生産枠は今年度比101%(茨城は97.5%)だそうだ。移転事業がらみの特別枠があるため、県平均よりも高くなっている(基礎配分は97.7%)

 減産計画なのだが、文句は出ない。その理由は、ここ5年ぐらい生産が計画を下回り続けているからだ。

よその組合は規模拡大をしてきた人が多かったので、枠を超過しているところが多いのだが、ウチの組合の酪農家は

「自給飼料を作りながら飼える頭数(搾乳30~50)で牛を飼う」

と言う人がほとんど。購入飼料100%の人は43人中3人しかいない。関東では、かなり珍しい組合だと思う。

ただ、移転事業は規模拡大が条件(借入金返済のため)。特別枠も単年度だから実績を残せなければ大変な事態になる。にもかかわらず増頭用の資金繰りは厳しいようだ。

  総会会場の桜

 来年も穏やかな春、穏やかな総会であって欲しい。


腸閉塞

2007年03月28日 | うちの牛たち

 牛を飼う以上、生き死には常につきまといます。ただ牛は他の家畜よりも人といっしょにいる時間、関わる時間が長いと思います。

 自分などは、朝起きると最初に会うのが家族ではなく牛だったりするんですが、牛舎に入って牛達の顔を見てホッとします。それが一日の仕事の始まりです。

 ここ数日は、1頭の牛を見るのが日課でした。先日子宮捻転になった牛、それが今度は腸閉塞に。

腸は四胃のように腹を切って治療することはできません。もしかしたら治療はできるのかもしれないですが、その効果を考えると・・・。牛はあくまでも家畜だから・・・。経済動物だから・・・。

 そして先日、・・・死にました。翌日、死亡牛検査で脳のサンプルを採るためにもっていかれました。

 できる事なら屠場へ送り出してやりたかったのですが・・・、最初の治療(その時は腸閉塞と判断されず)の時に肉として出すには21日間の制限がある薬を使用したため、様子を見ることになったので・・・。

 牛も含め、家畜は゛livestock"と言われるように、死んでからも大いに人の役に立ちます。しかし、BSEが出て以降、特定危険部位と死亡牛は肉骨粉となり、焼却処分されています。処分には多額の税金が使われています。つまりは、たちの悪いゴミになってしまうわけです。

 それは、とても悲しい事です。仕方がないといえば仕方が無いのですが・・・

 そんなことを考えながらブログを読んでいると、とあるブログが紹介されていました。

ホネまで愛して・・・

 児玉ヘルス商事株式会社 代表取締役 児玉誠也さんのブログです。肉骨粉の再利用(リン酸カルシウムとして)の研究をされているようです。まだ試験段階のようですが、期待しています。少しでも牛の命が無駄にならないようになれば幸いです。