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自主映画「猫とり名人」撮影中!!!

2006-04-23 06:33:38 | 映画と関係ない雑談
4月から映画の撮影に入っている。(自主映画ですよ)
タイトルは「猫とり名人」
明治初期くらいの時代設定
猫とり名人が、ネズミに化かされ猫退治
溝口健二の「雨月物語」などの作風を目指し、10分くらいの小品にするつもりだった。
しかし撮り始めると、様々なバカくさいアイデアがあふれ出し、アクションシーンも多くなり、気が付くと30分を超えかねない状態。
溝口を目指していたはずの映画は、いつの間にかツイ・ハークになっていた

キャストは松本の演劇界でちったあ名の知れた面々に出演していただいている。
これまではド素人中心のキャスティングであったが、ド素人の場合「悪人みたくニヤリと笑って」と注文しても「悪人みたくってどういうの?」と言われ、具体的には目をああして口をこうして・・・と演出つけねばならない。
だが演劇やってる連中は「悪人みたく」と言っただけでほぼ意図どおりの表情と動きをしてくれる。
ド素人はテレながら控えめに演技するので、監督はなんとか彼らをのせて盛り上げていかねばならない。だが演劇やってる連中はノリノリで過剰な芝居をしてくれるので監督は彼らにブレーキをかけてやればいい。演出はとても楽である。

監督としての苦労が低減する代わりに、プロデューサとしての労力はアップする。
みなノーギャラで出演してもらっている。そこで彼ら彼女らの所属する劇団と私の間に様々なギブ・アンド・テークが発生し、付き合い(飲み会)は増え、映画の準備の時間が減り、そうかといってしない訳にはいかず、仕事もあるので必然的に睡眠時間と趣味の時間を減らして対応せざるをえない。

出演者が多いので日程調整は例によって例のごとく大変だし、まして今回は時代設定の都合上、ロケ地交渉、衣装調達、小道具制作なども必要である。
絵コンテもカット割りも時には演出までスタッフ丸投げにしがちだか、優秀なスタッフのおかげで何とか乗り切っている。

・・・とまあ、そんなこんなで4月に入ってから映画館には一度も行っていない。
一日だけの特別上映の市川準の「仰げば尊し」見損ねた。見たかったよう。
4/22からようやく松本での上映が始まった「ブロークバック・マウンテン」見てえよう
東京や名古屋に出かけてミニシアター見まくりてえよう

しかしここはぐっと我慢して映画を完成させよう。芝居は面白いしロケーションはいい感じだし、きっといい映画になるだろう。必ずいい映画にする。


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2 コメント

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凄いですね・・・ (冨田弘嗣)
2006-04-28 17:39:27
 お久しぶりです。以前、朝まで読みふけってしまいましたが・・・このブログは並みの人が書いているブログではないです。私は一介のビデオディレクターに過ぎませんが、読んでいるとうらやましくて仕方ない文章がいっぱいです。ノーギャラで出演してもらえるなんて、人脈と人格と信頼関係ですね。学生時代より自主映画は撮っていませんが、私もお金があれば、死ぬまでには1作品は作りたいと思っています。

 大阪芸大在学中、私の学科長は依田義賢氏でした。高齢なのに、私の前で、200ページにもおよぶ私の愚作を、台本を閉じたままの状態で、私に質問し、細かく説明を求められたりしたことを覚えています。なぜそこまで私の台本を覚えているのか・・・その影響を受け、溝口健二監督の作品はたくさん観ました。依田先生は毎日のように溝口健二の思い出を語ってくれました。

 自主映画を観る機会はなかなかありませんが、現在、みんながどのような映画を製作しているのか、気になるところです。
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コメどうもです (しん)
2006-04-30 00:23:39
>富田さま



めちゃめちゃ並の人のしんです。

一介のビデオディレクターの方が、一介のサラリーマンである私から観るとよほど並の人ではなく、うらやまです。



私も溝口は大好きで、雨月、山椒大夫、近松、西鶴一代女は最高です・・・などと溝口の超メジャーな作品ばっか並べて恥ずかしいです。



最近の自主映画は大変レベルが高く、CGなどの最新技術は勿論、照明、芝居、モンタージュといった基本的なところもきっちりおさえていて、ストーリーもよくできていて、予算も数十万~100万くらいかかってて、すごいです。

私のは予算10万がいいとこでぐだぐだですが、今回の映画は今までになくがんばっているつもりです。

もしも機会があれば観てくださいね。
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