ラグビーの第6回ワールドカップ(W杯)フランス大会に出場している日本は25日午後6時(日本時間26日午前1時)から当地で行われる1次リーグ最終戦で、カナダと対戦する。既に3連敗で敗退が決まった日本とはいえ、何とか最後に1勝をもぎ取りたい。
カナダはB組で最も力が接近している相手で、今大会でもウェールズ、フィジーに連敗している。過去の対戦成績は日本の9勝8敗とほぼ互角で、競り合う展開が予想される。
大型FWを前面に出したモール攻撃がカナダの特徴。密集の近場を直線的に攻めてくるため、守りやすさはある。日本はバックスのスピードで対抗すれば、トライを取るのは難しくない。
ただ、大会3戦目のカナダに対し、日本は4戦目と日程面の不利は否めず、主力にけが人も出ている。カーワン・ヘッドコーチが「賢く戦いたい」と話すように、ベンチスタートのバツベイ(近鉄)、WTB小野沢(サントリー)らを含めた選手のやり繰りが重要になる。
フィジー戦やウェールズ戦ではセットプレーから一発で簡単に突破される場面が見られた。カナダ戦でも同じことを繰り返すなら、W杯で16年、14試合ぶりの勝利は難しくなるだろう。
当初の目論見通り、フィジーに勝って、第3戦で主力を温存してカナダ戦を迎えられたら多少なりとも期待が持てるが、ここまでの展開を思えば、正直厳しい結果しか想像できない。
ラグビーは何と言ってもまずFWだ。実際、接戦になったフィジー戦ではFWは互角以上に戦っていた。サイズの問題ではない。スピード・パワー・スキルが伴って初めて戦力となる。オーストラリア戦、ウェールズ戦では、試合の前半の前半までは素早いタックルで相手を止めていたが、ボールを保持しているときでも、まるで相手に持たされてるようで、状況の打開には至っていなかった。
大型FWを持つカナダ相手に、たぶん前半はがんばるだろう。だが、長時間の力比べの後、後半には失点を重ねていくいつものパターンとなるだろう。
BKのスピードに頼るという考え方は幻想だ。そりゃいい状態でBKにボールが渡ればトライを量産できるかもしれないが、劣勢のFWから相手のディフェンスラインが整う前や、相手より人数が勝る状態でボールが回るとは思えない。
勝機があるとすればとにかくロースコアの試合に持ち込むことだ。そして極力相手陣で試合をすること。キックを有効に使い、自陣ゴール前でのラインアウトには絶対にしないことを徹底すればもしかしたら…。
まあ、もう全敗でも仕方あるまい。毎度毎度、敗戦から学ばないのが日本ラグビーの最近の歩みだ。次回大会が20から16に出場国が減り、「アジア枠」が認められなければ連続出場も途切れるのだろう。ラグビー好きには悲しい「終戦」となりそうなカナダ戦だ。
カナダはB組で最も力が接近している相手で、今大会でもウェールズ、フィジーに連敗している。過去の対戦成績は日本の9勝8敗とほぼ互角で、競り合う展開が予想される。
大型FWを前面に出したモール攻撃がカナダの特徴。密集の近場を直線的に攻めてくるため、守りやすさはある。日本はバックスのスピードで対抗すれば、トライを取るのは難しくない。
ただ、大会3戦目のカナダに対し、日本は4戦目と日程面の不利は否めず、主力にけが人も出ている。カーワン・ヘッドコーチが「賢く戦いたい」と話すように、ベンチスタートのバツベイ(近鉄)、WTB小野沢(サントリー)らを含めた選手のやり繰りが重要になる。
フィジー戦やウェールズ戦ではセットプレーから一発で簡単に突破される場面が見られた。カナダ戦でも同じことを繰り返すなら、W杯で16年、14試合ぶりの勝利は難しくなるだろう。
当初の目論見通り、フィジーに勝って、第3戦で主力を温存してカナダ戦を迎えられたら多少なりとも期待が持てるが、ここまでの展開を思えば、正直厳しい結果しか想像できない。
ラグビーは何と言ってもまずFWだ。実際、接戦になったフィジー戦ではFWは互角以上に戦っていた。サイズの問題ではない。スピード・パワー・スキルが伴って初めて戦力となる。オーストラリア戦、ウェールズ戦では、試合の前半の前半までは素早いタックルで相手を止めていたが、ボールを保持しているときでも、まるで相手に持たされてるようで、状況の打開には至っていなかった。
大型FWを持つカナダ相手に、たぶん前半はがんばるだろう。だが、長時間の力比べの後、後半には失点を重ねていくいつものパターンとなるだろう。
BKのスピードに頼るという考え方は幻想だ。そりゃいい状態でBKにボールが渡ればトライを量産できるかもしれないが、劣勢のFWから相手のディフェンスラインが整う前や、相手より人数が勝る状態でボールが回るとは思えない。
勝機があるとすればとにかくロースコアの試合に持ち込むことだ。そして極力相手陣で試合をすること。キックを有効に使い、自陣ゴール前でのラインアウトには絶対にしないことを徹底すればもしかしたら…。
まあ、もう全敗でも仕方あるまい。毎度毎度、敗戦から学ばないのが日本ラグビーの最近の歩みだ。次回大会が20から16に出場国が減り、「アジア枠」が認められなければ連続出場も途切れるのだろう。ラグビー好きには悲しい「終戦」となりそうなカナダ戦だ。