スポーツヲタクの独り言

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売れていないと「若手」扱いはお笑いも野球も同じなのね(笑)

2005年08月16日 22時32分42秒 | 野球
5位巨人が“史上最無名打線”で天敵をたたく。今日16日からは、今季3勝10敗と苦手の中日3連戦。だが、堀内監督は意外と落ち着いていた。「向こうも訳わからないのが出てくると嫌なんじゃないか?」。独特の表現で、若手打者の爆発に期待を込めた。清原、高橋由、ローズ…。「史上最強打線」の看板打者は現在、戦線離脱中だ。それでも先日の阪神3連戦では2夜連続サヨナラ勝ちや、若手のハッスルプレーで勝ち越した。矢野、川中、堀田、鈴木、原、亀井、十川孝、三浦…。相手にはデータの少ない選手で、監督が言うように幻惑させることも可能だ。低迷巨人に明るい話題を振りまけるのは、もう彼らしかいない。

巨人渡辺恒雄会長(79)が15日、都内のホテルで会食後に取材に応じ、滝鼻卓雄オーナー(66)が推進するフレッシュ路線に賛同した。前日14日の阪神戦で危険球退場となった、桑田の去就問題を問われると「若返りだよ。と(滝鼻)オーナーも言っているじゃないか。若返り。老人を一生懸命使うバカがいるか。若手をドンチャン使えばいいんだよ」と答えた。
左ひざ痛で離脱した清原の去就については「そういうことは、オレの知ったこっちゃない」と話した。個人の契約に関しては明言を避けただけに「若返り-」発言も、直接、桑田の去就問題を指したのかは定かでない。それでも、14日の試合は「(テレビで)見たよ」とだけ不機嫌そうに話した。桑田らベテラン勢の起用を歓迎していないのは明らかだった。
7月28日には、滝鼻オーナーのフレッシュ路線について「そんなことしたら、老人が怒るよ」と反対意見を示していたが、この日は一転してオーナーの意向を後押しする発言をした。14日には、清武球団代表も、若手の積極起用を強調したばかり。球団トップの意向が一致してきたことは間違いない。
もっともこの日、ジャイアンツ球場で調整した桑田は、16日からの中日3連戦で緊急先発する可能性が浮上。阿波野投手コーチは「それも十分考えている」と明言した。桑田は「結果を出さなきゃいけないんで、つらいところもあるね」と苦しい心中を明かした。練習後、新幹線で名古屋入りしたが、次回登板の結果が今後を大きく左右するのは間違いない。

世の中では今の読売は「若手」がハッスルしていることになっているらしい。確かに亀井あたりなら「若手」と言ってもいいだろうが、中には30過ぎの「若手」もいる。今「若手」と言われている連中は概ね阿部よりも年上。売れていないと「若手」扱いされるのは野球もお笑いも一緒ということだ。
チーム内で健全な競争が起こらないチームはやはり活力がない。抜くもの抜かれるものの間には様々な摩擦もあろうが、それがいい方向に向かえば大きなエネルギーを生み出す。FAで他球団の4番バッターをかき集めていては、内部昇格の可能性がなくなるだけでなく、生え抜きの若手が腐ってしまう。
フレッシュ路線といえば聞こえがいいが、結局当たり前のことを当たり前にやるだけのことだ。監督としてもオーダーを決めてしまえば作戦など立てようがなかったこれまでの打線と違って、戦術的に動ける今のほうが面白かろう。
と、こんな当たり前の結論を得るまでに払った犠牲はあまりにも大きすぎた。チームは低迷し、視聴率は取り返しがつかないほどに落ち込み、その影響はセ・リーグ全体に波及している。
この責任をしっかりとらないと近々の球界再編は避けられそうにない。ま、それはそれで面白いとは思うのだが…。